ブライトンはイギリスのイングランド南東部に位置する都市で、イギリスでも有数のリゾート地として知られています。
本記事では、そんなブライトンへ英語留学を検討されている方へ向けて、留学先を決定する上で欠かせない情報である現地の治安についてやトラブルに巻き込まれてしまった際の対処法について解説していきます。
ブライトン留学を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
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このページの目次
ブライトンの治安について
イギリス国内で人気のリゾート地であるブライトンは、イギリス国内で見ると治安の良い都市です。これは、イギリス警察が発表している犯罪率のデータからも見て取ることができます(ブライトンの犯罪率は8.92%)。
逆の立場の意見として、「ブライトンはイースト・サセックス州のなかで最も危険な街だ」と非難されることもあるそうですが、ブライトン以外の同州の街は人口密度がブライトンとは大きく違うため、同列で比較することはナンセンスだといえます。
確かに、イギリス中からビーチやマリンスポーツでバカンスを楽しもうと人が集まる夏場は警戒が必要ですが、イギリス全土のなかで比較すると、とりたてて治安が悪いエリア……というわけではないでしょう。
※ 参照元:POLICE.UK「Crime in Brighton compared with crime in similar areas」
ブライトンの治安が良い理由
では、なぜブライトンの治安は良いのでしょうか?
市民の気質の観点でいうと、イギリス南部の人は北部の人と比べると大らかでオープンな考え方の人が多いそうです(北部は保守的な人が多い傾向)。
ブライトンは「イギリスにおける同性愛者の首都」と言われるほど、LGBTコミュニティが盛んであることからもイメージできます。
また、ブライトンにはナイトバーやクラブが集中していますが、一方で強盗や殺人といったいわゆる凶悪犯罪の数は少ないと言われています。
街全体が小さくまとまっており、警察官が巡回を小まめに行なっていることにより、警備の目が行き届きやすくなっている点も治安を安定させている理由として考えられます。
どのエリアの治安が悪いのか
イギリス国内でも犯罪率が低く治安が良いと報告されているブライトンですが、被害が多く報告されているエリアはいくつか存在します。
以下に示したエリアを訪れる際は、特に注意してください。
ブライトンピア
ブライトンピアは、桟橋の上にショッピングモールや遊園地がある人気観光スポットのひとつです。観光客が多く集まり賑わっている場所であるため、観光客を狙ったスリや窃盗の被害が発生しています。
このエリアでは、ショッピングセンターで買い物する際や食事で席を確保する際など荷物から目を離さず注意して行動する必要があります。
ノースレーン
ノースレーンは、ブライトンの中心エリアにある通りで、通り沿いにはパブやカフェ、個性的なショップなどが立ち並んでおり、多くの人がショッピングや食事を楽しむ賑やかな場所です。
このエリアでは、ショッピング中のスリやひったくり被害が発生しています。
ザ・レーンズ
ザ・レーンズは、路地裏にお店が並ぶショッピングエリアで、アンティークショップやカフェが多く立ち並んでいます。
このエリアは入り組んだ古い通り沿いにあるので、密集しているお店や人通りが少ないエリアでスリやひったくりの被害にあう可能性が高いです。
また、夜間は人通りが少なくなるので夜間の立ち寄りやひとり歩きは避けた方が良いでしょう。
ブライトンの犯罪率
冒頭でも述べたイギリス警察の報告している国内の犯罪率データを元に犯罪率をより詳しく解説していきます。
発表されているデータによると、2021年度のブライトンの犯罪率は8.92%と報告されています。
犯罪率は、「1,000人あたりの犯罪数」で算出されており、首都であるロンドンはブライトンと比較すると約2倍近く多くの犯罪が報告されています。
このデータからもブライトンの犯罪率の少なさを確認することができます。
- ブライトンの犯罪率:8.92%
- ロンドンの犯罪率:19.8%
ただし、外務省※が発表しているデータによると、イングランドおよびウェールズにおける2021年の犯罪総数は約600万件と報告されています。
