ヨーロッパの経済・文化をリードするイギリス・ロンドン。英語発祥の国として長年、英語留学先で人気の高い街です。
そんなロンドン留学ですが、具体的に費用はどれくらいかかるのでしょうか? 留学費は英語留学生がもっとも気になる話題といっても過言ではないでしょう。
そこで記事では、イギリス・ロンドン留学にかかる費用を期間別にまとめました。また、費用の内訳や留学費を抑えるためのポイントもお伝えします。
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ロンドン留学に1カ月でかかる費用は50~80万円!
ロンドン留学に1カ月でかかる費用は、おおよそ月50~80万円です。
以下は、1カ月・3カ月・6カ月・1年間の期間別にロンドン留学にかかる費用をまとめたものです。
留学期間 | 1カ月 | 3カ月 | 6カ月 | 1年間 |
---|---|---|---|---|
一般的な費用 | 約50~80万円 | 約120~200万円 | 約230~380万円 | 約440~740万円 |
アメリカ・オーストラリア・カナダとの留学費の比較
英語留学先の候補はイギリスだけではありません。そのほかでは、アメリカ・オーストラリア・カナダなどがあります。
では、これらの国とイギリス・ロンドンとの留学費の違いはどれくらいなのでしょうか? 以下に、あくまで目安ではありますが、各国の期間別の留学費をまとめてみました。
留学の期間 | ロンドン | アメリカ | オーストラリア | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約50~80万円 | 約60~70万円 | 約40~50万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約120~200万円 | 約140~160万円 | 約70~100万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約230~380万円 | 約280~320万円 | 約130~200万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約440~740万円 | 約560~640万円 | 約300~400万円 | 約320~400万円 |
上記を見てみると、ロンドンとアメリカの留学費が他二国と比べると一段高いことがわかります。数字は概算ですので、イギリス留学とアメリカ留学は、同じくらいの費用が必要だと捉えてください。
ただし、本文後半で説明するように留学生活の出費は、節約ポイントを押さえているかそうでないかで個人差があります。
上記表のなかでいうと、「オーストラリアやカナダ留学であれば費用を抑えられる」と安易に考えないことが大事です。
【1カ月】ロンドン留学の費用内訳
ロンドン留学1カ月でかかる費用は、約50~80万円です。
その内訳は以下の通りです。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約20~25万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(1カ月) | 約1~2万円 |
生活費 | 約10~15万円 |
滞在費 | 約8~15万円 |
生活費には、日々の食費や交通費・日用品の購入費などが含まれます。滞在費とは、ホームステイやルームシェアにかかる家賃のことです。
【3カ月】ロンドン留学の費用内訳
ロンドン留学3カ月でかかる費用は、約120~200万円です。
その内訳は以下の通りです。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約50~85万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(3カ月) | 約3~6万円 |
生活費 | 約30~45万円 |
滞在費 | 約24~45万円 |
生活費には、日々の食費や交通費・日用品の購入費などが含まれます。滞在費とは、ホームステイやルームシェアにかかる家賃のことです。
【6カ月】ロンドン留学の費用内訳
ロンドン留学6カ月でかかる費用は、約230~380万円です。
その内訳は以下の通りです。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約100~170万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(6カ月) | 約6~12万円 |
生活費 | 約60~90万円 |
滞在費 | 約48~90万円 |
ロンドン留学が6カ月にもなると、月々の固定費である滞在費(家賃)と毎日の食費をどう抑えられるかが節約のポイントとなります。
もちろん、ただ節約すればいいという問題ではありませんので、留学生活の充実度とバランスを見ながらコントロールすることが大切です。
【1年間】ロンドン留学の費用内訳
ロンドン留学1年間でかかる費用は、約440~740万円です。
