フィリピンは英語留学先として日本人に根強い人気を誇っています。
そのなかでもセブ島は、日本語が通じる観光地や店舗があり語学学校も集まっていることから、英語学習と海外生活を両方楽しみたい留学生に選ばれ続けています。
しかし、その便利さゆえの失敗を経験している人が少なくないことをご存知でしょうか。
記事では、セブ留学経験者のよくある失敗をご紹介します。
日本にいるうちから無意識に失敗の種を蒔いてしまうパターンもありますので、セブ留学を検討している人はぜひチェックしてみてください。
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このページの目次
セブ留学が失敗に終わりやすい理由とは?
留学の目的は人それぞれのため、留学の失敗を定義する明確な基準はありません。
この記事では、留学を通して英語力を伸ばすはずだったのに、帰国後に「英語学習がはかどらなかった」「留学前と英語力がさほど変わっていない」と思ってしまうパターンを失敗と定義しています。
親日で日本人を多く受け入れているセブ島ですから、「現地の生活になじめず楽しめなかった」「思いがけないトラブルで不便な生活を強いられた」といった失敗は少ないでしょう。
ここからは、セブ留学で英語力アップをし損ねてしまう理由について、代表的な例を5つ紹介していきます。
語学学校が増えすぎて適切な学校を選びにくいから
日本でフィリピン留学が広まり始めたのは2010年頃と言われています。日本人人気の高いリゾートエリアを中心に日本資本の学校も続々と開校し、現在ではセブ島だけでも100校近い語学学校があります。
海外留学協議会(JAOS)が2017年に実施した調査によると、フィリピンへの日本人留学生の数はイギリスを追い抜き、アメリカ・オーストラリア・カナダに次ぐ4位にランクイン。その後2018年・2019年の調査でも同順位を維持しています。
人気の理由は、圧倒的なコストパフォーマンスの良さです。
- 学費と生活費を合わせても他国の半額以下で留学できる
- 人件費が安く、オーダーメイドのマンツーマンレッスンを組みやすい
- 日本と物理的に距離が近く4~5時間で渡航できるため、航空費も抑えられる
このような理由から、日本人の留学先としてフィリピンが選ばれるようになっていったのです。
しかし、日本人比率の低い語学学校は少ない
セブ島には多くの留学生が集まりますが、学生の国籍には偏りがあります。
日本人もしくは韓国人の学生が80%を占める語学学校がほとんど。100校近くあるセブ島の語学学校の中でも、日本人留学生が少ない学校を探すのは難しいほどです。
英語力アップのためには、英語を話さなければならない環境をいかに作れるかが重要です。
フィリピンに留学する日本人の年齢層は20代が最も多いですから、現地で母国語が通じる同世代と同じ学校に通うとなると、どうしても日本語でのコミュニケーションの頻度が増えてしまうでしょう。
留学エージェントは「自分の努力次第で英語力が身に付く」と言って日本人比率の高い学校を紹介するかもしれません。しかし、どんな学習環境で学ぶかは、想像以上に英語習得の効率を左右します。
必ずしも日本人比率が低ければいいというわけでもありませんが、英語力アップを目的に留学するのであれば、日本人比率もチェックしておくことをおすすめします。
顧客目線ではないエージェントが存在するから
留学計画を立てるとき、予算や行きたい地域を決めた後は、留学エージェントに相談するという人が多いでしょう。
セブ留学に強いエージェントもおり、頼れる存在に思える一方、利用にあたって注意したい点もあります。
留学エージェントのなかには、提携している学校だけ紹介したり、留学生を入学させることで得られる紹介料が高い学校を強く勧めてくるといったような、悪質な会社も存在します。
細かい説明がないまま契約を勧められないか、自分のニーズに寄り添った学校やプランを提案をしてくれるか、しっかりチェックしましょう。
自分に合う語学学校かどうか、自分で見極める意識が大切
納得いく語学学校選びのために、下記のようなポイントは押さえておきましょう。
- エージェントがどんな学校と何校提携しているか確認する
- 他のエージェントからも相見積もりをとる
- 過度な安売りをしていないか比較する
- その学校を自分に紹介する理由を掘り下げて確認する
これらを実行するためには、自分の希望を明確に持つことが何よりも大切です。
エージェントの門を叩く前に、留学を通して達成したい目標やこだわりたい点、妥協できる点を整理しておくと安心です。
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留学前に英語の基礎の習得ができていないから
セブ島は日本から最も近いアジアンリゾートと言われています。その豊かな自然と適度な都市性を求めて、毎年多くの日本人が移住しています。
