ニュージーランド留学のよくある失敗例12選。せっかくの時間とお金を無駄にしないためのヒント

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地球のエネルギーを感じさせる広大な自然が魅力的なニュージーランド。海外からの移民や留学生を多く受け入れ、フレンドリーな国民性を持ち合わせています。

治安の良さも世界トップレベルであり、その生活のしやすさと都市と自然が融合した稀有な環境は、英語留学先として高い人気を誇ります。

手放しに充実した日々を送られそうなニュージーランド留学ですが、実は留学を終えて後悔する人が少なからずいることをご存じでしょうか?

記事では、ニュージーランド留学でよく見られる失敗例を「留学前」「生活面」「学習面」の3カテゴリに分けて解説します。

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【渡航前に読みたい】ニュージーランド留学のよくある失敗例

記事では、ニュージーランド留学の典型的な失敗をご紹介します。

先輩留学生の実体験を交えながら、よくある失敗パターンとそれを回避するためのヒントをお伝えします。

留学前によくある失敗例

まずは、日本にいるうちから無意識に失敗の種を蒔いてしまうパターンです。

思い当たるものがないか、しっかりチェックしてくださいね。

自分のレベルや目標にあった語学学校を探せない

語学学校では、入学前にテストを受け、英語力に応じたクラス分けを行うのが一般的です。しかし、そもそも自分の英語学習の目標に合った学校やコースを選べていなければ、思ったように勉強を続けることはできません。

そのような事態を避けるために、語学学校を選ぶ際は、事前にインターネットで各学校の情報をチェックしておきましょう。また、口コミサイトやSNSも調べておき、留学経験者が投稿する学校に対する客観的な意見や評判を参考にすることも大切です。

英語の基礎を日本国内で勉強できていない

英語が苦手でもコミュニケーションがとりやすい国民性であることは、非ネイティブにとってはありがたい反面、英語力を上げる必要性に駆られないということでもあります。

ニュージーランド留学前にある程度の基礎英語力を身につけていないと、留学中に英語力が伸び悩んでしまうことは想像に難くありません。

現地の語学学校に身も心も任せるのではなく、渡航前からしっかり準備をして学ぶ姿勢を持ちたいですね。最低でも中学レベルの基礎英語はマスターし、簡単な日常会話ができるようにしておきましょう。

英語の学習習慣が身についていない

「英語を上達させなければ生きていけない」という焦りやプレッシャーがない環境では、勉強をおろそかにしがちです。

英語学習への情熱と努力を継続するために、日本にいる間に明確な目標を設定し、達成したいことをできるだけ具体的にイメージしておいてください。

必要に応じて振り返ることができるように、目標に沿った詳細なマイルストーンを設定できると理想的です。日々目標を意識することで、時間とお金をかけた価値のある留学体験を経験できるはずです。

現地生活面のよくある失敗例

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ここではニュージーランドの特徴も交えながら、生活面のよくある失敗をご紹介します。あらかじめ対策できることも多いので、ぜひチェックしてみてください。

ホームシックになってしまう

現地に着いてからしばらくは、新しい環境で観光気分を味わえます。ですが滞在期間が長くなると、ホームシックになってしまう人も出てきます。万が一に備えて克服方法をいくつか知っておくと安心です。

