温暖な気候で一年を通して過ごしやすく、マルタ島随一のリゾート地としても有名で、海外旅行や留学先としても人気があるマルタ諸島・セントジュリアン。
街にはショッピングセンターやカジノ・クラブ・バーなどが充実しており、楽しみながら留学生活を送ることができるため、セントジュリアン留学を夢見ている人も多いことでしょう。
英語留学前に誰しもが気になるのが、渡航先の治安状況についてです。
セントジュリアンは、留学生にとって安全な国なのか、記事はセントジュリアンの治安情報をまとめています。
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このページの目次
セントジュリアンの治安について
セントジュリアンは、マルタ島の東海岸の中央に位置し、首都バレッタから車で30分の場所にあるマルタ有数の繁華街です。
マルタ島はヨーロッパからアクセスがしやすく、毎年多くの観光客や留学生が訪れるため、ヨーロッパの他の都市に比べると比較的安全で治安のいい都市と考えられます。
しかし、マルタ警察が出している犯罪データによると、2021年マルタ島では年間15,769件(犯罪率 2.99%)の犯罪が発生。
一方、東京都では年間7.5万件(犯罪率 0.53%)の犯罪件数が報告されています。
地域やエリアごとに事件や犯罪の傾向は異なりますが、ぼったくりやスリなどの軽犯罪や、車上荒らしなどの犯罪が多いのが現状です。
留学する際は、セントジュリアンでどのような事件や犯罪が多いのか、事前に認識して渡航前までに対策を考えておくことがとても大切です。
※ 参考元:the malte independent online Police received 15,769 reports of crime in 2021
※ 参考元:CrimeMalta Observatory CRIMEMALTA OBSERVATORYANNUAL CRIME REVIEW Year 2021
セントジュリアンで気をつけるべきエリア
セントジュリアンで犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアとして、下記の地域があげられます。
- セントジュリアン地区※
- アルバートタウン地区
- マルサシュロック地区
※ 特にパーチャビル・スピノーラ湾・セントジョージズベイ周辺
マルタ島は東京23区の面積の半分ほどの大きさで、犯罪率の低さはヨーロッパ36カ国中第3位です。
島全体の治安は良く、犯罪に巻き込まれる可能性が比較的低いことから「日本の治安と変わらない」といわれることもあります。
しかし日本と同様に、空港や観光地・ビーチ等、多くの人が集まる場所では特に注意が必要です。
自分の留学先は、治安の良い地域なので大丈夫だと安心することなく、海外で生活していることを忘れずに、気を引き締めて生活をするようにしましょう。
また、留学時には事前に危険な地域をしっかりと把握しておくことも大切です。
現地到着後は、学校の先生やクラスメイトなどに他に危険な地域がないか、確認をしておくといいでしょう。
セントジュリアンの犯罪率
実際にマルタ警察が公表している主要犯罪と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2021年のデータを比較しました。
- マルタ島:15,769件(人口:52.6万人・犯罪率2.99%)
- 東京都:75,288件(人口:1,400万人・犯罪率0.53%)
比較的治安が良いといわれているマルタ島ですが、日本で暮らしているのと同じ感覚でセントジュリアンへ行くと、危険な事件や犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高まります。
特にセントジュリアンでは、観光客や留学生を狙ったスリや置き引き等の被害が増えています。
そのため、事件や犯罪が身近で起こり得る可能性を想定しながら、「自分の身は自分で守る」ということを忘れずに、留学生活を送るようにしましょう。
トラブル事例
ここからは、留学生や観光客がよく巻き込まれてしまうトラブルについて、具体的にご紹介します。
タクシーのぼったくり
空港や観光地には、予約なしで乗車ができる「白タクシー」が存在し、留学生や観光客を狙って不当な料金を請求するドライバーがいるので注意が必要です。
タクシーに乗車する際は、なるべく予約制の「黒タクシー」を利用し、「白タクシー」に乗車せざるを得ない時には、必ずメーターが動いているか確認をするようにしましょう。
スリ・置引き
観光地やショッピングモールなど人の多い場所に行った際に、上着やズボンの後ろポケットに入れおいたお財布や携帯を盗まれてしまったという話をよく聞きます。
