長年の夢だったオーストラリア・パース留学が失敗に終わってしまったら……とても残念ですよね。
でも、帰国後にパースでの留学生活を失敗したと後悔する人は少なくありません。具体的には、何が原因となって失敗してしまうのでしょうか。
記事では、パース留学の失敗を招く原因を10個ご紹介。そして、失敗を回避するためのアドバイスもあわせてご紹介いたします。
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パース留学の失敗に繋がる10の原因
パース留学の失敗を招いてしまう原因はいくつかに分類されます。
パース留学だけでなく、他の国・都市への留学にも当てはまる原因もありますが、共通して大事なポイントなので抑えておきましょう。
パース留学の目的が定まっていないまま留学を決めてしまう
ただ漠然と「海外留学したい!」という気持ちだけで、パース留学していないでしょうか?
そもそもなぜ英語留学を行うのか、そのなかでなぜパースなのか、を自分なりに本質的な目的だと思えるまでじっくりと考えてから留学を決断しましょう。
なぜならば、パース留学にはそれなりの費用と期間がかかってしまうためです。
多くの日本人が日本語を使って日本国内に就職するなかで、本当に自分はパースに留学する必要があるのか、親や専門家の意見も参考にしながら整理することが大切です。
留学の目標設定が長期的な目的に沿っていない
パース留学はあくまで短期的な目標に過ぎません。パース留学から帰国した後も当然、継続的に英語学習を続ける必要があります。
もし将来的に「海外に拠点を移し現地法人で働きたい」という目標があるならば、海外の大学進学も視野に入れて計画を立てる必要があります。
逆に日本国内で外資系企業に勤めたいのであれば、TOEFLやTOEICといった日本で重宝されがちな試験でハイスコアを出すことが重要となります。
このように、パース留学だけをただ目的化するのではなく、その先の長期的なゴールから逆算して留学の目標設定を行なうことが大切です。
語学学校やコース選びが適切でない
語学学校やコース選びを失敗すると、パース留学の目標の達成から遠のいてしまいます。
留学の目標設定が適切である前提ですが、どの学校やどのコースが最適であるか時間をかけてリサーチ・比較を行ないましょう。
また、学校の雰囲気や講師の質もパース留学の満足度に大きく影響してきます。日本語だけでなく、英語で学校の評判・口コミをリサーチするなど、多角的に検討する姿勢が大切です。
パースに留学すれば英語力が上がると思っている
「パース(海外)に留学すれば自然と英語力が高まる」と淡い期待を抱いている人も見られますが、そんなに英語学習は甘くありません。
パースで生活していることに満足してしまい、日々を惰性的に生きてしまうと日常的なライトな会話はできるようになっても、意識的に英語の幅を広げることはできないでしょう。
留学しようがしまいが関係ないですが、英語学習は戦略的に主体的に学ぶ姿勢が重要です。
日本にいる間に英語の基礎学習が済んでいない
語学学校は費用を支払えば誰でも入学できますが、かといって、英語の基礎学習を日本で済ませていないと現地で時間をロスしてしまいます。
多くの留学生は留学期間が決まっているかと思いますので、現地でしかできない授業にフォーカスできるよう、基礎学習は済ませておくのが効率が良いです。
逆にわざわざパースに行ってまで学習する必要のない基本的な内容に、貴重な留学費や時間を使うのはもったいないです。
日本にいる間に毎日の自習習慣が身に付いていない
パース留学中に英語力をグッと高めるには、授業に参加するだけでなく、毎日コツコツと自習を続ける姿勢が重要です。
しかし、留学前に自習の習慣が身に付いていない人は、毎日机に向かうことが苦痛と感じられる場合もあるでしょう。
自分を律して英語学習に向かうことは、なにより”習慣”です。だからこそ、パースに渡るまえに自習の習慣を身に付けておくと、あまり負担を感じず留学の成果を得ることができるでしょう。
日本人とばかり集まってしまう
オーストラリアはワーキングホリデービザが利用できることもあり、日本人に人気の留学先です。それはパースも例外ではありません。
語学学校に入学する日本人の英語レベルはだいたい似通ってしまうため、クラスも同じになることが多いです。
その際に日本人同士で集まり、日本語でコミュニケーションを取ってしまうとわざわざパースに留学した意味が薄れてしまいます。
「一切関わってはいけない」とまでは言いませんが、日本語でばかり話しかけてくる相手であれば、一定距離をとったほうがよいでしょう。
家計の管理が甘く、留学費が足りなくなる
海外留学で管理を怠ってはならないのが、留学費です。
オーストラリア・パースは日本よりも物価が高いため、管理を怠り、外食ばかりしているととたんに出費が増えてしまいます。具体的には、ランチ・レストランでの外食は、日本の2~3倍はかかることを覚悟しておきましょう。
「基本的には自炊を心がける」「ルームシェアで滞在費を抑える」「家計簿アプリ等でモニタリング体制をつくる」などの工夫を行ない、現地でお金に困らないようにしましょう。
海外のクラスメイトの輪に馴染めず、友達ができない
さまざまな国出身のクラスメイトと友達になれるかは、授業以外のオフの時間の充実度に関わってきます。
もちろん、日々必要な自習が優先的ですが、グローバルな友人と過ごす時間も英語のインプット・アウトプットにはとても効果的です。
