監修者末永 真一
カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。
日本人に人気の留学先のひとつであるカナダ・トロント。多くの日本人が留学地として選ぶ背景には、どんな理由があるのでしょうか?
今回はトロント留学のメリット、そしてデメリットも解説します。
このページの目次
トロント留学をするメリット
まずは、トロント留学のメリットから解説します。
刺激的な都会の暮らしを楽しめる
メリットの1点目は、刺激的な都会の暮らしを楽しめること。
実は、トロントはカナダ・オンタリオ州の州都で、国内最大規模の都市なんです。
そのため、都心には高層ビルや商業施設が立ち並び、常に多くの人が行き交っています。
映画館、ミュージアム、ナイトクラブ、おしゃれなレストランなど娯楽施設もたくさんあり、退屈せずに過ごせます。
都会出身の人や、たくさん遊びに出かけたい人には最適な場所だと思いますよ!
教育の質が高く、学校の選択肢が多い
次のメリットは、教育の質が高く、学校の選択肢が多いこと。
トロントには、世界大学ランキングの上位に入る名門のトロント大学や、4校の公立大学と1校の私立大学があり、教育水準は世界トップレベルです。
専門学校も多く、専攻はビジネス系から建築、デザイン、IT系まで幅広くあります。
大学編入のためのプログラムを提供しているところも割とありますね。
もちろん語学学校もたくさんあります!
トロントなら、どんな目的の留学でも、自分に最適な学校やプログラムが見つかりますよ!
外国人でも仕事が見つかりやすい
次のメリットは、外国人でも仕事が見つかりやすいこと。
最初に説明したとおりトロントは大都会なので、多くの企業やお店があり、働き口もたくさんあります。
また、移民を積極的に受け入れていることもあり、外国人の雇用に慣れていることが多く留学生でもスムーズに仕事ができるでしょう。
留学に来たばかりで英語に自信がない場合は、たくさんある日系のお店で働くこともできます!
公共交通機関が整っている
次のメリットは公共交通機関が整っていること。
トロントの主な交通機関は地下鉄・路面電車(ストリートカーと呼ばれる)・バスで、Toronto Transit Commision(TTC)が運営しています。
TTCの乗車券は、上記の乗り物全てで利用できてとても便利なんです!
プレストカード(PRESTO card)と呼ばれる、Suicaのような交通系ICカードもあり、チャージして使えます。
有名な観光スポットに行きやすい
最後のメリットは有名な観光スポットに行きやすいこと。
トロントには、誰もが知るナイアガラの滝や、「北米のパリ」と呼ばれるフランス語圏のモントリオールなどへ気軽に行けるのが魅力です。
また、隣国のアメリカ・ニューヨークをはじめとし、ワシントン、シカゴ、ボストンなどにも訪れやすい距離感です。
留学中、国内はもちろん、アメリカにも旅行してみたかったという人にはトロントがぴったり!
トロント留学をするデメリット
次に、トロント留学のデメリットも解説します。
冬の寒さが厳しい
最初に挙げたいデメリットは冬の寒さが厳しいこと。
トロントは、夏は平均25℃くらいで過ごしやすいのですが、冬はかなり寒いです……。
Wikipediaでは以下のように説明されています。
1月の平均最高気温は −1℃(30°F) で、通常、短い期間だが平均気温 −10〜−20℃(14〜−4°F) まで下がる。また、ときには風の強さによって体感温度は −30℃(−22°F) より寒く感じることもある。
トロントの地理と気候
体感温度がマイナス30℃って……想像を絶します。
ただしトロントには「マイナス○℃対応」などの防寒着も売っているので、対策をしっかりしていれば乗り越えられますよ。
物価が高い
次のデメリットは物価が高いこと。トロントの物価は物にもよりますが、水やお酒、卵などは東京の1.5〜2倍くらい。
外食も、例えばラーメンはチップ込みで20ドル近くになります。
また、家賃も上昇しており、シェアハウスなどを探す時、苦労している留学生が増えています。
ただしアルバイトする場合、最低賃金が日本よりも高い(2022年11月現在で15.50ドル)ので、働きながら生活費を賄うことは可能です。
アルバイト不可の語学留学の場合は、お金が減るばかりでストレスを感じるかもしれません。
学校に日本人が多い
次のデメリットは学校に日本人が多いこと。人気の留学先であるため、特に語学学校には日本人学生が多いです。
英語環境を期待していたのに、クラスメイトは日本人だけだったという話もよく聞きます。
ただし、これを避ける方法はあります。
- 語学学校の入学時のクラス分けテストで好成績を収める
- 公立カレッジや大学に行く(そもそも日本人比率が少ない)
特にクラス分けのテストで好成績を収めるのはおすすめ。
なぜなら、たいていの場合、上位クラスには他国の学生が多いからです。
渡航前に書籍などを使い英語を勉強して上位クラスに行き、語学学校では他国の友達を作りましょう!
日本と比べると治安が良くない
最後に挙げるデメリットは、日本と比べると治安が良くないこと。
トロントは、世界的に見ると治安が良い方と言われていますが、日本と比較するとそうではありません。
在トロント日本国総領事館は以下のように説明しています。
一般的に、カナダの治安は比較的良く安全というイメージがありますが、殺人、強盗、性犯罪、違法薬物所持等の重大犯罪は、日本より高い確率で発生しています。
在留邦人向け 安全の手引
特に新型コロナウイルスの感染が拡大してからは、アジア人へのヘイトクライムも増加して、不安定な情勢です。
人の多く集まる場所、夜間の行動などには十分注意して過ごす必要があります。
まとめ
今回は、トロント留学のメリット、デメリットを解説しました。
簡単にまとめると、トロントは、都会生活をしながら、勉強や仕事、遊びまで全力で楽しみたい人におすすめできる都市です。
反面、寒さが苦手な人にはあまりおすすめしません。
同じカナダでも、穏やかな気候のバンクーバーやビクトリア留学がいいかもしれないですね。
この記事でトロント留学に行きたい気持ちが高まったという人は、ぜひトロント留学でおすすめのエージェントもチェックしてみてください。