温暖な気候で一年を通して過ごしやすく、他の国に比べるとフライト時間が短いため(直行便で5時間)、海外旅行や留学先として人気の高いフィリピン・セブ島。
日本との時差が少なく、留学費用を抑えてマンツーマンレッスンを受けることができるため、セブ島留学を検討している人も多いことでしょう。
しかし、留学前に誰しも気になるのが、留学先の治安についてです。
セブ島は留学生にとって「安全な国なのか」今後セブ島への留学を検討されている方が気になる、治安情報についてまとめました。
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このページの目次
セブ島の治安について
セブ島は、フィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、南北に225kmにわたって伸びる細長い島です。
毎年多くの留学生や観光客が集まるため、フィリピンの他の都市に比べると比較的安全で治安のいい都市と考えられます。
しかし、在セブ日本国総領事館が公表している海外安全対策情報によると、2021年セブ島では年間2,591件(犯罪率0.27%)の犯罪が発生。
一方、東京都では年間7.5万件(犯罪率 0.53%)の犯罪件数が報告されています。
地域やエリアによって事件や犯罪の傾向が異なるものの、近年はスリや置き引き・ひったくりなどの軽犯罪や、路上強盗や睡眠薬強盗などの犯罪が増加傾向にあります。
渡航時には、自分が留学をするセブの街でどのような事件・犯罪が多いのか念のため一度調べておきましょう。
※ 参考元:在セブ日本国総領事館 海外安全対策情報(2021年1月~3月)
※ 参考元:在セブ日本国総領事館 海外安全対策情報(2021年4月~6月)
※ 参考元:在セブ日本国総領事館 海外安全対策情報(2021年7月~9月)
※ 参考元:在セブ日本国総領事館 海外安全対策情報(2021年10月~12月)
セブ島で治安の良いエリア
外務省が出しているフィリピンの危険情報によると、セブ島で治安が良いとされているのは、下記の地域です。
- プンタエンガーニョエリア
- マリバゴエリア
- マリゴンドンエリア
セブ島は、セブシティとマクタン島の2つのエリアに分けることができ、そのなかでもマクタン島にあるリゾートエリアは比較的安全といえます。
しかし、そのようなエリアでも、裏路地などに入ると雰囲気がガラリと変わるので、危険な場所は身近に存在しているということを忘れずに生活しましょう。
※ 参考元:外務省安全ホームページ フィリピンの危険情報
どのエリアの治安が悪いのか
セブ島で治安の悪い地域の一例として、下記の地域があげられます。
- パシルエリア
- コロンストリート
- マンゴーストリート
在セブ日本国総領事館の資料によると、上記エリアでは路上強盗やスリ・いかさま賭博・ストリートチルドレン等による窃盗被害が多く発生しています。
また、フィリピンは世界でも日本人の殺人事件が多い国のひとつです。
留学前に危険な地域をしっかりと把握しておき、現地到着後にも学校の先生やホストファミリーなどに、他に危険な地域がないか、念のため確認しておくといいでしょう。
※ いかさま賭博:親しげに声をかけてきた人物に、自宅等に案内されたのち、トランプゲームに誘われて、最終的に多額の掛け金を巻き上げられること
セブの犯罪率
実際にフィリピン国家警察によるセブ州の犯罪件数と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2021年のデータを比較しました。
- セブ州:2,591件(人口:96.4万人・犯罪率0.26%)
- 東京都:75,288件(人口:1,400万人・犯罪率0.53%)
犯罪率が東京都よりも低いため、安心をした人もいるかもしれませんが、日本で暮らしている普段の生活と同じ感覚でセブ島へ行くと、危険な事件や犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高まります。
比較的安全な都市だと言われているセブ島でも、他の都市と同様に殺人や銃器を使用した凶悪事件が発生しているのも事実です。
いつでも身近で事件や犯罪が起こり得る可能性があるということを考え、普段から「自分の身は自分で守る」ということをしっかりと意識して、留学生活を送るようにしましょう。
トラブル事例
ここからは、留学生や観光客がよく巻き込まれてしまうトラブルについて、具体的にご紹介します。
タクシーのぼったくり
セブ島のタクシーの初乗りは、平均40ペソ(約98円)ほどが相場となっているため、その運賃の安さから留学生や観光客の多くが利用する交通手段となっています。
基本セブのタクシーはメーターを使ってくれますが、なかにはメーター計測をせずに不当な料金を請求する運転手もいるので注意が必要です。
タクシーに乗る際には、必ずメーターが動いているか確認をするようにしましょう。
スリ・置引き
多くの日本人留学生や観光客が巻き込まれやすい犯罪の一つです。
カフェなどで席を確保するために置いたカバンを持ち去られてしまったケースや、貴重品を上着ポケットやズボンの後ろポケットに入れたまま、人の多い場所に行った際に盗難に遭ってしまったという話をよく聞きます。
