【2024年最新】カナダで人気のコープ(Co-op)留学とは?メリットデメリットからかかる費用まで徹底解説!

カナダのコープ留学まるわかりガイド
監修者

監修者末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。

カナダのCo-op(コープ)とは、カナダのカレッジに在学しながらインターンシップ(就労体験)ができるプログラムのことです。

英語の勉強をする語学留学や、アルバイトで終わりがちなワーキングホリデーと異なり、「勉強」と「就労」との両方を経験できるカナダ独特のプログラムです。

学校に通いながらインターンとして働けるため、卒業後に現地で仕事を探すときにも役立ちますし、 日本帰国後に就職活動を控える大学生や、転職を考える社会人などに人気の高い留学として注目を集めています。

この記事ではカナダのコープ留学特徴魅力から、費用、参加条件、学校、コープに強い留学エージェントまで、まとめてご紹介します。

カナダで人気のコープ留学とは?

カナダで人気を博しているコープ留学とは、一体どのようなものなのでしょうか。

コープ留学の特徴

コープ留学は、カナダの教育制度の中で、特に留学生に注目されているプログラムです。
通常の留学が語学学習に特化しているのに対し、コープ留学は実際の職場での就労経験を組み込んだカリキュラムが特徴です。これにより、学生は学んだ知識を実務で活かす機会を得られるだけでなく、将来のキャリア形成にも直結する経験を積むことができます。

コーププログラムの期間は学校や専攻によって異なりますが、一般的には1年から2年の間で設定されています。プログラム期間の最大半分が、インターンシップの期間となります。カナダのカレッジに在籍しながら、一定期間をインターンシップとして企業で働くことで、理論と実践のバランスを取りながら学びを深めることができるのです。


このような実践的な学びの場を提供するコープ留学は、単に語学力を高めるだけではなく、現地での就職キャリアアップを目指す人々にとって非常に価値のある選択肢となっています。

次のセクションでは、コープ留学で具体的に何が学べるのか、その内容と魅力に迫ります。

コープでは何が学べるの?

コープ留学では、専門的な知識や技術だけでなく、実際の職場で求められるコミュニケーション能力や問題解決能力など、実務に直結するスキルを身につけることができます。


カナダの教育機関は、理論だけでなく実践を重視しており、コーププログラムを通じて、学生はカリキュラムで学んだ専門知識を実際のビジネスシーンで応用する経験を積むことが可能です。

人気のプログラムと難易度

例えば、ホスピタリティ、ビジネス、IT、エンジニアリング、ヘルスケアなど、多岐にわたる分野でインターンシップを行うことができます。それぞれの専門分野での実務経験を通して、最新の業界動向や技術を学びながら専門性を高めるとともに、現地の文化やビジネス習慣にも慣れ親しむことができます。

ホスピタリティ

コープ留学で最も人気があるプログラムの1つが、『カスタマーサポート(接客)』及び『ホスピタリティ(ホテル・観光)』系です。多国籍環境での接客技術や観光業の仕組みを学びます。

接客系コーププログラムの特徴
  • 英語レベルが低めでも入学が容易
  • 1年以内に修了できる短~中期のものが多い
  • あらゆる職業に必要な接客スキルが身につく

接客やコミュニケーション能力は仕事の基本。現地でのインターン(アルバイト)先も豊富ですし、帰国後にも、もっとも潰しが効く内容でもあります。

また、比較的、短期間で準備から卒業が可能なので、大学を休学して留学する大学生にも人気があります。

ビジネス

次に人気が高いのが、ビジネス系のコープです。帰国後の就活に留学を活かしたい大学生や、企業を退職して留学に来る社会人、また、接客業から一般職・総合職にキャリアチェンジしたい社会人などに特に人気です。

ビジネス系コーププログラムの特徴
  • 必要な英語レベルは接客系に比べやや高め
  • 1~2年のプログラムが多い
  • 一般企業での就職(オフィス職)に必要な知識や考え方を学ぶ

日本で社会人経験のある方は、その知識と経験を、授業の理解や現地での就活に活かすことが出来ます。加えて、留学によるキャリアの中断を避けることができ、帰国後の就職・転職にも繋げやすい点が魅力です。

IT・WEB

昨今人気上昇中なのが、IT/WEB系のプログラムです。システム開発・アプリ開発・WEBデザイン・デジタルマーケティングなど、自分の興味関心に合わせて選ぶことが出来ます。

IT系コーププログラムの特徴
  • 必要な英語レベルが高い
  • 関連する職務経験や知識がないと授業についていくのが困難
  • これからの時代に必須の知識が身につく

このように、コープ留学は、単に語学力を向上させるだけではなく、将来のキャリアに直結する実務経験を得るための絶好の機会を提供しています。

次のセクションでは、コープ留学にかかる費用について詳しく解説していきます。

コープにかかる費用は?