公用語は英語ですが、世界随一の親日国と言われるほどの国ですので、カタコト英語でも嫌な顔をせず対応してくれるでしょう。
日本人にとって生活しやすいということは、留学生にとっては精度の高い英語を使えなくても生活できてしまうということでもあります。
したがって、ある程度の基礎英語力をつけてから留学に臨まないと、わざわざセブ島に行って語学学校に通ったのに、日本でできる程度の英語学習をして帰国することになるかもしれないのです。
語学学校のクラスは、入学時の英語力テストの結果を踏まえて決められる場合が多いです。日本にいる間に文法や語彙力の強化をしておき、現地ではひとつでも上のクラスに食い込んでモチベーション高く勉強に励みたいところです。
また日本人留学生は英語力が似通っていますので、日本人比率の低い学校を選んだとしても、クラスメイトに日本人がいる可能性はどうしても高くなります。
英語漬けの環境を作りづらいこともあるでしょうから、出国前に少なくとも日常会話程度の英語は話せるように練習しておき、学外でのコミュニケーションだけでも英語を積極的に使えるよう意識したいですね。
継続して英語学習に取り組んでいないから
今あなたが日本語を流ちょうに話せるのは、幼いころから繰り返し拙い日本語で会話をして、いろいろな文章を見聞きし、語彙力を増やし、勉強を続けてきた積み重ねの結果です。
英語習得もこれと同じく、日々コツコツと自ら学習を進める必要があります。
モチベーション高く英語学習に取り組むためには、留学前にいかに明確に目的意識を持てるか、目指したい姿を具体的にイメージできるかが大切です。
まず目標を設定し、目標から逆算してできるだけ細かく英語力習得のイメージを描きましょう。
高校英語はある程度マスターしているものの、スピーキングに苦手意識があるという人は、一般的には下記のようなステップで英語力アップが目指せると言われています。
1カ月目 | シンプルな文法の文章は聞き取れるようになります。簡単な単語を使った質問ならできるようになるでしょう |
2カ月目 | 日常会話において、フレーズやイディオムを用いて少し複雑な返答や質問ができるようになります。返答スピードも徐々に上がってきます |
3カ月目 | 日本語に比べるとスピード感は落ちますが、テンポを保った会話が続けられるようになります |
4カ月目 | 日常会話だけでなくディスカッションも滞りなくできるようになります。ここまでくると自信もつき、堂々と発言できるようになっているでしょう |
5カ月目 | 難しいトピックでの本格的なディスカッションもこなせるようになるでしょう |
留学予算や大学の授業などの都合でセブ留学が短期間になるとしても、帰国後に継続して学習をすることで着実な英語力習得に繋がります。
目指すべきゴールを日々意識することで、かけた費用と時間に見合った留学体験を得られるはずです。
実践的ではないTOEICの対策に時間を使ったから
TOEICは日本でポピュラーな試験ですが、聞く・読む、文法を暗記するといったインプットの成果を測るに留まります。
ですので、TOEICで高得点を取れる人でも、英語で話す・書くといったアウトプットができず、スムーズなコミュニケーションができない人は少なくないのです。
世界標準の英語テストとして有名なもののひとつにIELTSがあります。
IELTSはTOEICと異なり、インタビューやディスカッションといった双方向型のスピーキング試験と、図表を読み取って説明したり、あるテーマについて小論文を書くといったライティング試験が含まれています。
世界140ヵ国、合計11,000以上の機関に認定を受けており、国際通用性が高いのも特徴。北米やオセアニア、ヨーロッパでの大学進学、海外就労、海外移住をする際には、IELTSスコアの提出が求められるほどです。
セブ留学では、TOEICの試験対策コースをわざわざ用意している語学学校も少なくありません。
日本国内では英語力を測る試験としてTOEICの知名度は高いですが、あなたが英語を身に付けて達成したい目標に、TOEICは必ずしも必要でしょうか。
もし漠然と「将来役立ちそうだから」という理由でTOEIC試験対策コースを選ぼうとしているなら、今一度、英語学習の目的を考えてから語学学校とコース選択に進むことをおすすめします。
常に向上心を持ち続けられる人が、セブ留学を制する
セブ島は、日本人を快く受け入れるリゾート地であり、語学学校の学費も生活費も格安という、他国にない強みを持つ留学先です。
語学留学のハードルが下がるからこそ、英語習得にどれだけ固執できるかがセブ留学の成功と失敗を分ける大きなポイントとなるでしょう。
セブ留学を「楽しくなかった」と振り返る留学生はほとんどいませんが、「楽しかったけど英語力は身に付かなかった」と感じる人は多いです。
この記事を参考に、セブ留学特有のよくある失敗を上手に回避して、悔いの残らない留学を実現してくださいね。