マルタの天候・気候とは？ マルタ留学希望者に向けた季節別の服装について

「地中海の宝石」とも評されたことのあるマルタ共和国に、新しいチャレンジとして英語留学したい方もいらっしゃることでしょう。

もしくはマルタ留学の準備を着々と進めている方であれば、現地の天候・気候情報は目を通しておきたいところです。

マルタ生活を快適に過ごすために、マルタの天候・気候情報をまとめました。また、シーズン（季節）別に適した服装もご紹介しています。

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2023.01.10

マルタの天候・気候の特徴

マルタの気候は1年を通して、温暖で過ごしやすいです。

冬の1～2月でも平均気温は約13℃であり、夏の7～8月には平均気温は約28℃まで上がります。

しかも、後ほどご説明する「地中海性気候（Cs）」の特徴により、夏は雨が降らず空気は乾燥しています。

日本で夏というと湿度が高く、まるで蒸し風呂のようにジメジメしている印象ですが、マルタの夏はカラッと乾いています。ですから、気温の割に快適に過ごせる点が魅力です。

マルタは4～10月が乾季、11～3月が雨季となります。

雨季は文字通り、雨が多い季節ですが、東南アジアで見られるようなスコールではなく、雨がパラパラと降ったり止んだりを繰り返す……そんなイメージです。

マルタの気候区分について

マルタはケッペンの気候区分で分類すると、「地中海性気候（Cs）」に属しています。

地中海性気候（Cs）の特徴は先ほども触れた通り、温帯の気候のなかでは夏に雨が降らない特徴をもちます。

具体的な定義は、「最も寒い月の平均気温が－3～18℃」であり、「冬の最多降雨量が夏の最少降雨量の3倍以上である」ことです。

同じく地中海性気候（Cs）の都市は、オーストラリアのパースやアメリカのサンフランシスコ、スペインのバルセロナなどがあります。

マルタの年間の気候

では、ここからは具体的なマルタの天候・気候データを見ていきましょう。

以下は気象庁のホームページから引用してきたデータです。2021年1月～2021年12月までの月の平均気温・平均最高気温・平均最低気温・降水量をまとめています。

※ 参照元：気象庁「マルタの気候データ」

マルタの年間の平均気温

次に、マルタと東京の2021年の月別の平均気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「マルタの気候データ」

マルタの年間の最高気温

次に、マルタと東京の2021年の月別の最高気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「マルタの気候データ」

マルタの年間の最低気温

次に、マルタと東京の2021年の月別の最低気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「マルタの気候データ」

マルタの年間の降水量

次に、マルタと東京の2021年の月別の降水量を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「マルタの気候データ」

マルタの春（3～5月）

マルタの春は3～5月ごろ。この季節の最高気温は22℃ほど、最低気温は13℃ほどです。

マルタは4～10月にかけて「乾季」になるため、春の3～5月ごろは徐々に雨季から乾季にシフトしていく時期でもあります。

冬から気温は上がり、5月に入ると雨の日がほぼなくなり、雲ひとつない青空が広がるでしょう。

マルタの春の服装

3～4月はまだ肌寒さが残るため、長袖のシャツや上から羽織れるカーディガン・ジャケットが必要でしょう。

薄手のジャケットだとまだ寒く感じる可能性があるので、少し厚めの羽織り物を用意し、暑い時はすぐ脱げるようにしておくのがおすすめです。

5月になると、気温も上がるので半袖Tシャツやワンピース・足元はサンダルといったいわゆる夏っぽい服装でも良いでしょう。

マルタの夏（6～9月）

マルタの夏は6～9月ごろ。この季節の最高気温は32℃ほど、最低気温は24℃ほどです。

基本で見ると日本の夏と変わらないほどの気温ですが、マルタは「乾季」なので湿度が低く、カラッとした暑さです。

湿度は、日本（東京）の真夏日が75%であるのに対し、マルタでは69%ほど。最高気温が30℃を超えてはいますが、東京の夏に比べると不快さは少ないでしょう。

※ 参考元：WEATHER & CLIMATE「Average humidity in Malta」

マルタの夏の服装

日本の真夏日と同じような服装で問題ありません。

半袖Tシャルに短パン、ノースリーブやワンピース、足元はサンダルなどが快適でしょう。マルタの夏では、雨はめったに降らないので折り畳み傘は不要です。

また、マルタではエアコンを稼働させていない施設も多いのですが、稼働させている場合、冷風が強めに設定されている恐れがあります（海外特有の強いエアコン）。

強いエアコン対策に、すぐに上から羽織れる薄手のカーディガンやスカーフをバッグに入れていてもよいでしょう。

マルタの秋（10～11月）

マルタの秋は10～11月ごろ。この季節の最高気温は22℃ほど、最低気温は16℃ほどです。

地中海性気候（Cs）で乾季と雨季の2つのシーズンに分かれるマルタでは、明確な秋の季節はありません。

夏である8月ごろから3℃ほど平均気温は下がりますが、それでも20℃前後です。ただし、雨季が近づいたことで雨が降ることも多くなります。

マルタの秋の服装

10月ごろであれば、まだ半袖Tシャツ1枚で過ごすこともできます。ただ、朝晩は肌寒く感じることもあるため、軽量なポケッタブルパーカーやカーディガンなども用意しておくといいですね。

11月に入ると最低気温は15℃ほどになるので、日本の秋ごろの服装が適しています。とはいえ、天気がよい日中だと平均気温は20℃ほどまで上がるので、海水浴をしている人もいるそうです。

マルタの冬（12～2月）

マルタの冬は12月～2月ごろ。この季節の最高気温は15℃ほど、最低気温は12℃ほどです。

マルタの1年のなかでは、もっとも気温が低い季節ではありますが、日本の冬と比べるとそこまで低くありません。外出が億劫（おっくう）になるほどではないので安心してください。

マルタの冬の服装

日本（東京）の冬と同じような服装であれば問題ありません。

雪が降るような気候ではないため、何枚かインナーを重ね着し、厚手のコートを着て外出すれば寒くはないでしょう。マフラーをしている人は少数いても、手袋までしている人は少ないです。

日本人留学生で注意が必要なのが、屋内生活への対策。マルタでは夏に涼しく過ごせるように家が設計されているので、防寒対策が十分でない家がほとんど。

ホテルに滞在するなら問題ありませんが、ホームステイするなら外より家の中のほうが寒いと考えて、暖かい靴下やヒートテック・薄手のダウンなども持っていかれることを推奨します。

マルタのベストシーズンはいつ？

ヨーロッパ有数のリゾート地であるマルタには、やはり乾季である4～9月ごろに留学するのがおすすめ。特に夏の6～9月は、カラッとした暑さのなか雲一つないマルタを満喫することができます。

この時期は日照時間も長く、20時過ぎまで明るいです。日中は語学学校で英語の勉強に勤しみ、夕方から夜にかけてビーチで少し海水浴やサンセットを眺めながらお酒を楽しむ。

マルタの乾季（4～9月ごろ）に留学すれば、そんな充実した生活を送れることと思いますよ！

リゾート地・マルタで非日常的な留学経験を！

記事では、マルタ共和国の天候・気候情報とシーズン（季節）ごとの適した服装について解説してきました。

マルタは1年が乾季（4～9月）と雨季（10～3月）の2つの季節に分かれ、湿度の低い温暖な気候が特色の国です。

地中海の青い海に囲まれて英語留学できるマルタでの生活は、日本と比べると毎日が非日常的。ぜひ、留学する際は体調を崩さず、充実した日々を送られてくださいね！