コープ留学にかかる費用は、プログラムによって大きく異なりますが、一般的には学費、生活費、航空券、保険などが基本的な留学費用です。

まず、学費はコースや学校によって異なりますが、1年間で1万5000カナダドルから2万5000カナダドル程度が目安です。

生活費に関しては、カナダの都市部では家賃だけでも月間800カナダドル~1500カナダドル程度が必要とされており、月2000カナダドル程度が目安です。地域や生活スタイルによって変動します。

これらの費用に加えて、渡航前にはビザ申請費用や医療検査の費用(必要な場合)、そして渡航後には現地での交通費や通信費などの日常生活に関わる費用も計画に含める必要があります。

ですが、コープ期間中には収入を得ることができます

コープ留学を検討する際には、これらの費用を総合的に把握し、予算計画を立てることが重要です。

ワーホリとコープどう違う?

『収入を得ることができる留学方法』といえば、ワーホリ(ワーキングホリデー)ですね。では。ワーホリとコープはどう違うのでしょうか?主な違いを、分かりやすく表にまとめました。

ワーホリコープ
年齢制限18-30歳制限なし
ビザの種類就労ビザ学生ビザ+就労許可
回数制限一生に1回
RO(セカンドワーホリ)という制度もあります
制限なし
働ける時間数フルタイム(週40時間まで)
※働かなくても自由
座学期間中:週20時間まで
インターン期間中:週40時間まで
※規定の就業時間を満たす事で卒業が認められる
仕事先制限なし(一部例外あり)プログラムに関連する職業
ワーホリとコープの違い一覧表

コープとプラクティカムどう違う?

コープとプラクティカムの主な違いは、インターンが有給か無給かにあります。

詳しい規定は州により異なりますが、例えばバンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州では、コープは有給でなければならない、と定められています。ですが、プラクティカムは無給の仕事(ボランティア)でも卒業が認められます。

一方、トロントのあるオンタリオ州では、コープは有給・無給どちらでも構わないとされています。したがって、プラクティカムは実質ありません。

カナダでコープをするための条件

カナダでコープ留学を始めるには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

まず前提として、コーププログラムを提供しているカレッジや大学に正式に入学することが必要となります。

また、プログラムによっては英語力に加え、特定の専門分野の前提知識が求められる場合もあります。英語で専門分野を学ぶのですから、授業をしっかりと理解し、その分野で即戦力になれるだけの知識や経験があると、一歩リードした経験が詰めるでしょう。

次に、カナダの学生ビザを取得する必要があります。学校からの受け入れ証明書や残高証明などを提出して申請します。

最後に、インターンシップ先の企業とのマッチングも重要なポイントであり、自分のキャリア目標に合った経験を積むためには、事前のリサーチと計画が欠かせません。

英語力に自信がない場合


コープ留学に参加するためには、一定レベルの英語力が求められます。TOEFLやIELTSなどの公式英語試験のスコアのほか、学校独自のテストが受けられる場合もあります。具体的な必要スコアは、学校やプログラムによって異なります。

そのため、事前の準備期間が取れる場合には、英語力を出来るだけ上げておく事が重要です。

また、短期間で英語スコアを伸ばしたい場合には、カレッジの前に語学学校に通うことが有効です。「カレッジの入学日までに、このレベルまで英語を伸ばさなければいけない」と決まるので、自然と発破がかかります。また、同じ留学生の仲間に囲まれて英語漬けの日々を送るので、持ちバーションの維持が容易なことも魅力と言えるでしょう。

コープ留学のメリット・魅力

さて、カナダでのコープ留学の魅力について、より深く見ていきましょう。

海外で働きながら学べる

コーププログラムでは、インターンシップ期間中に給料を得ることができるケースが多いです。州により異なりますが、バンクーバーでしたら、コープでの就労は必ず有給です。

海外で稼げる手段は、実はあまり多くありません。滞在期間も多くの選択肢から選べ、年齢制限もないコープは、「海外で働く」貴重な手段でもあります。

単なる語学留学と差別化できる

「留学を就活や転職に活かしたい」と思っている方は多いです。しかし、いまどき単に「留学した」という事実だけではアピールポイントになりません。大切なのは、いかに+αの経験を得るか、そしてそれを語れるかです。