この数値は日本の2021年の刑法犯総数の10.6倍になります。イギリス国内での犯罪率が少ないとはいえ、犯罪総数が多いため、油断をしていると被害に遭ってしまう可能性は十分にあると考え、気を緩めすぎないことが大事です。
※ 参照元:外務省安全対策基礎データ
トラブル事例
では、実際にブライトンで報告されているトラブル事例をご紹介していきます。
スリ・窃盗
リゾート地であるブライトンは観光客が多く集まるため、観光客を狙ったスリや窃盗が報告されています。
「人が密集している公共交通機関の利用中に財布が盗まれていた」という事例や、「目を離した隙にビーチに置いてあった貴重品が盗まれてしまった」という事例が寄せられています。
車上荒らし
レンタカーを利用して旅行でブライトンを訪れる際に、自動車関連の被害に遭うケースが報告されています。
典型的な事例は、「駐車場に車を停めていたにも関わらず、ドアが壊されて中に置いてあった貴重品が盗まれた」という内容です。
お酒絡みの暴行
リゾート地であるブライトンには、パブやナイトクラブが多く営業しています。そのため、夜に酔っ払いから絡まれて口論になり、最終的に暴行されたという事例が報告されています。
さらに人通りの少ない裏路地や夜のビーチは暴行被害に巻き込まれるリスクが高まるため、特に注意が必要です。
トラブル時の対処法
トラブルに巻き込まれないに越したことはありませんが、”もしもの時”に備えてトラブル発生後の動きを頭に入れておきましょう。
まず、実際にトラブルに巻き込まれてしまった際には、警察、または学校に連絡をとってください。ただし、パスポートの紛失等の場合は、日本大使館へ相談してください。
緊急時には、非常ダイアル999番に連絡をとることで警察・救急・消防のすべてにアクセスすることができます。
事前に備えておくことができる対応としては、Relay UKが提供している緊急SMSサービスがあります。事前に電話番号を登録しておくことで、999へテキストメッセージを送信することが可能になります。
緊急以外の連絡に関しては、ダイアル101から警察へ連絡をとることができます。通っている学校に相談窓口がある場合は、学校で直接相談するか、連絡先を事前に確認し携帯しておくと良いでしょう。
トラブルはいつ巻き込まれるかを予想することができません。巻き込まれてしまった場合にもすぐに対応ができるよう、万が一に備えて事前に情報を把握しておきましょう。
危機管理 予防のためにどうすれば良いか
トラブル時の対処法について事前に把握しておくことも重要ですが、留学中は事前にトラブルを防ぐための対策をとることも大切です。
以下を参考にしっかり対策をとり、トラブルに巻き込まれないよう心がけましょう。
スリ・窃盗への対策
人混みで行動する際は、バッグなどは身体の正面に持ち抱えるようにして歩きましょう。そして、ビーチで過ごす際は、常に貴重品に注意を払い、荷物を置いたまま席を離れないように心がけてください。
また、現金を持ち歩く場合は、内ポケットなど周りから見えにくい場所に保管し、分散して持ち歩くことで被害を最小限に防ぐことを心がけましょう。
車上荒らしへの対策
駐車する際は貴重品などの荷物を車に置いたまま離れることは避け、必ずドアはロックするようにしましょう。
また、人目につきにくい場所の駐車や夜間の路上駐車に関しては、車上荒らしの被害に巻き込まれる可能性が高くなるため、できるだけ人目のつく明るい場所を選ぶようにしましょう。
暴行への対策
パブやナイトクラブへ行く際は、過度に泥酔した人や不審者には近寄らないようにしましょう。万が一、口論や喧嘩を見かけた際は、巻き込まれないように距離をとってください。
また、夜のひとり歩きや人通りの少ない暗い道は避けるよう心がけましょう。
安全な街だけど、気は緩めすぎないで!
文頭でお伝えしたように、ブライトンはイギリス国内でも安全に過ごすことのできる都市です。ただし、スリや窃盗などの犯罪被害が一定数報告されていることもまた事実です。
特に留学生活に慣れた頃には、警戒心が弱まり犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
期待を胸に渡英した留学生活中に犯罪被害にあわないためにも、普段から決して油断せず注意を払って行動することが大切です!