また、パースから帰国した後でも同じく英語を学ぶ仲間として、お互いに刺激しあえる存在は貴重です。
しかし、うまくクラスメイトの輪に入れず、多くの時間を一人で過ごすことになると、充実感のないどこか寂しいパース留学生活になるでしょう。
紫外線対策を怠り、強く日焼けしてしまう
最後は、英語の学習とは関係ないですが、パースの紫外線対策についてです。
パースだけでなくオーストラリアは、日本と比べて紫外線がとても強いです。外出する際は、日焼け止めをしっかり塗り、サングラスをかけるなどの対策が欠かせません。
紫外線対策を怠ると過度な日焼けやそのほかの肌トラブルを招く恐れがあります。ヤケドのような日焼けになると、英語の勉強に集中できないどころか、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
パース留学の失敗を防ぐためのアドバイス
ここまでご説明してきたパース留学の失敗を回避するために、どのような事前準備・対策を行なえばよいのでしょうか。
それでは次に、パース留学の失敗を防ぐためのアドバイスを5つお伝えします。
留学経験者や専門家に壁打ちして留学プランを決める
留学の目的の妥当性や適切な留学先選びは、留学の成功にとても大きな影響をもたらします。
この目的設定や過程の目標設定の質を高めるには、もちろん自分で考えを深めていくリサーチを行なうことは重要ですが、同じくらい留学経験者・専門家の意見を参考にすることが大切です。
これは自分一人で準備を進めていくと、その方向が筋違いだったとしても自覚できないためです。
知人・友人のなかに海外留学経験があり、かつ現在ご活躍されている人がいれば勇気を出して助言をお願いしてみましょう。
また、英語留学やオーストラリア留学に強みをもつ留学エージェントに相談してみることを推奨します。なお、留学エージェントへの相談は無料です。
英語学習のルーチンを確立させてから留学する
着実に英語力を高めるには、日々コツコツと自習を行なうことが大切です。そして、自習を継続させるには、いかにその”習慣”をつけるかがポイントです。
パースに留学する前に「必ずこの時間は机に向かって英語を勉強する」や「移動中に耳にするリスニング音源を決めておく」など、英語学習のルーチンを確立しておきましょう。
強い意思をもって、そのルーチンをまずは継続し、より適切な負荷に調整し続けていくことが重要です。
日本人と関わる際も必ず英語で話す
日本人留学生の多いパースでは、語学学校で日本人と同じクラスになることも予想されます。
「日本人学生とは交流しない」というのは現実的に難しいかと思いますので、「お互いに英語でしかコミュニケーションしない」とルールを決めて交流するようにしましょう。
そのうえで、日本語で話しかけてくる、話すことを要求する相手であれば、勇気をもって一定の距離を置くことが大切です。
事前に家計計画をたて留学費に余裕をもたせておく
パースに留学する前に現地で各家計項目ごとに月々どれくらいの出費に抑えるべきか計画を立てておきましょう。
この家計計画も可能であれば、オーストラリア留学経験者に一度聞いてみるか、留学エージェントに相談してみることを推奨します。
これはインターネット上には出ていない費用項目や節約情報を教えてくれる可能性があるためです。
また、計画よりも留学費には余裕をもたせておくこと。そして、緊急時の予算の確保手段を作っておきましょう。
具体的には、「クレジットカードのキャッシング枠を確認しておく」「親に事前にお金について相談しておく」などです。
自意識を整理して、オープンマインドで人と接する
クラスメイトやルームメイトの輪に入れない理由は、「自意識過剰であること」がまずは理由として考えられます。
誤った自意識を調整するには、自分の抱いている自意識を言葉に起こして整理し自覚することが第一歩です。そして誤っている自意識を捉え直す、正しい自意識はどう考え向き合うかを整理していきましょう。
そのうえで、相手をリスペクトする気持ちをもってオープンマインドで積極的に声をかけましょう。
たとえ英語が拙くても、明るく笑顔を多く意識して接することで、誰しもポジティブにあなたを受け入れてくれるはずです。
パース留学の失敗例まとめ
記事では、パース留学のよくある失敗例と失敗を回避するためのポイントをお伝えしてきました。
改めて整理すると、以下となります。
- パース留学の目的が定まっていないまま留学を決めてしまう
- 留学の目標設定が長期的な目的に沿っていない
- 語学学校やコース選びが適切でない
- パースに留学すれば英語力が上がると思っている
- 日本にいる間に英語の基礎学習が済んでいない
- 日本にいる間に毎日の自習習慣が身に付いていない
- 日本人とばかり集まってしまう
- 家計の管理が甘く、留学費が足りなくなる
- 海外のクラスメイトの輪に馴染めず、友達ができない
- 紫外線対策を怠り、強く日焼けしてしまう
- 留学経験者や専門家に壁打ちして留学プランを決める
- 英語学習のルーチンを確立させてから留学する
- 日本人と関わる際も必ず英語で話す
- 事前に家計計画をたて留学費に余裕をもたせておく
- 自意識を整理して、オープンマインドで人と接する
ぜひこれらの失敗例・回避のポイントを事前に認識し、可能な限り、似たような失敗を招かないように準備を進めていってくださいね!