気持ちがふさぐと家に閉じこもりがちになりますが、その留学先を選んだ理由を今一度思い出し、外に出て気分転換をするのがおすすめです。

小旅行をしてみるのもいいでしょう。日本が恋しくなったら、日本にいる家族や友達とFaceTimeやLINEで通話やテレビ電話をするのもいいですね。

生活習慣が乱れて健康を損ねてしまう

留学生の中には、海外生活に慣れずストレスや不安を感じて、過食気味になったり、食欲不振になってしまう人もいるようです。

気軽に入れる美味しくて手ごろな飲食店を知っておくのは、案外重要なことです。留学生活中は、ぜひそういう視点でも街を見るようにしてみてください。

食事だけでなく、睡眠も大切です。現地に着いたら起床時間をできるだけ同じにして朝日を浴びるようにするなど、体内時計が整うよう心がげましょう。

普段と違う寝具で睡眠が浅くなってしまう人は、寝る前にハーブティーを飲む、ストレッチをするなど、入眠前のルーティンを作っておくことがおすすめです。

夜遊びし過ぎて日中の授業に集中できない

日本人留学生にとって他国出身の留学生や現地の友達をつくることは、海外留学の楽しみのひとつでもあります。

留学先として人気のオークランドやクイーンズタウンには、夜遊びができるバーやクラブがたくさんあるため、こういった場所で新しい友達ができるかもしれません。

しかし、深夜まで飲んで、疲れ果てた状態で翌朝の授業に臨むなんてことがあったら元も子もありません。学業と私生活のメリハリをつけ、節度を持って楽しむようにしましょう。

住環境が悪く、生活でストレスが溜まる

ニュージーランドでは大きな犯罪の発生率は低いものの、強盗や車上荒らしなどの発生率は高くなっています。

ひとり暮らしやルームシェアで住まいを選ぶときは、家賃や立地だけでなくセキュリティ面も確認しておかないと、不安を感じる生活が続くかもしれません。

ホームステイを選ぶ場合は、セキュリティ面とは別の配慮が必要になります。

ニュージーランドではインターネットの通信容量が制限されており、月々の使用量も限られます。

通信制限なしの携帯料金プランや家庭用Wi-Fiに慣れている日本人は、日本と同じ感覚でインターネットを使ってホストファミリーから注意を受けることもあるでしょう。

また、シャワーの時間についても苦言を呈されることがあるかもしれません。ニュージーランドでは水を大切にし、タンクに貯めて使う家が多いです。シャワーは5~10分程度で終えるよう心がけるといいでしょう。

予想外の出費が多くて生活費が逼迫(ひっぱく)してしまう

日本とニュージーランドの物価に大きな差はありません。しかし、不測の事態は発生するものとして、贅沢をしすぎないようにするのが賢明です。

「お金が足りなくなってから節約しよう」と考えるのは一見正しそうではあるものの、無理のない節約プランを考えておかないと、イレギュラーな出費に早々に家計が破綻してしまうかもしれません。

お金に余裕がなくなると不安で勉強にも身が入らなくなるものです。あらかじめどのくらいの生活費が必要になるか計算し、余裕をもった予算を組んでおくと安心です。

英語学習面のよくある失敗例

ここでは日本人留学生がやりがちな学習面のよくある失敗をご紹介します。

語学力アップを目指すなら、必ず知っておきたい失敗例です。先輩留学生と同じ後悔をしないよう、しっかりチェックしておきましょう。

日本人同士で集まり、英語を使う機会が減る

ニュージーランドの語学学校では、クラスメイトに日本人がいることは少なくありません。慣れない海外生活において、同じクラスに日本人がいれば自然と仲良くなるでしょう。

しかし、放課後や週末も日本人とばかり交流するのが当たり前になると、日本の生活と大差がなくなってしまいます。

語学学校のグループセッションでつい日本語を使ってしまったり、提出課題が出された場合は日本人同士で集まって対策したという留学生もいるようです。

せっかくニュージーランド留学をしているのに英語を使う機会が少なくなるのはもったいないことです。

目的意識をしっかり持って、ときには自分の目標や信念を周囲の日本人留学生に伝えながら、自らの行動を律する必要があるでしょう。

失敗を恐れて英語のアウトプットをしない

語学学校ではディスカッションの時間が多く用意されています。こういった自分の意見を伝えなければならない場面では、日本人らしい慎ましさは捨て去ってしまいましょう。

初めのうちは言いたいことがまとまらなかったり、文法の間違いが心配だったりして、自分の意見を発言したり質問することを躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれません。

そういうときは、自分の意見を発言前に一言一句メモしておくことをおすすめします。発言できると、少しずつ緊張もほぐれてきますよ。

予習・復習をせず、せっかくの授業料が無駄になる

非ネイティブに優しい環境ですから、語学学校での授業をただ漫然と受けるだけでは、学習の成果はなかなか得られません。

予習・復習の時間をしっかり取り、わからないことを一つひとつ減らしていく根気が必要です。自分の理解や学びが浅いと感じたら、その都度、どこがわからないのか正しく把握し、先生に質問するようにしましょう。

