ハワイ留学のよくある失敗エピソード!身近な海外リゾート地ならではの落とし穴に注意

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日本語が通じる観光地や店舗が多く、日本食も比較的簡単に手に入るため、旅行先として多くの日本人に選ばれているハワイ。しかしハワイ留学となると、その便利さゆえの失敗を経験している人も少なくないことをご存知でしょうか。

記事では、ハワイ留学経験者のよくある失敗エピソードをご紹介します。なんとしても満足のいくハワイ留学にしたいという方は、ぜひご一読ください。

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ハワイ留学の失敗を招く落とし穴とは?

海外留学でよくある失敗とは別に、ハワイへの留学だからこそ注意したいポイントがあります。

ここでは、ハワイ留学特有のよくある失敗とその原因をチェックしていきましょう。

ハワイはとにかく日本人が多い

ハワイにはどのくらい日本人がいるのでしょうか。

ハワイへ訪問した全渡航者数は、2018年の実績で約983万人です。

最も多いのは米国本土からの来島者(約637万人、全体の約65%)ですが、次いで多いのは日本人(約157万人、約16%)。他国からの観光客のなかで群を抜いて多いのです。

ワイキキ中心部にある語学学校「IIE Hawaii」の生徒の内訳を見てみましょう。日本人の割合は41%と最多。そしてそのうち83%が女性だそうです。

いち語学学校の例ではありますが、ハワイ留学でホノルルの語学学校を選ぶ場合には、日本人比率にそう大きな乖離はないでしょう。

こうなってくると、クラスに日本人がかなり多いことも想像に難くありません。クラスに母国語が通じる日本人がいると、仲良くなるのは自然なことです。女性同士であればなおさらです。

しかし、放課後や週末も日本人と交流したり、スーパーなどの周辺情報やATMの使い方、銀行口座開設の手順に至るまで日本人留学生同士で教え合ったり、語学学校でのグループセッションや提出課題を日本人同士で集まって対策をする、となったらどうでしょう。

ここまでくると日本の学校生活と変わらなくなってしまいますね。

英語学習よりレジャーに気が向いてしまう

ハワイは日本人がイメージする理想のリゾート地と言われています。学習以外の時間は豊かな自然の中でマリンスポーツやレジャーを楽しむのがハワイ留学の醍醐味、と考える人も少なからずいるでしょう。

ワイキキビーチの美しい海でダイビング、ダイヤモンドヘッドで絶景を臨むトレッキングなど、オアフ島だけでも人気のアクティビティが沢山あります。

さらに、ホノルルからハワイ島、マウイ島、カウアイ島の主要空港への定期便は1日20~30便あり、所要時間30~50分程度と、島々への移動の足も充実しています。

週末はハワイの島々を巡って観光やスポーツ、レジャーを楽しむという過ごし方もできるでしょう。

魅力が多いエリアというと聞こえは良いですが、学習環境という観点で考えると誘惑が多いということでもあります。このような環境で英語習得を目指すには、強い覚悟と高い自制心が求められます。

もちろん、勉強の息抜きに自然にふれあいレジャーを楽しむ、というのはいいリフレッシュになるはずですので、ハワイ留学の目的を忘れず過ごしたいところです。

※ 参照元:ハワイの島間の移動は?飛行時間と乗り継ぎ方法 [ハワイ] All About

生活費が高く、長期間の留学が難しい

日本と比べると、ハワイでの生活費がどうしても高くなることは頭に入れておきましょう。

アメリカの金融情報サイト「Kiplinger」によると、全米都市の生活費ランキングで、1位のニューヨーク州マンハッタンに次いで、ハワイ州ホノルルは2位にランクインしています。

ハワイで1年間1人暮らしで生活するには、年間$37,646(約527万円)が必要と言われています。贅沢をせずに普通の暮らしをした場合でも、これだけの金銭コストがかかるのです。

現地で定期的に購入するであろう基本的な食品・日用品の価格を一部ご紹介します($1=140円換算)。日本での商品価格と比べると高めに感じるのではないでしょうか。

【食品価格一例】

商品名(容量)価格
牛乳(約1.89L / 1/2ガロン)$5.29 (約740円)
卵(12パック入り)$3.69(約516円)
キャベツ(1ポンド / 約453g)$0.99(約138円)
豆腐(1パック)$1.99(約278円)
豚肉薄切り(1ポンド / 約453g)$4.99(約698円)

