エンターテインメントの中心地として有名なアメリカ・ロサンゼルス。
温暖な気候で一年を通して過ごしやすく、ハリウッドやディズニーランド等の大型テーマパーク・スポーツ観戦を楽しめる魅力溢れる都市のため、ロサンゼルス留学を夢見ている人も多いことでしょう。
しかし、留学前に気になるのが、留学先の治安についてです。
ロサンゼルスへの英語留学を検討されている方が気になる、ロサンゼルスの治安情報をまとめました。
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このページの目次
ロサンゼルスの治安について
ロサンゼルスは、アメリカ西海岸にあるカリフォルニア州の都市で、ニューヨークに次ぐアメリカ第二の大都市だといわれています。
2020年ロサンゼルスでは年間11万件・犯罪率2.77%、東京では年間8.2万件・犯罪率0.59%の犯罪が発生しました。
単純な比較はできませんが、東京都と比べるとロサンゼルスでは約4.7倍もの犯罪が起きています。
地域やエリアによっても、事件や犯罪の傾向は異なりますが、スリや置き引き・強盗・車上荒らしなどの犯罪が多くなっています。
留学先では、どのような事件・犯罪の傾向が多いのか認識しておくことで、渡航前から対策を考えておくことができますよ。
ロサンゼルスで治安の良いエリア
『NeighborhoodScout』の情報によると、ロサンゼルスで治安が良いとされているのは、下記の地域です。
- ベルキャニオン地区
- ウェストウッド地区
- ノースリッジ地区
FBI(米連邦捜査局)の犯罪データ内の犯罪率が低い地域が、比較的安全だといえます。
しかし、安全だと考えられているエリアでも、日本と同じように身近に危険な場所は存在します。
ロサンゼルスは留学生や観光客が多いので、比較的安全だと安心されるかもしれませんが、海外で生活しているということを忘れずに生活するようにしましょう。
※ 参考元:NeighborhoodScout Safest Los Angeles neighborhoods
どのエリアの治安が悪いのか
ロサンゼルスで治安の悪い地域の一例として、下記の地域があげられます。
- コンプトン地区
- スキッドロウ地区
- サウスロサンゼルス地区
在ロサンゼルス日本国総領事館の資料によると、上記の地域は貧困率が高く、ギャング同士の抗争等による殺人事件の発生率も高いため、これら地域への不用意な立ち入りには注意を呼びかけています。
留学時には危険な地域を事前に把握し、現地到着後は学校の先生やクラスメイトなどに、他に危険な地域がないのか、確認しておくといいでしょう。
犯罪率
実際にFBIが公表をしている主要犯罪と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2020年のデータを比較しました。
- ロサンゼルス:110,695件(人口:400万人・犯罪率2.77%)
- 東京都:82,764件(人口:1,400万人・犯罪率0.59%)
このように数字で表すと、ロサンゼルスでの犯罪件数が多いことがよくわかります。
以前に比べるとロサンゼルスの治安状況は、大きく改善していると言われていますが、依然として犯罪発生率は高く、殺人や銃器を使用した凶悪事件も発生しています。
あらゆる事件や犯罪が身近で起こり得る可能性を考えながら、留学生活を送るようにしましょう。
トラブル事例
ここからは、現地で巻き込まれやすいトラブルについて、具体的にご紹介します。
強盗
ロサンゼルスでは自宅での尾行強盗(目をつけた人物を尾行し、暴行・脅迫により金品を奪う)事件等が発生しています。
強盗被害に遭わないためには、夜間の一人歩き、人通りの少ない場所や危険とされる地域に近付くことは意図的に避けることが賢明です。
また少しでも周りで異変を感じたらすぐに逃げれるよう、周りの様子に気を付けて生活をするようにし、貴重品も普段から最小限に控えるようにしましょう。
スリ・置引き
人の多い場所に行った際、上着やズボンの後ろポケットに入れていた貴重品を盗まれてしまったという話や、お店で席を確保するために置いたカバンを持ち去られてしまったという話をよく耳にします。
普段から貴重品はチャック付きのカバンやリュックサックに入れるように習慣付け、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
アジア人に対するヘイトクライム