ボキャブラリー(語彙)を増やす取り組みをしていない

日本でもできる学習をわざわざニュージーランドに行ってまで行う必要はありません。留学を決めたら、渡航前に簡単な日常会話ができる程度の基礎英語はマスターしておく必要があるでしょう。

特に単語は、時間や場所にとらわれず、いつでも学ぶことができます。

事前にできる限り頭に入れておくことはもちろん、新しい英単語に出くわしたら、辞書で調べて自分のものにする習慣をつけましょう。

ボキャブラリーが増えれば増えるほど、より多くの言葉を自然に理解できるようになり、学習効率も上がります。

ニュージーランド留学のおすすめポイント

ここまでニュージーランド留学における典型的な失敗例をご紹介してきました。

読み進めて「自分も失敗してしまうのではないか……」と不安になった人もいらっしゃるかもしれませんが、ニュージーランドはそんな不安をかき消してしまうほどの魅力を持つ国でもあります。

留学生から高い人気を誇るニュージーランドのおすすめポイントを3つピックアップしてご紹介します。

治安が良いので安心して留学できる

ニュージーランドは治安の良い国として知られており、世界平和度指数(Global Peace Index)の2022年版ランキングで世界163ヶ国中2位にランクインするほどです。

世界平和度指数は「現在進行中の国内および国際紛争の程度」「社会の安全性」「軍事化の度合い」の3つの領域を定性的・定量的指標を用いて測定し、各国がどれくらい平和かを数値化したもの。

日本は10位にランクインしていますので、その安全さには安心できますね。

とはいえ、置き引きや車上荒らし、空き巣といった犯罪は日本よりはるかに多いため、被害に合わないための注意は必要です。適切な注意ができていれば、日本人でも日常生活でとくに危険や不安を感じることはないでしょう。

※ 参照元:2022年世界平和度指数 15年連続アイスランド1位、欧州上位にランクイン。日本は10位 | やまとごころ.jp

壮大な自然の中で英語学習できる

ニュージーランドの魅力は、なんといってもその壮大な大自然でしょう。

世界遺産にも登録されているニュージーランドの最高峰、マウントクック。氷河による浸食で生み出された雄大な海岸線、ミルフォード・サウンド。世界一美しい星空を見ることができるテカポ湖。

このほかにも手つかずの自然が残る国立公園が13カ所あり、国立公園の面積だけで国土の約10.7%を占めるほどのスケールです。

そんな大自然が都市部からそう遠くないという点も魅力でしょう。留学先として人気のオークランドやクイーンズタウンも、車やバスで30分程度移動すれば海・山・港・草原と、様々な自然に触れることができます。

都会の利便性と大自然が融合した稀有な環境に身を置きたい人には、とくにおすすめです。

語学学校の質が担保されている

ニュージーランドには教育機関を監督するニュージーランド資格審査評議会(NZQA)という政府機関が設置されており、教育やサービスの質、学習環境の水準が高く保たれています。

語学学校も例外ではなく、EERという外部調査に基づいて学業成績と自己評価組織能力が審査され、1~4のいずれかのカテゴリーに位置づけられます。

カテゴリー1の学校が最も良いとされており、4カテゴリーの中で唯一働きながら勉強することが許されています。

14週間以上フルタイム(週20時間以上)の就学で週20時間以内の就労という条件付きですが、ワーキングホリデービザを取得できない人にとってはとくに魅力的でしょう。

毎日振り返り、留学生活の過ごし方を改善しよう!

都会と自然の中で豊かに生活しながら、高水準の教育環境で英語学習に取り組む。ニュージーランドは、そんな理想の留学生活をイメージさせてくれる国です。

しかし英語力向上という観点では、モチベーションを高く保ち、学習をコツコツ積み上げられるかどうかは、留学生の心がけによる部分も多いのです。

記事でご紹介したよくある失敗例を参考に、充実した留学を実現してくださいね。