オーストラリア留学は治安が心配?国と治安と予防について解説

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留学やワーキングホリデー先として人気の高いオーストラリア

日本との時差が比較的少なく、温暖な気候で一年を通して過ごしやすいため、オーストラリアへの英語留学を検討されている方もたくさんいることでしょう。

誰しも留学前に気になるのが、オーストラリアの治安についてです。

オーストラリアは果たして「安全な国なのか」そんな留学希望者が気になる、オーストラリアの治安情報をまとめました。

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オーストラリアの治安について

オーストラリアの国土は、日本の20倍もの大きさで、多民族国家のため州や都市・地域によって、異なった特徴を持っています。

経済平和研究(IEP)によって作成された世界平和度指数(GPI)によると、日本は163カ国中12位であることに対して、オーストラリアは16位にランクインしています。

このことから留学生にとってオーストラリアは、比較的安全で治安の良い国だと考えられます。

しかし、オーストラリア統計局によると2020年オーストラリアでは、年間約36万件・犯罪率1.4%、日本では年間約61万件・犯罪率0.49%の犯罪が発生しました。

一見すると日本での犯罪件数が高いように思われますが、人口が異なるため犯罪率で比較をすると、オーストラリアでは日本の約3倍もの犯罪が起きています。

観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪や、都市部では強盗や違法ドラッグなどの犯罪が多いのが現状です。

地域やエリアによっても事件や犯罪の傾向が異なるので、自身の留学先ではどのような対策が必要なのか、事前に情報を調べておくことがとても大切です。

※参考元:VISION OF HUMANIITY Overall GPI Score
※参考元:Australian Bureau of Statistics Recorded Crime – Offenders

オーストラリアで治安の良いエリア

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『THE TRAVEL』の情報によると、オーストラリアで治安がいいとされているのは、下記の地域です。

  • クイーンズランド州:ポートダグラス・クイーンズランド
  • タスマニア州:タスマニア
  • ビクトリア州:ヴィクトリア・ビーチワース

オーストラリア統計局の犯罪データをもとに、犯罪率が低い地域が比較的安全といえます。

しかし、安全だと考えられている地域にも、夜間や人目のつかない裏路地など危険場所はどこにでも存在します。

留学期間中は、海外で生活しているということを念頭に入れて、行動するよう心掛けましょう。

※ 参考元:THE TRAVEL 10 Of The Safest Cities In Australia

どのエリアの治安が悪いのか

オーストラリアで治安の悪い地域の一例として、下記の地域があげられます。

  • クイーンズランド州:タウンズビル
  • ノーザンテリトリー州:ダーウィン
  • ニューサウスウェールズ州:シドニー(レッドファーン地区・キングスクロス地区)
  • ビクトリア州 メルボルン:(セントアルバンズ地区・ダンデノング地区・サンシャイン地区)
  • 西オーストラリア州:パース(ノースブリッジ地区)

治安が悪いと言われている地域は、麻薬の販売・取引が行われていたり、マフィアや若者ギャングの巣窟となっているため、犯罪率も増加傾向にあります。

留学先として人気のシドニー・メルボルン・パースにも、危険地域があることを忘れてはいけません。

オーストラリアの犯罪率

実際にオーストラリア統計局が公表をしている主要犯罪と、警察庁が出している刑法犯認知総件数をもとに、2020年のデータを比較しました。

  • オーストラリア:359,975件(人口:2569万人・犯罪率1.4%)
  • 日本:614,231件(人口:1億2580万人・犯罪率0.49%)

このように数字で表すと、オーストラリアでの犯罪件数が多いことがよくわかります。

オーストラリアでは、スリ、盗難、強盗、車上荒らし、性犯罪などの犯罪が起こりやすく、日本に比べるとホームレスや薬物依存者も多いため、犯罪率が高くなるものと推測されます。