その内訳は以下の通りです。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約200~340万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(6カ月) | 約14~27万円 |
生活費 | 約120~180万円 |
滞在費 | 約96~180万円 |
ロンドン留学が1年経過すると、合計の出費額には大きく個人差が出るでしょう。例えば、日々節制して過ごした人と、観光やナイトライフを存分に楽しんだ人とでは出費額は倍以上の差がひらく可能性もあります。
語学学校の学費は、同じ学校に通い続ければその分、1週間あたりの費用が安くなるのが一般的です。学校を変更する理由がなければ、同じ学校に通い続けて長期間割引のキャンペーンを適用させたほうがお得です。
ロンドン留学の費用の内訳
ロンドン留学にかかる費用は、大きく分けて「渡航前に発生する費用」と「現地生活で発生する費用」の2つに分かれます。
無駄な出費を抑え、自分にあったロンドン留学生活を送るためには、細かな費用の内訳を把握しておくことが大切です。それでは、以下に費用の内訳を解説していきます。
ブリスベン留学の出発前にかかる費用の内訳
語学学校への入学金
ロンドンの語学学校に入学する際には、事前に入学金を支払う費用があります。
あくまで参考価格としてですが、ロンドンの人気語学学校「Kaplan」「OHC」「StGiles International」の入学金は以下の通りです。
学校名 | コース名・期間 | 入学金 |
---|---|---|
Kaplan | 「集中英語コース」で8週間の授業 | £130(約20,800円) |
OHC | 登録料として全コースの最初の支払いに追加される | £50(約8,000円) |
StGiles International | 「General English Group」で週20レッスンのコース | £80(約13,000円) |
※ £1(英国ポンド)= 160円
上記3校の入学金には差がありますが、おおむね1~2万円あたりが相場のようです。
語学学校への学費
語学学校への学費は、月ごとではなく週ごとに換算されます。
どのコースを選択するか、寮やホームステイサービスを利用するか、空港からの送迎サービスを利用するかなどで費用は異なりますが、どの学校も基本的に留学期間が長ければ長いほど週あたりの費用は安くなります。
具体的な費用例をあげると、世界的に語学学校を展開しているECロンドン校では、「ジェネラル英語」コースで1週間で£399(約64,000円)、10週間で£3,291(約527,900円)、23週間で£6,428(約1,031,100円)となります。
パスポート申請費
パスポートの申請費は、10年間有効なもので一律手数料込み16,000円です。その内訳は、都道府県収入証紙が2,000円、収入印紙が14,000円というものです。
パスポートの交付日は、申請窓口や申請の種類によって異なりますので渡航から余裕をもって申請しておくことが大切です。
イギリスへの渡航では、パスポートの残存有効期間は「帰国時まで有効なもの」である必要があります。
ビザ申請費
イギリスへの留学では、6カ月未満の留学であれば学生ビザは必要ありません。ビザなしで現地の語学学校に入学し、授業を受けることができます。
6カ月以上の留学の場合は、「Student Visa」または「Short-term Study Visa」の取得が必要となります。
Student Visaは、大学や専門学校など高等教育過程に留学する際に必要なるビザです。Short-term Study Visaは、語学学校で6~11カ月間の英語コースを受講する際に必要となるビザです。
航空券代
ロンドンへの航空券は、エコノミークラスの直行便で往復約14~15万円ほどが相場です。乗り継ぎ便(トランジット)の場合は、往復8~9万円台で購入することも可能です。
航空券はどのシーズンの便を購入するかで、大きく費用に差が生まれます。ゴールデンウィークや年末年始・お盆といったハイシーズンの便は高騰しやすいので注意してください。
海外旅行保険費
ロンドンで病気やケガになった時の保険として、海外旅行保険に加入されることを推奨します。
ただ、留学が3カ月未満(90日未満)の方はクレジットカードの付帯保険でも十分かもしれません。しかし、クレジットカードの付帯保険は、「治療・救援費が100万円程度しかつかない」「保険適用外の項目がある」というデメリットがあります。渡航前にしっかり確認しておきましょう。
なお、民間の海外旅行保険サービスの費用例は、3カ月のプランで約3~6万円ほど、6カ月のプランで約6~12万円ほど、1年間のプランで約14~27万円となります(あくまで参考価格です)。
健康診断料
語学学校によっては、渡航前に健康診断が義務付けられているケースがあります。
健康診断は受診する項目にもよりますが、およそ5,000~10,000円となります。
留学エージェントへの手続代行費
留学希望者が留学エージェントを利用する場合、基本的には無料で利用することができます。これは、留学エージェントが留学生を送り出した語学学校から成約料をいただくビジネスモデルであるためです。
