パースの天候・気候とは？ パース留学希望者に向けた季節別の服装について

かつて、旅行ジャーナリストの故・兼高かおるさんが「世界で最も美しい街、一番住みたい街」と絶賛したことでも知られるオーストラリア・パース。

美しい自然に囲まれながら、日本とは異なる環境で英語を学びたいという方もいらっしゃるはずです。

では、そんなパースの天候・気候はどうなのでしょうか？ 気象庁のデータを中心にパースの天候・気候情報とシーズン（季節）ごとにおすすめの服装を解説します。

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2023.02.23

パースの天候・気候の特徴

オーストラリアのパースは南半球に位置しているため、日本とは季節の進み方が真逆です。12月～2月ごろに夏を迎え、6月～8月ごろに冬を迎えます。

パースには日本と同じように「四季」が存在します。しかし、日本のように夏と冬の寒暖差はなく、1年を通して過ごしやすいでしょう。

また、降雨量は少なく晴れの日が多く、湿度も日本と比べると低いのでカラッとした空気の中で生活することができます。

パースの気候区分について

パースはケッペンの気候区分で分類すると「地中海性気候（Csa）」に属しています。

地中海性気候（Csa）とは、温帯気候のなかで”夏に雨が降らない“特徴をもち、具体的には「最も寒い月の平均気温が－3～18℃」で「冬の最多降雨量が夏の最少降雨量の3倍以上」の条件に当てはまる気候を指します。

パース以外の都市でいうと、アメリカ・サンフランシスコやイタリア・ローマ、スペイン・バルセロナなども地中海性気候（Csa）に属しています。

パースの年間の気候

では、ここからは具体的なパースの天候・気候データを見ていきましょう。

以下は気象庁のホームページから引用してきたデータです。2021年1月～2021年12月までの月の平均気温・平均最高気温・平均最低気温・降水量をまとめています。

※ 参照元：気象庁「パースの気候データ」

パースの年間の平均気温

次に、パースと東京の2021年の月別の平均気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「パースの気候データ」

パースと日本は季節の進み方が反対になることは冒頭で説明しました。

とはいえ、パースは年間を通じて平均気温は10℃以上であり日本ほどの寒暖差はありません。

冬の朝晩は冷え込みにやや注意が必要なものの、どの季節に留学しても穏やかに過ごすことができそうですね！

パースの年間の最高気温

次に、パースと東京の2021年の月別の最高気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「パースの気候データ」

パースの夏にあたる12～2月ごろの最高気温は33℃ほど。日本の8月の最高気温 約37℃と比べても少し低いことがわかります。

そのうえで湿度も日本ほど高くないので、日本のジメジメとした夏とは違い、体感の暑さ・不快さはさほど心配はいりません。ただし、強い紫外線への対策は常に入念に行なっておきましょう。

パースの年間の最低気温

次に、パースと東京の2021年の月別の最低気温を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「パースの気候データ」

1年を通して温暖なパースですが、冬にあたる6月は最低気温が7℃となり、朝晩は冷え込みます。つい油断して風邪をひいてしまわないように、寒さ対策は頭に入れておきましょう。

パースの年間の降水量

次に、パースと東京の2021年の月別の降水量を比較してみました。

※ 参照元：気象庁「パースの気候データ」

地中海性気候（Csa）に属しているパースでは、特に夏の時期に雨がほとんど降りません。冬の時期（5～8月ごろ）に滞在していないのであれば、雨具は持参する必要はないと言ってよいでしょう。

パースの春（9～11月）

パースの春は9月～11月ごろ。この季節の最高気温は22℃ほど、最低気温は9℃ほどです。

パースの春は日本（東京）の春とほとんど変わらないような気温です。ただし、パースのほうが最高気温と最低気温の寒暖差は大きいため、気温の変化で体調を崩さないように気を付けなければなりません。

パースの春の服装

日本（東京）の春と同じような服装が適しています。

基本的には長袖のTシャツが過ごしやすく、日中の気温が上がる日には半袖Tシャツでも肌寒さは感じないでしょう。

パースの夏（12～2月）

パースの夏は12月～2月ごろ。この季節の最高気温は33℃ほど、最低気温は16℃ほどです。

パースの夏の平均湿度は約40%であり、日本の夏が平均60～70%であることと比べるとだいぶ空気が乾いています。気温の割に過ごしやすいでしょう。

※ 参照元：Average monthly humidity in Perth (Western Australia)

パースの夏の服装

パースの夏は日本の真夏日と同じ服装で問題ありません。

ただし、パースの紫外線はとても強いので入念な紫外線対策が欠かせません。

「可能ならば日差しが強い10～14時の外出は避ける」「長袖のUVカットウェアも検討する」「肌が露出する部分にはUVカットクリームを丁寧に塗る」……を心がけてください。

パースの秋（3～5月）

パースの秋は3月～5月ごろ。この季節の最高気温は27℃ほど、最低気温は17℃ほどです。

パースの秋の服装

3～4月はまだ夏の気候の名残があるため、ほぼ夏と変わらない服装（半袖Tシャツ・短パン）で快適に過ごすことができます。

5月に入ると一段秋っぽく少し涼しい気候になりますので、上に羽織るカーディガンやジャケットなどを用意する必要があります。

パースの冬（6～8月）

パースの冬は6月～8月ごろ。この季節の最高気温は18℃ほど、最低気温は8℃ほどです。

日本（東京）の冬ほどではありませんが、しっかりと冷え込みを感じる時期ですので、防寒対策は欠かせません。

パースの冬の服装

日本でいうと秋から冬の入りほどの時期の服装が適しています。外出する際はコートやセーター・マフラーや手袋も準備が必要かと思います。

また、1年のなかで降雨量も多い時期ですので、折り畳み傘を携帯しておくなど突然の雨への対策も頭に入れておきましょう。

パースのベストシーズンはいつ？

パースを満喫できるベストシーズンは、春（9～11月）と秋（3～5月）の時期です。また、日差しは強いですが夏（12～2月）の時期も雨が少なくアクティビティを存分に楽しめるでしょう。

語学学校の授業がないオフの日に、日中はサーフィンやシュノーケリング・サイクリングなどのアクティビティを楽しみ、夕方から夜にかけてはサンセットの綺麗なビーチ沿いのレストランで友人と食事を満喫する。

こんな日本ではなかなか得られない経験を、パースではいつでも体験することができるでしょう。

冬の肌寒さと強い紫外線に注意！

記事では、オーストラリア・パースの天候・気候情報とシーズン（季節）ごとに適した服装について解説してきました。

パースは春（9～11月）・夏（12～2月）・秋（3～5月）は温暖で半袖Tシャツ1枚で快適に過ごすことができます。

一方、冬（6～8月）は冷え込みを感じやすいので、風邪をひかないよう注意してください。

また、パースの強い紫外線も日本にいる時以上の対策をしてください。将来的な肌トラブル・肌の病気を避けるためにも大切な心掛けです。