その点、コープ留学ならば、「語学学校で英語を学ぶのではなく、カレッジにて英語で仕事のノウハウを学ぶ」事ができます。くわえて「海外でのインターン経験」はかなりの強みとなることでしょう。

キャリアアップできる

また、英語で学んだ知識を、学校外の仕事で即実践できることも大きなメリットです。座学と実務経験を通じて、専門的なスキルを両面から習得できる機会はそう多くありません。

また、カナダの企業文化や多国籍な職場環境に触れることで、国際的な視野を広げることができます。

カナダでの現地就職に有利

将来的に、カナダでの現地就職や移住(永住権獲得)を考えている人は、コープを有効活用することが出来ます。コープ中のインターンから、そのまま就職につながるケースは少なくありません。長く働きたいこと、会社に貢献できる人材であることをアピールして、現地就職に繋げましょう。

さらに、コープ期間中に築いた人脈は、将来のキャリア形成において大きな財産となるでしょう。

コープは永住権(カナダ移住)に繋がるの?

海外移住の可能性が気になる方も多いのではないでしょうか。

コープの就労時間は永住権では使えない?

カナダ現地での職務経験があることは、エクスプレスエントリー(Express Entry)などの移民プログラムにおいて高く評価される要因の一つですが、コーププログラム中の職務経験は、永住権のポイントにはなりません。コープ自体が直接的に永住権に繋がるものではなく、あくまで移住に向けたステップの一つと考えるべきです。

コープ留学を移住につなげるには?

しかし、コープを通じて得たネットワークや職業スキルを活かし、その後のワーホリなどの就労に繋げることができます。将来的にカナダでの就職活動において、大きな強みとなるでしょう。

また、コーププログラム中に優秀な成績を収め、企業からの評価が高ければ、そのまま就職(就労ビザを取得)に繋がるかもしれません。その場合、永住権申請に向けた道筋がより明確になります。

最終的には、永住権取得は、個々の努力や状況、そしてカナダの移民政策の変動によって異なります。ですが、コープ留学は確実にその可能性を高める一つの手段であると言えるでしょう。

コープ留学はどんな人におすすめ?

カナダでのコープ留学は、特に実践的なスキルを身につけたい学生や、将来的に国際的な環境で働くことを目指す社会人におすすめです。また、単に語学力を高めるだけでなく、専門的な知識や現地での実務経験を積みたいと考えている方にとっても、非常に有益なプログラムとなります。

コープ留学は、自分の専攻や興味のある分野でのインターンシップを経験できるため、理論だけでなく実際のビジネスシーンでの応用力を養うことができます。これは、日本国内での就職活動はもちろん、グローバルなキャリアを築く上で大きなアドバンテージとなるでしょう。

さらに、新しい文化に触れながら生活することで、国際感覚やコミュニケーション能力を磨くことができます。これらのスキルは、どのような職種においても求められる重要な要素です。コープ留学は、自己成長を目指すなら、理想的な選択肢と言えるでしょう。

コープ留学を成功させるために

大きなチャンスに繋がる可能性のあるコープ留学。せっかく留学に行くなら成功させたいですよね!そこで「コープ留学に失敗しないコツ」をいくつかお教えします。

自分なりのゴールを明確にする

まずは、目標や目的をはっきりさせましょう。

  • 帰国後は外資系で働きたい
  • 外貨を稼げるようになる
  • 様々な背景を持った人々と交流する
  • 自身を持って語れる経験がほしい

なんでもかまいません。

1年後、数年後にはどんな自分になっていたいのか。どんな生活がしたいのか。

なぜ留学しようと思ったのか。など突き詰めて考えましょう。

積極的な姿勢を保つ

海外では「自ら授業に参加する姿勢」が非常に大切です。積極的に発言や質問をしましょう。やる気のある生徒には、先生も全力で答えてくれますよ!