貴重品を管理する際は、普段からチャック付きのカバンやリュックサックに入れて、持ち歩くよう心掛けましょう。
薬物混入・性犯罪
クラブやバーなどで初めて会った人に勧められた飲み物や、席を離れた際に薬物を混入させられ、性犯罪に巻き込まれてしまう事件が多発しています。
日本と同じ感覚で、飲み物を置いたまま席を離れることはとても危険です。
他人から渡されたドリンクは安易に飲まないようにし、見知らぬ人の誘い(英語の個人レッスン・食事・観光案内等)にも、うかつに乗らないようにしましょう。
トラブル時の対処法
普段から気を付けていても、犯罪等のトラブルに巻き込まれてしまう可能性は、誰にでもありえます。
実際に留学中にトラブルに巻き込まれてしまうと、慣れない英語での対応が必要となるため、不安に思われるかもしれません。
あらかじめ、発生する可能性があるトラブルを想定をしておくことで、実際に発生した際にも落ち着いて対応することができますよ。
どのようなトラブルが発生する可能性があるのか、具体的に考えていきましょう。
<トラブル一例>
- 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
- 交通事故に遭ってしまった
- 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
- 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
- 対人関係のトラブル
一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。
それでは次に、具体的な対処方法についてご紹介します。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)
マルタ島で緊急時に連絡をする警察・消防・救急車は、すべて「112」です。
- 警察 :195
- 消防:199
- 救急車:196
また、在イタリア日本国大使館 の連絡先もあわせて、事前に登録をしておくと良いでしょう。(イタリア日本大使館が、在マルタ日本国大使館を兼轄)
- 在イタリア日本国大使館:+39-06487991(マルタ島から電話をかける場合)
※ 参考元:外務省 世界の医療事情 マルタ
クラスメイト・ルームメイト
まずは気持ちを落ち着かせるために、自分の身に起きたことを友人やクラスメイトなどに話してみましょう。
普段から頻繁に連絡を取っている人や身近にいる人に相談することで、次に自分が何をすべきか一緒に考えてくれて、きっとアドバイスがもらえるはずです。
留学エージェント
もし営業時間内で連絡が取れるようなら、留学エージェントに連絡をしてみましょう。
ただし、早朝や夜間などは連絡が繋がらない可能性があるため、注意が必要です。
学校の先生やサポートスタッフ
留学エージェントへ連絡が繋がらない場合は、学校へ連絡をしてみるのも一つの方法です。
夜間に授業を行っている学校などもあるため、留学エージェントよりも長い時間連絡が取れる場合もあります。
たびレジを登録
「たびレジ」とは、外務省から留学先の最新の安全情報を日本語で受信できるサービスです。
現地で事件や事故に巻き込まれた際も、素早く支援をしてくれます。
現在はコロナ等での渡航状況等も最新情報として配信をしてくれるので、渡航時は登録しておくことをおすすめします。
体調を崩してしまったり、事故に遭ってしまったり、このようなトラブルがいつ発生するかは、誰も予期することができません。
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、海外の医療費はとても高額です。
マルタ島は医療制度が充実しており、公的な医療機関や私立病院を利用することができますが、外国人の場合は治療費が高い可能性があります。
そのため、セントジュリアンへ留学する際には、必ず保険に加入しておくようにしましょう。
事前に安全対策しておけば、セントジュリアン留学は怖くない
「日本の治安と変わらない」といわれることもあるセントジュリアンですが、今までに日本人が事件や犯罪に巻き込まれているのも事実です。
現地の情報を何も調べずに海外へ行くことは、とても危険な行為です。
しかし、記事でご紹介したように、前もってセントジュリアンで起きやすい犯罪やトラブル等を想定し、事前に対策を考えておくことで、犯罪に合うリスクを減らすことにも繋がります。
セントジュリアン留学は皆さんにとって、今後の人生に大きな影響を与える期間となるはず。
現地での安全対策を怠らず、充実したセントジュリアン留学にしてくださいね!