監修者末永 真一
カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。
日本人がよく行く留学先のひとつはカナダです。カナダは、なぜ多くの日本人に選ばれるのでしょうか?
今回はカナダ留学のメリット、そしてデメリットも解説します。
このページの目次
カナダ留学をするメリット
まずは、カナダ留学のメリットから解説します。
癖が少ない英語が学べる
メリットの1点目は、癖が少ない英語が学べること。
カナダ英語は、発音ではアメリカ英語、スペルではイギリス英語の影響を強く受けているという特徴を持ち、一般的に癖が少ない英語と言われています。
英語学習がしたい人には、おすすめな国のひとつです!
フランス語が学べる機会もある
次のメリットは、フランス語が学べる機会もあること。
意外かもしれませんが、カナダは英語だけじゃなく、フランス語も公用語なんです。
そのため、食料品や日用品のパッケージには、こんな感じで英語とフランス語が両方書いてあります。
特にケベック州は人口の9割近くがフランス語を話し、標識はフランス語表記です。
英語だけでなく、フランス語を学びたいという人にもカナダ留学をおすすめします。
どの町も豊かな自然がある
次のメリットは、どの町も豊かな自然があること。
カナダといえば雄大で美しい自然を想像しますよね。
その想像どおり、トロントやバンクーバーなど都会にいたとしても、豊かな自然に触れることができます。
ムースやカナダグース、リス、ビーバーなどたくさんの野生動物にも出会えます。
特にカナダグースはとても身近で、下の写真はバンクーバーの住宅街にある公園で撮りました。
野生動物も安心して暮らせるくらい、綺麗な環境なのは魅力ですよね。
移民の受け入れに寛容
次のメリットは移民の受け入れに寛容なこと。
カナダ政府は経済の活性化のため、移民を積極的に受け入れています。
移民が暮らしやすい環境も整っています。例えば政府ウェブサイトは、日本語を含む多言語での情報配信がなされています。
それから、警察などへの緊急電話(9-1-1)は日本語の通訳もお願いでき、英語が流暢じゃなくても安心して生活できます。
だから、留学もしやすいんです!
世界的に見ると治安が良い
最後のメリットは世界的に見ると治安が良いこと。
事実として、国際的なシンクタンクである経済平和研究所が発表する世界平和度指数では、カナダが12位にランクインしています(163カ国中)。
※日本は10位
銃規制も厳しく、2022年5月に行われたジャスティン・トルドー首相の記者会見では、その規制をさらに強化する方針と発表されているくらいです。
私もカナダ・バンクーバーに留学中ですが、基本的な防犯対策を取っていれば、あまり危険は感じません。
治安が良いから、高校生や親子での留学や移住をする人も多いんですよ。
カナダ留学をするデメリット
次に、カナダ留学のデメリットも解説します。
日本と比べ寒い都市が多い
最初に挙げたいデメリットは日本と比べ寒い都市が多いこと。
地域差はありますが、カナダは日本よりも寒い都市の方が多いです。
特に、冬は氷点下やマイナス何十度という想像を絶する寒さになる地域もあるので、防寒対策は必須です。
ただし、家の中は暖房がしっかり効いていて、半袖で過ごせることもあります。
物価の高さとチップ文化がある
次のデメリットは物価の高さとチップ文化があること。
生鮮食品や医療に関わるサービス費用は税金がかかりませんが、それでもスーパーで買い物をすると商品によっては日本の1.5〜2倍くらいの金額です。
外食も、日本と比べれば高い場合がほとんどで、昼食でも飲み物などをつければ10ドル(約1,000円)を超えます。
チップ文化があるので、飲食代の15%〜程の費用もかかります。
家賃も上がり続け、社会問題にもなっています。
医療システムが不便
次のデメリットは医療システムが不便なこと。
カナダにはファミリードクター制度があり、体調を崩したら、まずはかかりつけ医(総合医)に相談します。
その後、必要なら専門医や大きな病院を紹介されるという流れになります。
かかりつけ医がいない留学生などは、ウォークインクリニック(予約なしで診療可能)を利用する場合が多いです。
日本のように、症状別にすぐ専門医に診てもらえないので、このシステムに不満を持つ日本人移住者は多いです。
またほとんどの医療保険では歯科治療費はカバーされず、治療すると数万円かそれ以上の請求になります。
救急車を呼ぶのにお金がかかるのも、日本との違いですね……。
日本との時差が大きい
最後に挙げるデメリットは、日本との時差が大きいこと。
カナダには6種類のタイムゾーンがあり、通常は日本と12時間〜17時間の時差が生じます(サマータイムは11時間〜16時間)。
なので、日本の家族などと連絡を取ったり、日本の会社と仕事をする場合は昼夜が反対となります。
連絡をする時間帯を気にする必要があり、不便です。
反対に、そこまで連絡を取らない人には特にデメリットになることはないです。
まとめ
今回は、カナダ留学のメリット、デメリットを解説しました。
簡単にまとめると、カナダは、癖のない英語を学びたい人や自然が好きな人、海外移住を目指す人などにおすすめできる留学先です。
反面、寒さが苦手な人や、日本のような医療サービスを求める人、日本と頻繁にやりとりをする人などにはあまりおすすめしません。
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