カルガリーってどんな町?観光地や生活事情、気候や時差など

監修者

監修者末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。

カナダは国土が広く、様々な都市があります。
この記事ではその中でもカルガリーについてまとめました。

カルガリーはどんな町?

カルガリーはカナダのアルバータ州に位置する都市で、その魅力は多岐にわたります。人口約140万人のこの都市は、カナダの中でも急速に成長している地域の一つです。カルガリーのダウンタウンはモダンなビルが立ち並び、活気に満ちていますが、市の周辺に目を向ければ、壮大な自然と触れ合うことができるのも大きな特徴です。特に、ロッキー山脈へのアクセスの良さは、アウトドア愛好家にはたまらない魅力と言えるでしょう。

経済面では、カルガリーは石油産業を中心に発展してきましたが、最近ではテクノロジー、金融、教育の分野でもその地位を確立しつつあります。また、カルガリーは「カルガリー・スタンピード」という世界的に有名なロデオフェスティバルが毎年開催されることでも知られています。このイベントは多くの観光客を引き寄せ、カルガリーの文化を世界に広める役割を果たしています。

市民の生活水準も高く、教育や医療の面で高い評価を受けています。多文化が共生する街としても知られています。

カルガリーの観光地は?

カルガリーはカナダのアルバータ州に位置し、その美しい自然景観と都市の魅力が融合した地として知られています。

観光地としては、まずカルガリータワーが挙げられます。このタワーからは、市内はもちろん、天候が良ければロッキー山脈を望むことができ、訪れる多くの人々を魅了しています。また、毎年7月に開催されるカルガリースタンピードは、世界中から観光客を引き寄せるカウボーイフェスティバルで、ロデオやパレード、コンサートなどが楽しめます。

さらに、歴史好きならばヘリテージパーク歴史村を訪れることをお勧めします。この屋外博物館は、カナダ西部の歴史を体験できる場所として、古い建物や蒸気機関車が展示されており、過去にタイムスリップしたような感覚を味わうことができます。自然愛好者には、市内からアクセスしやすいバンフ国立公園やジャスパー国立公園が近くにあり、ハイキング、キャンプ、野生動物の観察など、アウトドア活動を満喫できます。

カルガリーはこれらの観光地に加えて、多様な文化施設やイベントも豊富にあり、訪れる人々にとって魅力的な都市です。

カルガリーの生活事情など

カルガリーの生活事情について詳しく見ていきましょう。カルガリーはカナダのアルバータ州に位置し、経済的にも文化的にも活発な都市です。特に石油産業が盛んで、多くの企業がオフィスを構えていますが、最近ではテクノロジー産業や起業家精神に富んだビジネスも増えてきています。

住宅事情に関しては、カルガリーは広大な土地を活かした住宅が多く、一戸建て住宅が中心です。市内の公共交通機関はバスとライトレール(C-Train)があり、市内の移動は比較的容易です。また、教育の面では公立学校が充実しており、国際的なバカロレアプログラムを提供する学校もあります。

生活コストはカナダの他の大都市と比較しても比較的リーズナブルで、特に食料品や日用品の価格は他の大都市よりも安い傾向にあります。しかし、冬季は非常に寒く、暖房費が高くなることを考慮する必要があります。

カルガリーの市民はアウトドア活動を楽しむ文化があり、市の近郊にはハイキングやスキーなどを楽しめる場所が多数存在します。このような生活環境が、多くの人々にとって魅力的な居住地となっています。

カルガリーの歴史

カルガリーの歴史は、その開拓時代から始まります。19世紀には、カナダ太平洋鉄道が建設される過程で、多くの移民や労働者がこの地に流入しました。カルガリーは、もともと先住民族が住む地域でしたが、鉄道の建設と共に急速に発展し、農業、牧畜業が盛んになりました。特に、カルガリー・スタンピードが始まった1912年は、この地域の文化と経済に大きな影響を与え、カルガリーを国際的に知られる都市へと押し上げました。

20世紀に入ると、カルガリーは石油発見により「エネルギーの都」としての地位を確立します。1947年にアルバータ州のレドディアで大規模な石油が発見されたことがきっかけで、カルガリーは北米の石油産業の中心地の一つとなりました。この石油ブームは、市の人口と経済の両方を急激に拡大させ、多くの企業が本社をカルガリーに置くようになりました。

また、1988年の冬季オリンピックの開催は、カルガリーにとって重要なイベントであり、国際的な注目を集めることとなりました。オリンピックを通じて、カルガリーはスポーツや文化の都市としてもその名を広めることに成功しました。

現代のカルガリーは、その歴史的背景と豊かな自然環境、そして活気ある経済活動が融合した魅力的な都市です。歴史を感じさせる建築物から最先端のビルまで多様な景観が広がり、多くの人々に愛されています。

カルガリーの気候

カルガリーの気候は、一言で言うと「乾燥していて変動が大きい」です。カナダのアルバータ州に位置するこの都市は、ロッキー山脈の東側にあり、大陸性気候の特徴を強く受けています。冬は非常に寒く、時にはマイナス30度以下にまで下がることもありますが、カルガリー特有の「チヌーク」と呼ばれる暖かい風が吹くことで、気温が急激に上昇する日もあります。このチヌークのおかげで、冬でも一時的に春のような気候を楽しむことができるのです。

夏は比較的温暖で、気温は20度から25度程度になりますが、夜間は冷え込むことが多いです。また、カルガリーは年間を通じて日照時間が長く、夏には日が長いためアウトドア活動には最適な環境です。しかし、乾燥しているため、夏場にはしばしば森林火災のリスクも高まります。

春と秋は短く、気候の変動が激しい時期とされています。特に春は雪解けが進む一方で、突然の寒波に見舞われることもあります。秋はカラフルな紅葉が美しい季節ですが、冬への移行が速いため、寒さが増す前にその美しさを楽しむことが大切です。

カルガリーの気候は予測が難しい面もありますが、その変動性がこの地域の魅力の一つとも言えるでしょう。観光や移住を考える際には、これらの気候特性を考慮に入れることが重要です。

日本からカルガリーへのアクセス

日本からカルガリーへのアクセス方法は、主に航空機を利用するのが一般的です。日本の主要空港からは、カナダの大都市を経由してカルガリー国際空港へと向かうフライトが多く設定されています。例えば、東京や大阪からトロントやバンクーバーを経由し、そこからカルガリーへの国内線に乗り換えるルートがあります。直行便は少ないため、乗り継ぎ時間を考慮する必要がありますが、経由地での待ち時間を利用してカナダの他の都市を少し楽しむこともできます。

また、季節によっては観光客向けのチャーター便が設定されることもありますので、計画を立てる際には航空会社のスケジュールを確認することが重要です。

カルガリーと日本との時差

カルガリーと日本との時差は、カルガリーが日本よりも17時間遅れています。つまり、日本が正午12時のとき、カルガリーは前日の午後7時です。この時差のため、日本からカルガリーへ旅行する際や、ビジネスでのコミュニケーションを行う際には、時間の計画をしっかりと立てる必要があります。特に、ビジネスの電話会議やメールのやり取りでは、時差を意識したスケジューリングが求められます。

また、長距離のフライト後に時差ボケに悩まされることも少なくないため、旅行前には十分な休息を取ることが推奨されます。カルガリーへの訪問や生活を計画する際には、この時差を考慮に入れておくことが大切です。