温暖な気候で一年を通して過ごしやすく、海外旅行や留学先として人気の高いハワイ・ホノルル。
毎年多くの日本人観光客が訪れるため日本語が通じるお店も多く、初めての海外でも安心して英語留学ができるため、ホノルル留学を夢見ている人も多いことでしょう。
他のアメリカの都市に比べて、比較的治安が良いと言われているホノルルですが、留学生にとってホノルルは本当に安全な国なのか。
本記事では語学学校が多い、オアフ島ホノルルの治安情報について解説します。
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このページの目次
ハワイ・ホノルルの治安について
ホノルルは、ハワイ州オアフ島の州都で、ハワイの政治・経済・文化の中心地です。
ビーチや観光スポットにも恵まれているため、毎年多くの観光客が訪れ、銃規制は他の州よりも厳しく規制されています。このことからもホノルルは、アメリカ国内では留学生にとって比較的安全で治安の良い都市と考えられます。
しかし、連邦調査局が出している犯罪データによると、2021年ホノルルでは年間1.6万件(犯罪率1.62%)の犯罪が発生。一方、東京では年間7.5万件(犯罪率0.53%)の犯罪件数が報告されています。
アメリカ全体の年間約812万件・犯罪率2.47%と比較をすると、犯罪率が低いように思われますが、東京都と比べるとホノルルでは約3倍もの犯罪が起きています。
地域によっても事件や犯罪の傾向は異なりますが、スリ・置き引き・ひったくりなどの軽犯罪や、車上荒らしや詐欺などの犯罪が多いことが現状です。
自分が留学をする都市では、どのような事件や犯罪が多いのか、事前に認識して対策を考えておくことで、犯罪防止にも繋がります。
※ 参考元:Federal Bureau of Investigation Crime Date Explorer
ハワイ・ホノルルで治安の良いエリア
『NeighborhoodScout』の情報によると、ホノルルで治安が良いとされているのは、下記の地域です。
- ジョイント・ベース・パール・ハーバー=ヒッカム地区
- ハワイカイ地区
- アリアマヌ – ソルト・レイクス – フォスター・ビレッジ地区
FBI(米連邦捜査局)の犯罪データ内の犯罪率が低い地域が、比較的安全といえます。
ただし、賑わっている繁華街や中心地でも、裏路地に入ると雰囲気がガラリと変わるので、身近にも危険な場所が存在するということを忘れてはいけません。
「ハワイは観光客や留学生がたくさんいるので安心だ」と油断することなく、海外で生活をしているという意識を持って、普段から生活をするようにしましょう。
※ 参考元:NeighborhoodScout Safest Honolulu neighborhoods
どのエリアの治安が悪いのか
ホノルルで治安の悪い地域の一例として、下記の地域があげられます。
- ワイキキ周辺:クヒオ通り・アラワイ運河沿い
- チャイナタウン地区
- カカアコ地区
- ワイアナエ地区
在ホノルル日本国総領事館の資料によると、新型コロナウイルス拡大後、海外からの観光客は減少しているため、観光客を対象とした犯罪は減少。
しかし、拳銃やナイフ等を使用した凶器犯罪が増加しており、治安の悪化が懸念されています。
ハワイ・ホノルルの犯罪率
実際にFBIが公表をしている主要犯罪と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2021年のデータを比較しました。
- ホノルル:15,993件(人口:98.5万人・犯罪率1.62%)
- 東京都:75,288件(人口:1,400万人・犯罪率0.53%)
このように数字で表すと、ホノルルでの犯罪件数が多いことがよくわかります。
比較的治安が良いとされているホノルルですが、日本で暮らしている感覚でホノルルへ行くと、危険な事件やトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高まります。
また、他の都市と同様に拳銃やナイフによる強盗等の凶悪事件が、日常的に発生しているのも事実です。
あらゆる事件や犯罪が身近で起こり得る可能性を考えながら、留学生活を送るようにしましょう。
トラブル事例
ここからは、留学生や観光客がよく巻き込まれてしまうトラブルについて、具体的にご紹介します。
1.スリ・置引き
日本人が最も巻き込まれやすい犯罪の一つです。
上着やズボンの後ろポケットにお財布や携帯を入れたまま、人の多い場所に行った際に盗難に遭ってしまったり、海に入っている間に砂浜に置いたカバンを持ち去られてしまったという話をよく耳にします。
普段から貴重品は、必ず肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