貴重品は必ず、チャック付きのカバンやリュックサックに入れ、普段から肌身離さず持ち歩くよう心掛けましょう。
強盗
夜間の路地で、男性 2〜3人組に拳銃や刃物で脅され、所持品や金品を要求されたり、身につけていた貴金属を強奪されたりする事件等が発生しています。
普段から貴重品は最小限に控え、少しでも周りで異変を感じたらすぐに行動ができるよう、周りの様子に注意しながら生活をするようにしましょう。
トラブル時の対処法
普段から気を付けていても、犯罪やトラブル等に巻き込まれてしまうケースは誰にでもあります。
留学中にトラブル等に巻き込まれてしまうと、家族や友人も近くにおらず、慣れない英語での対応が必要となるため不安に思うかもしれません。
事前に発生する可能性があるトラブルを想定をしておくことで、実際にトラブル等に巻き込まれた際にも、落ち着いて対処することができますよ。
それではどのようなトラブルが事例があるのか、一緒に考えていきましょう。
<トラブル一例>
- 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
- 交通事故に遭ってしまった
- 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
- 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
- 対人関係のトラブル
一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。
それでは次に、具体的な対処方法についてご紹介します。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)
緊急時のホットライン(警察・消防・救急総合)は、セブ島ではすべて「911」です。
警察・消防・救急車へ直接連絡する場合は、地区ごとに電話番号が異なるため、滞在予定の連絡先を事前に確認しておきましょう。
【警察への連絡】
地区 | 連絡先(電話番号) |
---|---|
セブ市 | 166 |
マンダウエ市 | 032-420-2279 |
ラプラプ市 | 032-505-9356 / 032-495-5593 |
【消防への連絡】
地区 | 連絡先(電話番号) |
---|---|
セブ市 | 160 / 032-256-0541 |
マンダウエ市 | 032-344-4747 |
ラプラプ市 | 032-340-0252 |
【救急車への連絡】
救急車 | 161 |
また、もし英語がうまく話せなくて不安に思う方は、在セブ日本国総領事館と邦人援護ホットラインを事前に登録をしておくことをおすすめします。
連絡先 | 電話番号 |
---|---|
在フィリピン日本国総領事館 | 032-231-7321 / 032-231-7322 |
邦人援護ホットライン ※ 人命に係わる緊急案件に関しては24時間体制で対応可能 | 2-551-5786 |
クラスメイト・ルームメイト
トラブルに巻き込まれたときは、まず気持ちを落ち着かせることが大切です。
自分の身に起きたことをクラスメイトやホストファミリーなど、身近にいる人や普段から頻繁に連絡を取っている人に相談をしてみましょう。
次に自分が何をすべきか、きっとアドバイスがもらえるはずです。
留学エージェント
日中の時間帯であれば、留学エージェントに連絡をするのも良いでしょう。
ただし、早朝や夜間などの営業時間外だと、連絡が繋がらない場合もあるということを念頭に入れておく必要があります。
学校の先生やサポートスタッフ
なかには夜間の授業などを行なっている学校もあるので、学校の先生やサポートスタッフに連絡をしてみるのも良いでしょう。
学校によっては、個人の連絡先を教えてくれる先生や学校スタッフもいるので、留学エージェントよりも長い時間連絡が取れる可能性がありますよ。
たびレジを登録
たびレジとは、外務省から留学先の最新の安全情報を日本語で受信できるサービスです。
現地で事件や事故に巻き込まれた際も、素早く支援をしてくれます。
現在はコロナ等での渡航状況等も最新情報として配信をしてくれるので、渡航時は登録しておくようにしましょう。
風邪を引いたり、事故に遭ったりすることは、誰にも予期することができません。
また、フィリピン特有の病気(デング熱・ジカ熱・A型肝炎等)にも注意が必要となります。
そのため、セブ島へ留学する際には、必ず保険に加入してから渡航するようにしましょう。
事前に安全対策しておけば、セブ島留学は怖くない
セブ島は比較的治安が良いと言われていますが、事実として日本よりも犯罪にあう可能性が高い国です。
特に何も知らずに犯罪率の高いエリアに近づくことは、身の安全を脅かす恐れがあります。
しかし、前もってセブ島での犯罪やトラブルを想定しておくことで、実際の犯罪リスクを減らすことにも繋がります。
セブ島留学は皆さんにとって、人生の一大イベントでもあり、人生のターニングポイントにもなるはず。
現地での安全対策を怠らず、充実したセブ留学にしてくださいね。