国による品質管理認証を受けた語学学校が桁違いに多く、世界で最も英語学習コースが豊富なイギリス。
どの地域に留学しても質の高い英語学習ができそうですが、そのなかでも特に学問の街として名高いオックスフォードで学びたい人は多いのではないでしょうか。
向上心を持ってオックスフォード留学を選ぶのは素晴らしいことです。ですが、その向上心をもってしても、帰国後に留学失敗を嘆く学生がいることを事前に認識しておきましょう。
ここでは、オックスフォードへ語学留学する際のよくある失敗と、それを避けるためのヒントをご紹介します。充実した留学生活を送るために、ぜひご一読ください。
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このページの目次
留学の「失敗」の定義
留学の目的は人それぞれですので、留学失敗の定義に明確な基準はありません。
この記事では、英語力アップを目的にしていたのに「思ったより英語力が伸びなかった」「勉強がはかどらなかった」と思ってしまった。
または、理想の留学生活を思い描いていたのに「現地の生活になじめず楽しめなかった」「想定外のトラブルによってやりたいことができなかった」と感じてしまうようなケースを留学失敗と定義づけています。
オックスフォード留学が失敗に終わる人に見られるケース
オックスフォード留学が失敗に向かいやすいのは、どういう場合でしょうか。
自分自身の心持ちによって変えられることと外部環境が要因になってしまうこと、それぞれに触れながらご紹介していきます。
語学学校のレベルが自分にあっていない
4年制大学もしくは大学院で学ぶためには、入学試験や面接、書類審査を通過しなければいけません。一方、語学学校の場合はお金を支払えば誰でも入学できます。
オックスフォードには多くの語学学校があり、それぞれに特徴があります。ほとんどの場合、留学生は入学前にテストを受け、自分の英語レベルに応じたクラスに入ります。
しかしそもそも自分の英語学習の目的に合った学校やコースを選べていないと、思うように学習を進められず、留学生活自体を棒に振る可能性もあるのです。
こういった事態を避けるためにも、事前に各語学学校の特色やコースラインナップを調べておきましょう。
インターネットで各学校の情報をある程度チェックすることは可能ですが、情報が少なかったり、語学学校の良い部分しか書いていないこともあります。学校のWebサイトのみでなく、留学経験者が投稿する口コミサイトやSNS上の評判を探してみるのも大切です。
現地の語学学校について調べていくと、語学学校とコースのバリエーションが多いことに加え、費用も学校によってまちまちということがわかってきます。滞在方法によっても、費用は大きく変わります。
自分だけでイチから最適な語学学校とコースを探すのは骨が折れますので、優先したいことや予算をある程度決めてから、オックスフォード留学に精通した留学エージェントに相談するのがおすすめです。
希望に合う候補をいくつか出してもらってからインターネットを活用して情報収集をするようにすると、よりスムーズに語学学校とコース選択ができるでしょう。
留学前に英語の学習習慣が身についていない
オックスフォードは超名門のオックスフォード大学を中心とした学問の街であり、学生の街でもあります。
ですから、街の人たちも海外からやってきた学生との交流には慣れており、英語がままならない学生にも親切に対応してくれます。
オックスフォードの語学学校には日本人が比較的少ないほうではありますが、だからといって必ずしも英語力をアップしないと生活しづらいというわけでもないのです。
このような環境であるため、日本にいる間から英語学習の習慣や意識が身についていないと、オックスフォード留学が始まっても学習モードに頭を切り替えられない可能性があります。
はるばるオックスフォードまで行って、日本でできる程度の英語学習をするというのはもったいないことです。
渡航前に、座学で学習できる基本的な文法や語彙力、イディオムの強化はしておきましょう。基本的な日常会話ができるようスピーキングやリスニングも訓練しておくとベストです。
また、現地の生活では予期せぬトラブルも多いものです。食べ物が口に合わない、滞在先のWi-Fiが使えなくなる、電車が急に運休する……。こういった生活上の問題は多かれ少なかれ必ず発生すると思っておいたほうがいいでしょう。
生活に慣れるまでは、英語学習も予定通りに進められるとは限りません。多少のスケジュール変更は織り込めるよう、あらかじめ時間に余裕をもった計画にしておくのがおすすめです。
授業の分からないところをそのままにしてしまう
先ほどご紹介したような理由で、オックスフォード留学をしても英語力を向上させずとも生活できてしまうことはお分かりいただけたかと思います。
