監修者末永 真一
カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。
日本人に人気の留学先のひとつであるカナダ・バンクーバー。その魅力は一体どのようなものなのでしょうか?
今回はバンクーバー留学のメリットやデメリットについて解説します。
このページの目次
バンクーバー留学をするメリット
まずは、バンクーバー留学のメリットから解説します。
過ごしやすい気候
バンクーバーは、寒いイメージのあるカナダの中では最も温暖な都市の1つ!
夏の平均気温はおよそ20度前後で過ごしやすく、冬は寒い時で1〜3度ほど。雪はほとんど降らないです。
東京や日本の西側出身の人は、出身地より寒いと言っている人が多い印象。
日本の冬が寒いと感じる人は、防寒対策をしっかりするのがおすすめです!
バンクーバーの天候・気候について詳しくはこちらで説明しているので、よかったらチェックしてみてください。
街のサイズがちょうどよい
バンクーバー市の2021年時点での人口は約66万人です。
the 2021 census recorded 662,248 people in the city
Vancouver – Wikipedia
メトロバンクーバーと呼ばれる、バーナビー市やサレー市などの周辺都市を含めると人口は約260万人で、京都府と同じくらいの規模です。
都会すぎず、田舎すぎない、暮らしやすさを求める人にぴったりな街です!
治安が比較的いい
バンクーバーはカナダの中では治安が比較的いいといわれています。
私はたまに帰りが0時になることがありますが、夜道を歩いて危険を感じたことは今のところありません。
留学初心者でも安心して暮らせると思います。
ただし犯罪発生率は日本より高いので、安全情報や防犯対策についてはきちんと学ぶことをおすすめします。
現地日本国総領事館が発行する「安全の手引き」を参照するのがおすすめです。
さまざまなバックグラウンドを持つ人と出会える
バンクーバーを含め、カナダは移民の受け入れが盛んな国。
バンクーバーにはアジア系の移民が多く、なんとなく安心感があります。
もちろん、アジア系以外にもさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと出会え、多様な価値観に触れることができます。
日本のものが手に入りやすい
バンクーバーには日系のスーパー、服屋、レストランなどがたくさんあります。
衣食住、一通りのものが揃うので、日本が恋しい……と思う機会はあまりないかもしれません(笑)。
都会と自然が共存している
バンクーバーは、近代的な建物が並ぶ都会と、美しい自然が共存する街です。
市の中心部から徒歩30分圏内のスタンレーパークは世界で2番目に美しい公園といわれています。
その他にも、ハイキングに適した渓谷や山、ビーチもたくさんあります。
都会の便利さ、自然の癒し両方手に入る最高な環境です!
仕事が見つけやすい
バンクーバーには日系のお店がたくさんあるため、英語に自信がなくても気軽に働くことができます。
また、移民の街でもあるので、雇用主が外国人の雇用に慣れています。
そのため、選り好みしなければ、仕事を見つけるハードルは低めでしょう。
公共交通機関が整っている
メインとなる交通手段は電車やバス、フェリー(通称:シーバス)です。
これらを駆使すれば、中心部やその周辺都市に移動するのは簡単。
主要電車の路線はたったの3本。乗り換えは楽ちんです!
コンパスカード(Compass Card)と呼ばれるSuicaのようなICカードがあり、それで全ての乗り物に乗れます。
アメリカに旅行しやすい
カナダはアメリカの隣国で陸続きなので、気軽に旅行ができます。
バンクーバーの場合、同じ西海岸のアメリカ・シアトルへはバスで約4時間、飛行機でも1時間ほどで行けます!
中南米やハワイなどにも気軽に行けるのが嬉しいポイントです。
ブルワリー・ワイナリーがたくさんある
バンクーバーはブルワリーやワイナリーの宝庫。
中心地はもちろん、近隣の街にも電車などで気軽に行ける人気ブルワリー・ワイナリーがあります。
小さめの飲み比べセットが人気で、取り扱っているお店が多いです!
バンクーバー留学をするデメリット
次に、バンクーバー留学のデメリットも解説します。
家賃や外食費がかさむ
バンクーバーは日本と比べると物価が高く、とりわけ家賃や外食費は高額です。
相場は、おおよそ以下のとおりです。
バンクーバーでかかる費用の相場
- シェアハウス(個室あり):700ドル〜1000ドルくらい
- 通常のアパート:ワンルームで月1500〜2000ドルくらい
- 外食:ランチ10ドル・ディナー20ドル〜(チップ別途)
もちろん、高いとはいえ、ファストフードであれば10ドル以内で済みます。
ただ、日本のようにワンコインで満足感が得られる店はないと思います。
家を探すのに苦労する
バンクーバーでは多くの留学生が家探しに苦労しています。
実際にTwitterを見ると、「家を探している」とツイートしている人をよく目にすることも。
当然、家賃が安めで中心地に近い物件ほど高倍率になります。
予算を少し高めにする、駅から遠い場所も探すなど妥協が必要になるでしょう。
日本人が多い地域もある
バンクーバーのダウンタウンでは、たくさんの日本人に会う機会があります。
なぜなら、語学学校などが集中する地域があるからです。
もし、生活圏がその地域にある場合、必ずといっていいほど日本人とすれ違います。
ただし、バンクーバー全体における日本人の割合は1%程度であるため日本人が多いわけではありません。
冬は特に天気が悪い
バンクーバーの冬は、雪こそあまり降らないものの、長い雨季に入ります。
どんよりとした天気が続くので、気分が暗くなる人も多いです。
娯楽が少なめなので退屈に感じる人もいる
バンクーバーは同国の大都市・トロントなどに比べれば、娯楽が少なめ。
人によっては退屈という感想を持つ人もいるかもしれません。
まとめ
今回は、バンクーバー留学のメリット、デメリットを解説しました。
バンクーバーは気候や治安がよく、基本的には生活しやすいため、留学初心者の人にもおすすめできる都市です。
「バンクーバー留学についてもっと知りたくなった!」という人は、ぜひバンクーバーの気候とおすすめの服装もご覧ください。