2.車上荒らし
ビーチ・観光名所・ショッピングセンター等の駐車場から自動車が盗まれるケースや車内から金品が盗まれるケースが発生しており、レンタカーが特に狙われやすい傾向にあります。
車から離れる際は、必ず貴重品を持ち歩き、車内には外から見える範囲に物を置かないようにしましょう。
3.詐欺
インターネットの不動産広告サイトを利用した賃貸物件や、ホームステイ 先探しにおける詐欺被害が増加傾向にあります。
早急にデポジットを支払うよう要求されたり、デポジットの支払い後に連絡が取れなくなったケース、募集内容に記載された物件が実際には存在していなかった等の被害報告があります。
不動産選びをする際は、このような詐欺被害が発生しているということを念頭に入れ、デポジットを支払う前には関係者が信頼のおける業者・人物であるか、契約書の有無等を確認するようにしましょう。
トラブル時の対処法
ホノルルでの留学生活中、どれだけ気を付けて生活をしていても、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまうケースもあります。
留学先で実際にトラブルに遭うと、慣れない英語での対応が必要となるため、不安に思われるかもしれません。
しかし、事前に発生する可能性があるトラブルを想定をしておくことで、実際トラブル等に巻き込まれた際にも、落ち着いて対処することができますよ。
それでは具体的なトラブル例について、一緒に考えてみましょう。
<トラブル一例>
- 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
- 交通事故に遭ってしまった
- 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
- 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
- 対人関係のトラブル
一般的には、このようなトラブル例があげられます。
次に具体的な対処方法について、ご紹介します。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)
ハワイで警察・消防・救急車を呼ぶ際は、すべて「911」です。
英語でうまく話せるのか不安に思う方もいるかもしれませんが、「ジャパニーズ・プリーズ」と伝えると、日本語通訳サービスを介して通話もできます。
また、在ホノルル日本国総領事館の連絡先もあわせて、事前に登録をしておくと良いでしょう。
- 在ホノルル日本国総領事館の電話番号: 808-543-3111
友人・ルームメイト・ホストファミリー
まずは気持ちを落ち着かせるために、自分の身に何が起きたのか、友人やホストファミリーなどに相談してみましょう。
次に自分が何をすべきか、アドバイスがもらえるはずです。
留学エージェント
営業時間内で連絡が取れるのであれば、留学エージェントに連絡をしてみましょう。
早朝や夜間などは繋がらない時間帯があるので、連絡する際は注意が必要です。
学校の先生やサポートスタッフ
学校によっては夜間のコースなどもあるため、学校の先生やサポートスタッフに連絡をしてみるのも一つの方法でしょう。
なかには、プライベートの連絡先を教えてくれる先生もいるので、緊急時には相談することもできますよ。
たびレジを登録
「たびレジ」は、外務省から留学先の安全情報を日本語で受信できるサービスです。
万が一、現地で事件や事故に巻き込まれてしまった際にも、素早く支援をしてくれます。現在は最新情報としてコロナ等の入国情報も配信をしてくれるので、渡航時は登録をしておくと安心ですよ。
留学期間中に風邪を引いてしまったり、事故に遭ってしまったりすることは、誰も予期することができません。
アメリカの医療制度はとても高額なので、日本で無料の救急車も、ホノルルで救急搬送されると約20万円ほど搬送料金が掛かります。
そのため、ホノルルへ留学する際には、必ず保険に加入しておくようにしましょう!
事前に安全対策しておけば、ホノルル留学は怖くない
ホノルルは観光客や留学生が多いため、他のアメリカの都市に比べると、比較的治安が良いと言われていますが、実際に日本よりも犯罪に遭う可能性が高い国です。
特に何も知らずに、犯罪率の高いエリアに出向くことは、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高まります。
しかし、記事でご紹介したように前もってホノルルで危険な場所を認識し、犯罪やトラブルを想定しておくことで、実際の犯罪リスクを軽減することにも繋がります。
人生の分岐点にもなり得る留学生活を充実させるためにも、現地での安全対策は怠らないようにしてくださいね!