そんな環境で語学学校での授業をただ漫然と受けるだけでは、学習の成果はなかなか得られないでしょう。予習・復習の時間を取り、わからないことを一つひとつ減らしていく根気が必要です。
日本人らしい慎ましさが、英語習得にマイナスの影響を与えることもあります。
クラスメイトの前で間違えることやクラスメイトと同じ振る舞いができないことを「怖いこと」や「恥ずかしいこと」だと思ってしまい、授業内容がよく理解できていなくてもそのままやり過ごしてしまうことがあるのです。
そのまま、授業が進んでしまうと、その後の授業にはさらについていきづらくなってしまいます。
自分の理解や学びが浅いと感じたら、その都度、どこがわからないのか正しく把握し、先生に質問するようにしましょう。
『何がわからないのかがわからない』という場合も、理解できず困っていることを先生にその場で伝えられれば、より嚙み砕いた解説をしてもらえるかもしれません。どうしてもその場で質問ができなかったときは、授業後や日を改めて質問に行くのもいいでしょう。
せっかく高い学費を払ってオックスフォードに留学しているのですから、学習機会を最大限活用する積極性を持っておいてくださいね。
健康的な生活が送れず、体調を崩してしまう
留学生や現地の友達をつくることは、海外留学の醍醐味のひとつでしょう。オックスフォードにはバーやクラブなど夜遊びができる場所が多くありますので、こういった場所でも新しい友達が作れるかもしれません。
しかし、夜遅くまで飲んでグロッキーな状態で翌朝の授業に臨むなんてことがないよう、メリハリをつけて楽しむことが大切です。
食生活においては、お酒を飲まない人は心配ないかというとそうでもありません。現地の食事は日本ほどバリエーションが豊富でないため偏食になりがちです。それならまだしも、海外での生活に慣れずストレスや不安を感じて、過食気味になったり、食欲不振になってしまう人もいるようです。
生活圏のどこに美味しくて手ごろな飲食店があるか知っておくのは、案外重要なことです。留学生活中は、ぜひそういう視点でも街を見るようにしてみてください。
食事だけでなく、睡眠も大切です。
時差がある国へ飛行機で移動するとどうしても体内時計が狂ってしまいますが、現地に着いたら起床時間をできるだけ同じにして朝日を浴びるようにするなど、体内時計が整うよう心がげましょう。
普段と違う寝具で睡眠が浅くなってしまうデリケートな人もいるかもしれません。そういう人は、寝る前にハーブティーを飲むようにするなど、入眠前のルーティンを作っておくことがおすすめです。
日本にいる間から習慣づけておくと、現地でも日本と同様の睡眠の質を保てるでしょう。
疲れやストレスがたまるとカラダの筋肉がこわばり、これも寝付きの悪さにつながってしまいます。寝る前のルーティンに軽いストレッチを取り入れるのも良いですね。
※ 参照元:場所が変わると眠れない!専門家が教える、センシティブ・スリーパーの対処法|眠りのレシピ|ふとんなどの寝具なら西川公式サイト
日本人同士でまとまってしまう
語学学校のクラスは、入学前の語学力テストの結果をもとに決められるのが一般的です。オックスフォードの語学学校には日本人は比較的少ないといわれていますが、日本人の英語力は似通っているため、クラスメイトに日本人がいる場合も多いでしょう。
慣れない海外生活において、同じクラスの日本人留学生同士が仲良くなるのは自然なことです。
しかし、放課後や週末も日本人とばかり交流したり、居住地域の情報や銀行口座開設の方法に至るまで日本人留学生に教えてもらうことが当たり前になってしまうと、日本の生活と大差ありません。
語学学校のグループセッションでつい日本語を使ってしまったり、提出課題が出された場合は日本人同士で集まって対策したという留学生もいるようです。
イギリスは日本よりも物価が高く、日々の生活費もコストパフォーマンスが悪くなりがちです。
こういった環境に自ら身を置くからには、目的意識をしっかり持って、ときには自分の目標や信念を周囲の日本人留学生に伝えながら、自らの行動を律する必要があるでしょう。
心持ちと行動次第で、学生らしい学びと遊びを満喫できる街
オックスフォードでは、世界中から学生が集い、日々勉学に励んでいます。
そのアカデミックさだけでなく、街中のパブやクラブ、ショッピングモール、文房具店、本屋、バスなどで学生割引が適応されたり、留学生を温かく迎え入れてくれる街の雰囲気を気に入る日本人は多いでしょう。
勉強時間とプライベートをしっかり分けてメリハリをつけた生活ができると、ユニークで充実した生活になるはずです。
オックスフォード留学のよくある失敗を上手に回避して、満足いく留学を実現してくださいね。