ただし、空港からの送迎サービス等のオプションサービスを利用するとオプション料金が発生するケースもあります。場合によっては、1人30,000円ほどの手数料が発生する可能性がありますので、ちゃんと確認しておきましょう。
ロンドン留学の現地生活にかかる費用の内訳
生活費
生活費に含まれているのは、食費・交通費・そのほか日用品の購入費などです。
そのうち、もっとも月々の家計に影響を与えるのが食費です。イギリス内でも物価の高いロンドンで外食すると、日本(東京)と比べても2~3倍はするでしょう。費用を抑えたいのであれば、外食は極力控えることが大切です。
自炊であれば品目にもよりますが、そこまで日本(東京)と比べて高くはありません。無理のない範囲でコツコツ自炊をすることが、月々の生活費を抑えるポイントです。
そのほか交通費ですが、こちらもロンドンの公共交通機関は日本(東京)の2倍以上します。
街の中心部から離れれば家賃は抑えられますが、その分、語学学校までの交通費がかさむ可能性があります。滞在場所は双方のバランスを考えて決める必要があるでしょう。
滞在費
滞在費とはすなわち家賃のことです。ロンドン留学では、ホームステイかルームシェア(寮も含む)のどちらかを選択することになります。
ロンドンでホームステイした場合、1カ月の家賃は約10~15万円ほどが相場です。ホームステイでは、ホストファミリーと共同で生活し、個室が与えられ朝晩の食事が出ることが一般的です。
一方、複数人でルームシェアした場合は、1カ月の家賃が約7~10万円ほどが相場です。ルームシェアでは複数人で一つの部屋をシェアすることが多く、朝晩の食事はついていません。個室を希望する場合は、1カ月の家賃は12万円ほどになります。
光熱費
ホームステイでは、光熱費は月々の家賃に含まれています。ルームシェアの場合は、月々の家賃をルームメイトで折半するのが一般的です。
教材費
語学学校と選択するコースによって異なりますが、ロンドン留学では教材費が発生します。費用の目安は1年で約3万円ほどです。
支払いは渡航前に一括で購入する場合と、学習の進捗度にあわせてその都度購入が必要な場合とに分かれます。
ロンドン留学の費用を安く抑える方法
ここまでは、ロンドン留学でかかる費用について詳しく解説してきました。
では、最後にどのようなポイントを意識すれば、ロンドン留学の費用を抑えることができるのかを考えてみたいと思います。以下でご紹介するポイントは、「語学学校・コースの選択は変更できない」前提として考えたものです。
それでは、見ていきましょう!
オフシーズンに安く航空券を購入する
一つ目は「オフシーズンに安く航空券を購入する」ということ。先ほどもお伝えしましたが、ロンドンへの航空券は渡航時期によって3倍ほどの価格変動を見せます。
例えば、以下は航空券の価格の推移チェックや購入ができるサイト「Skyscanner」で見た2023年1月の東京発・ロンドン行き航空券の価格です(往路のみ)。
渡航日 | 航空券代(2022年12月時点) |
---|---|
1月3日(火) | 112,339円 |
1月23日(月) | 57,088円 |
上記を見て分かる通り、正月休みで価格が高騰している1月3日と長期休暇が過ぎた1月23日では2倍以上の価格差があります。
このように、渡航時期や購入するタイミングによって航空券代は変わってきますので、留学期間を決める際は必ず先に航空券代をチェックしてから、なるべく安い時期を狙って決めるようにしましょう。
安いルームシェアで滞在費を低く抑える
月々の固定費の大部分を占めるのが、滞在費(家賃)です。
ロンドン留学の家賃を抑えるためには、ホームステイではなくルームシェアを選択しましょう。ルームシェアにすることで、月々4~5万円をコツコツと節約することができます。
ルームシェアでは複数人の海外のルームメイトと一緒に暮らすことになります。異なった文化を持つ人と暮らす経験は、英語学習を超えた異文化理解に繋がることと思います。
外食をなるべく抑え、日々の自炊を実践する
ロンドンなどの欧米先進国で外食をすると食費が高くついてしまいます。どのクラス(レベル感)の店で外食するかにもよりますが、外食費はおよそ2~3倍は下らないといえます。
このように外食は高いため、ロンドン留学の費用を抑えるのであれば、”日々の自炊”は欠かせないポイント。最寄りのスーパーで食材を買い、小まめに自炊することが月々の食費を大きく抑えてくれます。
また、外食で節約しようと思うと、「晩御飯は菓子パン一個だけ」「安いファストフードばかり食べる」といった偏った食生活に陥りがちです。これでは、栄養バランスが悪いため、留学生活を元気に過ごすためにも自炊は習慣づけることに意義があります。
憧れ続けたロンドン留学を有意義に過ごそう
記事では、ロンドン留学の期間別にかかる費用や細かな内訳、そして費用を抑えるポイントをご紹介してきました。
言うまでもありませんが、ロンドン留学にはある程度のまとまった費用がかかります。ビザの制限内で現地でアルバイトすることや、オンラインで日本の仕事を行うことも可能ですが、事前に余裕をもって資金集めはしておきましょう。
現地に降り立った後に、お金の問題で慌てることのないようにしっかり準備しておいてくださいね。