【日用品価格一例】

商品名(容量)価格
トイレットペーパー(30個入り)$21.99(約3,078円)
歯磨き粉(136g)$3.99(約558円)
洗濯用洗剤(粉末 3.27g)$16.69(約2,336円)
皿洗い用洗剤(192ml)$1.19(約163円)
ハンドサニタイザー・消毒ジェル(236ml)$2.99(約418円)

こういった食品や日用品にかかる費用は、スーパーの会員カードを作って割引を受けたり、大型店の自社ブランド品を選ぶなどの工夫で節約することが可能です。

また、ファーマーズマーケットを活用すれば、新鮮な野菜やフルーツをお手頃価格で手に入れることもできるでしょう。

長期滞在を検討している方は、日本にいる間に現地での生活コストをシビアに試算して節約方法を考えておくことをおすすめします。

ハワイ留学を失敗させないためのポイント

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ハワイ留学での失敗を避けるには、日本にいる間にどれだけ対策ができるかが肝になります。渡航前に考えたいことや心構えを中心に、ポイントをご紹介していきます。

ハワイ留学の目的・目標を明確にしてから渡航する

海外留学をする日本人は平均的に中級程度の英語力を持っており、英語に苦手意識を持っている人でも、現地の小学校低学年の子ども程度の会話はできてしまいます。

これに加えてある程度の経験と判断力が備わっていると、ボディランゲージを駆使して日常生活に困らない意思疎通ができるでしょう。

したがって比較的簡単に不自由のない生活ができるようになるのです。ハワイは語学学校の外でも日本人が多くいる環境ですから、なおさらです。

英語力を向上させないと生活できないという焦りやプレッシャーが減ると、これ以上の英語力向上は根気が必要になります。

今あなたが流ちょうに話せる日本語も、日々拙い日本語で会話をして、様々な文章を見聞きして語彙力や文法力を身につけ、勉強を重ねてきた積み重ねの結果です。

ネイティブスピーカーでない日本人が英語を習得するには、毎日コツコツと自ら学習を進めていく必要があるのです。

情熱を絶やさず英語学習に取り組むためにも、留学前に明確に目的意識を持ち、目指したい姿をできるだけ具体的にイメージしましょう。

適宜振り返りができるよう、目標から逆算してできるだけ細かいマイルストーンを設定できるとベストです。

目指すべきゴールを日々意識することで、かけた費用と時間に見合った留学体験を得られるはずです。

語学学校を焦って決めない

ハワイ留学においては、目的・目標に合った語学学校選びがとくに重要です。魅力的な場所だからこそ、ハワイに行きたい気持ちが先行して、語学学校を丁寧に選ばなかったという人も多いのです。

語学学校には多くの学習コースが用意されていますので、どの語学学校のどんなコースで学ぶか、自分の意志をしっかり持って選ぶのが大切です。

そのためにも、あらかじめ自分の英語レベルや英語学習の課題や目標を整理しておきましょう。

自分で語学学校を選ぶのは不安、という人は、留学エージェントに相談するのもひとつの手です。

ハワイに精通したエージェントもいますので、自分のニーズに寄り添った学校やプランを提案をしてくれるエージェントを探しましょう。

日本人と行動を共にしないようにする

ここまでご紹介してきたように、「ハワイ留学をすれば英語が話せるようになる」と考えるのは大きな誤解です。

むしろ、他の海外留学先よりも日本人留学生が多く、観光客の日本人も多いため、英語漬けの日々を送るには工夫が必要です。

こういった環境に自ら身を置くからには、自分の目標や信念を周囲の日本人留学生に伝えながら、日本人と行動を避けられるよう自らの行動を律する必要があるでしょう。

せっかく現地で巡り合った人たちですから、日本人であっても交友を深めたいという気持ちになるかもしれません。しかし、ハワイ留学は決して安い買い物ではないことを忘れないようにしてください。

まとまったお金と時間を投資して過ごす時間ですから、価値のある時間にするために現地についてからも目的意識を強く持っていたいですね。

渡航前に日本国内で基礎固めは済ませておく

先ほどご紹介したような理由で、ハワイ留学をしても英語をあまり使わずに生活できてしまうことはお分かりいただけたかと思います。

したがって、ハワイ留学前にある程度の基礎英語力をつけておかないと、わざわざハワイの語学学校に行ってまで日本でできる英語学習をした、という失敗に繋がりかねないのです。

