スリーマ留学は治安が心配? 国と治安と防犯について解説

sliema-view

マルタ島における中心地の一つ「スリーマ」は世界でも有数のリゾート地として有名な都市で、公用語も英語であることから隠れた人気を誇っている留学先です。

また、スリーマはヨーロッパに位置することからヨーロッパの各国からの英語留学生が集い、その他にも質の高い語学学校が多く存在するため、語学留学には最適な都市です。

加えてスリーマにはマルタ最大級の大型ショッピング施設もあるため、生活で不便を感じることはありません。

今まで数々の長所をあげてきたスリーマですが、いざ留学するとなると気になるのが現地の治安問題ですよね?

記事ではそんなスリーマの治安事情、巻き込まれやすいトラブル、対処法と予防策などを分かりやすくまとめました。

↓マルタ留学の費用に関する情報は以下をチェック↓

malta-building

スリーマの治安について

一般的に、スリーマは他の都市に比べて安全です。

各国の安全レベルを調査し数値化した情報サイト『TRAVEL SAFE-ABROAD』によると、マルタの安全指数は78と高く、定番留学先であるイギリスよりも高い安全指数を獲得しており、その国の中心地に当たるスリーマも治安が良いとされています。

しかし、マルタの犯罪率は他のEU加盟国や観光地に比べて常に低いのですが、近年は犯罪の報告が増えています。

年々マルタを訪れる人が増え、難民の流入による人口増加もあり、スリなどの軽犯罪や、夜の街で時折起こる暴力事件など、脅威となるものが増えてきているようです。

ただ犯罪の最も一般的なタイプは軽窃盗であるため、常識を働かせ、貴重品にしっかりと気を配っておけば大きなトラブルに巻き込まれる心配はありません。

スリーマの治安が良い理由

sliema-city

スリーマの治安が良い理由として考えられるのは、警察による24時間365日の巡回パトロールが大きな要因でしょう。

その他にも警察、政府、地方議会、マルタ交通局、LESAが協力して、警察のコントロールルームに直結したCCTV(防犯カメラ)を各地に設置することを求めており、更なる治安の改善に取り組んでいます。

市や警察署、その他交通機関など多くの機関を巻き込んむことで安全な都市としての地位を確立しています。

どのエリアの治安が悪いのか

治安の良いマルタ共和国の中には危険なエリアはいくつか存在するものの、一般的にスリーマ市内は安全な都市とされており「ここは危険だから近づくな!」というようなエリアはありません。

しかし、観光客がいる場所と同様にスリ、その他の軽犯罪が特にナイトクラブ、ビーチ、市場、交通の要所などでトラブルが発生する可能性があります。

危険エリアはないと言ったものの気を抜いているとスリやひったくりのターゲットになってしまうので気をつけましょう。

そうならないためにも、実際に現地に住む人に危険エリアを聞くのもトラブルに巻き込まれないようにする手段の一つです。ネットに載っていない現地の人しか知らない情報はたくさんあります。

スリーマの犯罪率

「スリーマ」と英語留学で定番の4都市「バンクーバー」「ニューヨーク」「ロサンゼルス」「ロンドン」、そして日本の首都「東京」で犯罪率と安全率を比較してみました。

各エリアの犯罪率と安全率のデータは、世界中の生活情報を記録している世界最大のデータベース「NUMBEO」より引用しています。

都市犯罪率安全率
スリーマ34.53%65.47%
東京23.5%76.5%
バンクーバー37.5%62.5%
ニューヨーク47.7%52.4%
ロサンゼルス50.5%49.7%
ロンドン53.5%46.6%

表を見ると「スリーマ」は東京に比べると治安の犯罪率・安全率は劣るものの、少なくとも他の地域に比べると安全であり、留学先としては過ごしやすいエリアと言えるのではないでしょうか。

※ 参考元:NUMBEO「About Crime Indices At This Website」

トラブル事例

sliema-city

ここでは、治安の良いスリーマでも留学生や観光客が巻き込まれる可能性のあるトラブルについて、いくつかご紹介します。どのようなトラブルが実際に発生しているか知っておくことで事前に対策をすることができます。

トラブル事例を知っているか知っていないかで、トラブルに巻き込まれる可能性は大きく変わります。

荷物の盗難

スリーマで最も留学生や観光客が被害に遭う犯罪はスリや置引きです。

スリの場合、単独犯というよりは複数で行われることが多く、手口もとても巧妙になっています。親切で道案内をしてあげている間に貴重品を盗られたり、バスや電車に乗った際に知らない間に盗られているということがあります。

また、置引きも注意しなければなりません。フードコートなどでの席取りの際に荷物をテーブルに置いて、その場を離れてしまうのは非常に危険です。私物を置き去りにする=「盗んでください」とアピールしているようなものです。