事件や事故などが身近で起こり得る可能性を考えながら、いつでも自分の身は自分で守れるようにしておきましょう。

トラブル事例

ここからは、オーストラリアで実際に多いトラブル事例をご紹介します。

スリ・置引き

日本人で被害が最も多い犯罪の一つです。

ダウンタウンなど人の多い場所に行った際、上着やズボンの後ろポケットに入れていた貴重品を盗まれてしまったという話をよく耳にします。

貴重品を持ち歩く際には、チャック付きのカバンやリュックサックなどに入れるよう、普段から習慣付けておくといいでしょう。

強盗

ショッピングセンターのトイレや建物の死角など、人目の付かない場所で複数人に取り囲まれて、所持していた貴重品を奪われてしまったケースを耳にします。

このように、トラブルに巻き込まれてしまうケースも少なからずあります。

普段から貴重品は最小限に控え、少しでも周りで異変を感じたらすぐに行動ができるよう、周りの様子に気を付けて生活をするようにしましょう。

車上荒らし

近年オーストラリアでは、車上荒らしによる被害が増加傾向にあります。

車から離れる際は、必ず貴重品を持ち歩き、車内には外から見える範囲に物を置かないようにしましょう。

また、「車上荒らし注意」の注意書きがある場所は、車上荒らしが頻発しているエリアなため、なるべく駐車を避けて建物内にある駐車場を選ぶと良いでしょう。

薬物混入・性犯罪

オーストラリアで薬物の使用は違法であるものの、簡単に手に入ってしまうことから、クラブやバーなどで席を離れた時に薬物を混入させられて、性犯罪に巻き込まれてしまったケースが多発しています。

日本の感覚で飲み物を置いたまま席を離れることは、とても危険です。

また、他人から渡されたドリンクも安易に飲まないようにしましょう。

トラブル時の対処法

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オーストラリアでの留学期間中、どれだけ気を付けて生活をしていても、犯罪やトラブル等に巻き込まれてしまう可能性はあります。

留学中にトラブルに巻き込まれてしまうと、頼れる家族や友人も近くにおらず、慣れない英語での対応が必要となるため、不安に思われる方も多いことでしょう。

あらかじめ、発生する可能性が高いトラブルを事前に想定をしておくことで、実際に発生した際にも落ち着いて対応することができますよ。

それでは具体的にどのようなトラブルが発生しうるか、一緒に考えていきましょう。

<トラブル一例>

  • 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
  • 交通事故に遭ってしまった
  • 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
  • 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
  • 対人関係のトラブル

一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。

それでは次に、具体的な対処方法についてご紹介します。

緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)

オーストラリアで警察・消防・救急車を呼ぶ際は、すべて「000」です。

緊急時に英語がうまく話せるのか不安に思う方もいるかと思いますが、「ジャパニーズ・プリーズ」と伝えれば、日本語通訳サービスを介しての通話も可能です。

また、自分が留学する都市の在オーストラリア日本国大使館の連絡先も併せて、事前に登録をしておくと良いでしょう。

友人・ルームメイト・ホストファミリー

トラブルに巻き込まれてしまった際には、冷静になることが一番大切です。

普段から頻繁に連絡を取っている友人やホストファミリーなどに事情を説明し、今後どのように対応するべきか相談をしてみましょう。

留学エージェント

留学エージェントに直接相談ができるようなら、連絡をしてみましょう。

ただし早朝や夜間などの営業時間外は、連絡が繋がらないため注意が必要です。

学校の先生やサポートスタッフ

留学エージェントへ連絡が繋がらない場合は、学校の先生やサポートスタッフに連絡をしてみましょう。

カレッジなどは夜間のコースがあることも多いため、留学エージェントよりも長い時間連絡が取れる可能性があります。

たびレジを登録

たびレジ」は、外務省から留学先の最新情報を日本語で受信できるサービスで、現地で事件や事故に巻き込まれた際にも、素早く支援をしてくれます。

コロナ等の渡航状況も最新情報を配信をしてくれるので、渡航時は必ず登録しておきましょう。

先ほどご紹介をしたトラブル等は、いつ発生するか誰も予期することができません。海外の医療費は、とても高額なことで有名です。

日本では無料の救急車でも、オーストラリアで救急搬送されると、州によって値段は異なりますが10万円前後の搬送料金が掛かります。

オーストラリアへ留学する際は、必ず保険に加入してから渡航するようにしましょう。

しっかり安全対策をして、充実したオーストラリア留学を!

オーストラリアは世界的にも比較的治安がいいと考えられていますが、多くの日本人留学生が犯罪やトラブルに巻き込まれているのも事実です。

特に何も調べずに犯罪率の高いエリアに行くことは、とても危険な行為です。

あらかじめ、記事でご紹介したオーストラリアの危険エリアや犯罪・トラブル等の傾向を把握し、事前に対策を考えておくことで、犯罪に遭うリスクを減らすことにも繋がるはずです。

オーストラリア留学は、多くの人がその後の人生に大きな影響を与える期間となるはず。

充実した留学生活を送るためにも、現地での安全対策は怠らないようにしてくださいね!