2021年ロサンゼルス市内の警察には615件の憎悪犯罪が報告され、米国の大都市の中で最も多くのヘイトクライムが発生しました。
特に新型コロナウイルスの感染拡大後、アジア人に対するヘイトクライムが問題となっており、2021年では41件のアジア系への憎悪犯罪が報告され、2020年と比べると犯罪件数は2倍に増加しました。
深夜の一人歩きや犯罪発生率の高いエリアなどは避け、不審な場所や人物を感じた場合には、すぐにその場から離れる等の自身の安全を守る行動をしましょう。
トラブル時の対処法
普段から気を付けて生活をしていても、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう可能性は、誰にでもあります。
留学先で実際にトラブルに巻き込まれてしまうと、頼れる人が身近におらず、慣れない英語での対応が必要となるため、不安に思われるかもしれません。
事前にどのようなトラブルが発生する可能性があるのか想定をしておくことで、実際に発生した際にも落ち着いて対応することができますよ。
それでは具体的なトラブル例について、一緒に考えていきましょう。
<トラブル一例>
- 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
- 交通事故に遭ってしまった
- 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
- 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
- 対人関係のトラブル
一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。
それでは次に、具体的な対処方法についてご紹介します。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)
アメリカでは緊急時に連絡をする警察・消防・救急車は、すべて「911」です。
うまく英語が話せるか不安に思われるかもしれませんが、「ジャパニーズ・プリーズ」と伝えると日本語通訳サービスを介しての通話も可能です。
また、在ロサンゼルス日本国総領事館の連絡先もあわせて、事前に登録をしておくと良いでしょう。
- 在ロサンゼルス日本国総領事館 の電話番号:213-617-6700
友人・ルームメイト・ホストファミリー
まずは気持ちを落ち着かせることが大切です。クラスメイトやホストファミリーなど身近にいる人に、自分の身に起きたことを相談してみましょう。
次に何をすべきか一緒に考えてくれて、きっとアドバイスがもらえるはずです。
留学エージェント
日中の時間帯であれば、留学エージェントに相談をするのも一つの方法でしょう。
ただし営業時間外などは、連絡が付かない可能性があるということも、念頭に入れておく必要があります。
学校の先生やサポートスタッフ
また、学校の先生やサポートスタッフに連絡をしてみるのも良いでしょう。
先生によってはプライベートの連絡先を教えてくれる人もいるため、緊急で相談したいことがある時にも、すぐに連絡することができますよ。
たびレジを登録
外務省が配信している「たびレジ」は、留学先の最新の安全情報を日本語で受信できるサービスです。
コロナ等の渡航状況や、現地で事件や事故に巻き込まれた際にも素早く支援をしてくれるので、渡航時は登録しておくことをおすすめします。
また、留学生活中にトラブルに巻き込まれてしまい、病院に行くこともあるかもしれませんが、アメリカの医療制度はとても高額です。
日本では無料の救急車でも、ロサンゼルで救急搬送されると、約20万円ほど搬送料金が掛かります。
そのため、ロサンゼルスへ留学する際には、必ず保険に加入しておきましょう。
事前に安全対策しておけば、ロサンゼルス留学は怖くない
以前に比べると比較的治安が良くなったといわれているロサンゼルスですが、過去には多くの日本人留学生や観光客が、トラブルや事件に巻き込まれています。
特に何も知識がない状態で、犯罪率の高いエリアに出向くことはとても危険な行為です。
ロサンゼルスで充実した留学生活を送るためにも、現地での犯罪やトラブルを想定し、事前に対策を考えておくことで、実際の犯罪リスクを減らすことにも繋がりますよ。
留学は皆さんにとっても一大イベントであり、今後の人生の分岐点にもなり得る期間となるはず。
現地での安全対策をしっかりと行い、素敵な留学生活を送ってくださいね!