お酒絡みのトラブル

深夜帯のバーやクラブ、パブでの飲酒がらみのトラブルはどこの国でも発生します。酔っ払った若者の喧嘩が発生しやすいため、歓楽街に行く時は十分に注意しましょう。

喧嘩の一部始終を携帯で撮影している最中に巻き込まれて暴行を加えられたり、止めに入ったところを暴行されるといったことがあります。

遭遇した際は絶対に刺激せず、速やかにその場から離れてください。

その他

その他にも、スリーマ市内で車上荒らしや空き巣が発生しているという報告がされています。

空き巣に関しては住宅街だけでなく、学生寮やホテルなどでも発生しているため、貴重品の保管には十分注意するようにしましょう。

外務省の海外安全ホームページにある「マルタ安全対策基礎データ」では、犯罪発生状況を確認することができるので1度このサイトに目を通しておくことをおすすめします。

トラブル時の対処法

では、実際にスリーマでトラブルにあった際、どのように対処すればいいのでしょうか。

海外でのトラブルは、事前に対処法を認識し頭に整理できていることが被害を最小限に抑えてくれます。留学前に、しっかり抑えておきましょう。

貴重品の盗難にあった際は……

クレジットカードやキャッシュカードを盗まれた場合はすぐにカード会社へ連絡し、クレジットカード機能を止めてもらいましょう。

携帯電話も同様に盗まれた場合は、携帯会社に連絡し、携帯電話の回線を止めてもらいましょう。また、端末を遠隔でロックすることも忘れずに行いましょう。ロックすることで犯人が操作できないようにします。

そして、警察へ行き、自分の身に起きたことを説明しましょう。

それが難しい場合は、自分の通う語学学校に連絡し被害状況を伝え、学校の指示に従いましょう。パスポートが盗まれたとしても、現地の日本大使館にいけば再発行できるので安心してください。

トラブルに巻き込まれた際は警察や学校、日本大使館に頼ってください。

強盗やひったくりにあった際は…

強盗にあった時は必ず相手の要求に従ってください。絶対に抵抗してはいけません。

金品を差し出せば、何も危害を与えない可能性もあります。抵抗したことで暴行を受けた方もいるため、まずはお金よりも自分の身を守ってください。

ひったくりにあった際も同じです。基本的に自分の身を守ることを最優先にします。

背後から来たバイクにバッグと一緒に引きづられ命を落としてしまったという事例もあるので、諦める勇気も忘れないで下さい。その後の対処法は上記に記載した貴重品の盗難時と基本的には同じです。

緊急連絡先

警察、消防、緊急医療サービスは、「112」に電話してください。

これらの電話はどの電話からもかけることができ、料金は無料です。その他、在イタリア日本国大使館(マルタを兼轄)電話(国番号39)-06-487-991です。

事件に巻き込まれてしまったがどうしたらいいのか分からない人は、日本国領事館に電話を掛け指示を仰いでください。

上記以外の緊急時の連絡先は外務省の海外安全ホームページにある「マルタ安全対策基礎データ」で確認することができます。

【危機管理】予防のためにどうすればいいか

sleima-city

どのようなトラブルが発生するかわかったうえで、予め対策を知っているとトラブルに巻き込まれる確率を大幅に減らすことができます。

ここで紹介する危機管理のポイントはほんの一部にしか過ぎませんが、今後の参考にしてください。

周りの意見を参考にする

その地域に住んでいる人が一番よくその地域のことを理解しています。

友人や学校の先生、ホストファミリーなどから教わった危険地域には決して近付かない、訪れないようにしましょう。

実際に住んでいる人しか知らない、インターネットに載っていない危険な場所も存在するので、トラブルに巻き込まれないためにも、その土地に詳しい人から話を聞くことも大事です。周りにいる日本人に聞くのも一つの手です。

トラブルに巻き込まれないためにも興味本位で決して危険エリアに行かない、近付かないことが重要です。

持ち物から目を離さない

自分の持ち物から離れない、目を離さないことを心がけましょう。

フードコートやレストランの席取りの際に自分の荷物を置いて席を離れることは言語道断、その他にもお手洗いで席を外す際などは必ず荷物は持って行くようにしましょう。

ビーチでも同じです。海で遊んでいる際や昼寝をしている際、少しの時間、目を離しただけで荷物が盗まれることがあります。

モノを盗られるときは一瞬です。必ず持ち物から離れない、目を離さないようにしましょう。

目立つ格好は避ける

目立つ格好は避けるように心がけましょう。やはり海外に行くと気分も上がりおしゃれをしたくなる気持ちは分かります。

しかし、金品やブランド品、その他金目のもの身につけていることで、様々な犯罪のターゲットになってしまうかもしれません。

また、露出の多い服も性被害に巻き込まれる可能性を高くしてしまうので控えましょう。

スリーマ留学は備えあれば憂いなし!

スリーマは比較的安全な都市ですが、絶対に犯罪やトラブルに巻き込まれないかといったら決してそんなことはありません。

ほんの少しの防犯意識の低下・気の緩みが犯罪やトラブルに繋がるのです。トラブルに巻き込まれないためにも細心の注意を払って生活することが大事です。

備えあれば憂いなし」という言葉があるように、正しい情報収集と事前の予防、対策は必ず行いましょう。

この記事が皆さんの留学生活をより素晴らしいものにする手助けになることを願っています。