日本にいる間に、文法や語彙力の強化、スピーキングやリスニングもできる限り訓練しておきましょう。少なくとも簡単な日常会話ができる程度にはしておきたいところです。

留学中は自己紹介をする機会も多いでしょうから、自分の趣味、仕事、専攻、家族のことや日本についてもある程度英語で話せるよう準備しておくと心強いですね。

ハワイ留学をすると決めたら、現地の語学学校に身も心も預けるのではなく、日本にいる間からしっかり準備して前のめりで学ぶ姿勢を持ちたいものです。

平日夜・土日はしっかり英語学習にあてる

大学や語学学校はオアフ島に集中していますが、周囲の島々も世界的な観光リゾート地として有名です。

島を行き来する主要空港への定期便も充実していますから、オアフ島を拠点に、留学中の週末やまとまった休校期間を使って他の島を訪れて観光やレジャーを楽しむことも十分できます。

しかし、ハワイ留学において最も大事にしたいのは英語力向上であることを忘れてはいけません。

日々の余暇時間の中に予習・復習のスケジュールをあらかじめ組み込み、遊び疲れた状態で授業を受けるなんてことがないようにしましょう。

観光やレジャーを楽しむ時間を作るならば、これも語学学習の実践の場と考えて予習・復習の時間をワンセットで設けるとよいでしょう。

外出先では学んできたことを活かして話せるか、そして帰宅後は上手く話せなかったことを振り返り、どう話せばよかったのかを考える時間を持つのです。

勉強とリフレッシュの時間をうまく組み合わせて、ぜひハワイ留学でしかできないユニークな学習体験をしてくださいね。

※ 参照元:ハワイ留学のスタイル【成功する留学】

※ 参照元:語学学校でうまくやっていくために求められる要素とは何か?語学学校に通う前の心構えを紹介! | 留学・ワーキングホリデーなら留学ドットコム

滞在先は教師宅ホームステイがおすすめ

英語漬けの環境を作るのが難しいハワイ留学においては、英語教師のお宅にホームステイをするのもおすすめです。ホストファミリーが英語学習の先生となり、生きた英語の勉強と滞在をセットにした生活ができるのです。

滞在のための寮やホームステイ先を探す予定ならば、自宅で英語学習の機会を作れる教師宅ホームステイもぜひ選択肢に入れてみてください

。ご自身の英語レベルに合わせたレッスン計画を組んでもらえるだけでなく、なによりプライベートレッスンのため、学習速度をアップさせることができるでしょう。

ハワイ留学はどんな人に向いているのか?

最後に、ハワイ留学に向いている人はどんな人かまとめていきます。

マリンスポーツを中心にアウトドア活動が好きな人

ハワイはこれ以上ない観光資源の整った場所ですので、ぜひ一度は訪れていただきたいですね。

日本人が多い環境であっても英語を学ぶ強い意志がある人

語学学校の3人に1人は日本人。目的意識を強く持って過ごさないと、英語の使用頻度はすぐに下がってしまうでしょう。観光・レジャーを最優先にしてしまう人にはおすすめできません。

金銭的に余裕がある人、語学留学にお金をかけてもいい人

ハワイは物価が高く、節約を心がけたとしても生活にお金がかかりがちです。これもハワイ留学の特徴のひとつと割り切って生活できる人にはおすすめです。

留学期間中でも日本食を食べたい人

ハワイには刺し身や寿司、定食などの日本食を提供しているレストランや、日本食材を豊富に揃える日系スーパーマーケットも多くあります。

「海外の食事が口に合わなかったらどうしよう……」と心配な人も、ハワイなら安心です。

ハワイ留学の落とし穴はシンプル!だけどハマると抜け出しづらい

世界屈指のリゾート地であるハワイ。留学先にハワイを選び、豊かな自然を体感しながら過ごすのは思い出に残る時間でしょう。

しかし、人気の観光地であるがゆえに日本人観光客だけでなく日本人留学生も多く、日本人向けのサービスも多い環境です。

英語力向上の観点から考えると、学習環境の整備と学習意欲を高く保てるかどうかは、留学者の心がけが必要な部分も多いのです。

ハワイ留学特有のよくある失敗を上手に回避して、充実した留学を実現してくださいね。