また、授業外の活動にも積極的に行いましょう。ボランティア活動・趣味や語学交換のサークル・友達作りなど。そのすべてが留学の成功に繋がります。

資金計画をきちんと立てる

お金≒選択肢の多さです。計画通りに行かないことが毎日起こる留学生活では、資金をしっかり準備しておくことがとても大切です。

コロナパンデミックのときは、急に仕事がなくなりました。極端なことがなくても、英語力不足や新生活に身体がついて行かないなどの理由から、仕事ができない期間が予想外にできてしまうこともあります。

そのような時、お金がなければ帰国せざるをえません。せっかく休学したり退職したり、貴重な時間を使って海外に来たのに、非常にもったいないですよね?そうならないように、資金計画はかなり余裕を持って立てておくことがとても重要です。

日本で仕事の経験を積む

カナダ現地でいざ仕事を探す時、一番の強みになるのが実務経験です。北米では、新人を教育しようという意識がありません。バイトであろうがボランティアであろうが、求められているのは即戦力です。

現地で就きたい仕事の経験を、日本にいるうちにつんでおくと現地での仕事探しに非常に有利です。ボランティアでも短期でも派遣でも、形態は問いません。とにかく実務経験を積みましょう。

コープ留学のデメリット(注意点)

コープ留学を失敗に終わらせないためには、どうすればよいのかわかったところで、細かい注意事項についてもお伝えします。

インターンシップは自力で探さなければいけない

よくある勘違いなのですが、コープの学校に行けば、学校が仕事を紹介してくれるわけではありません。

基本的には、仕事は自分で探すもの。学校は、留学生が現地の職場で働けるように、準備を手伝ってくれたり、求人情報を教えてくれたりします。ですが、それを活かすも活かさぬも自分次第。求人を選んで応募、書類を用意して面接を受けるところまで、自分で行うと思っておきましょう。

なお、コーププログラムは学業と実務経験を両立させるため、時間管理が非常に重要になることも覚えておいてください。

必ずしも有給とは限らない

また、インターンシップ先の企業によっては給与が低かったり、トロントのあるオンタリオ州などでは無給の場合もあります。これらの条件は、留学の計画や予算に影響を与える可能性があるため、事前にしっかりと調査し、準備することが求められます。

無給のインターンをする意味

ここで素朴な疑問が湧きますよね。「有給の方が良いに決まっているのに、なぜ無給のインターンがあるのか?」

答えは、「無給のほうが高度な仕事につける可能性が高まるから」です。

例えばオフィス職であったり、教育関連のお仕事を想像してみてください。若干名の求人募集に対して、複数の応募があったとします。その時、「カナダで育ちビザの心配もないネイティブ・スピーカー」と「留学生」の応募があればどちらを採用しますか?明白ですよね。

ですが、留学生は無給の仕事を希望している、となれば話は別、企業側にも明らかなメリットがあります。また、留学生側は、お給料はもらえないものの、「カナダ現地(もしくは海外)で企業で社員と同じように働いた」というステータスが手に入るので、今後の就活や転職活動において大きな強みができます。

実は双方に需要があるのが無給インターンなんですね。

コープが人気・オススメの学校は?

カナダでコープ留学を検討する際に、どの学校を選ぶかは非常に重要なポイントです。コーププログラムを提供している学校は多数ありますが、中でも人気が高いのは、実践的なカリキュラムを提供している学校や、卒業後の就職サポートが充実している学校です。

しかし、自分にとって最適な学校を選ぶためには、自分の専攻やキャリアプラン、費用などを総合的に考慮することが大切です。留学エージェントに相談することで、自分に合った学校選びのアドバイスを受けることができるでしょう。

コープ留学に強い専門留学エージェントは?

コープ留学を成功させるためには、適切な学校選びだけでなく、信頼できる留学エージェントのサポートを受けることも大切です。特にコープ留学に強い留学エージェントは、カナダの教育システムやビザの取得方法、現地での生活サポートに至るまで、幅広い知識と経験を持っています。

留学エージェントのサービス内容を確認しよう

留学エージェントを選ぶ際には、以下のポイントをチェックすることが重要です。

  • コーププログラムに関する豊富な情報を提供しているかどうか
  • 過去の実績や評判
  • エージェントが提供するサービスの範囲
  • 留学前後のサポート体制が充実しているかどうか

コープ留学に特化したエージェントは、学校選びからビザ申請、現地での滞在先の紹介まで、一貫したサポートを提供することが多いです。これにより、留学生は安心して留学生活を送ることができますね。

最終的には、自分の留学目的条件に合ったエージェントを見つけることが成功の鍵です。無料カウンセリングを提供しているエージェントも多いので、複数のエージェントに相談してみることをお勧めします。

コープ留学体験談は?

気になるのが、カナダでのコープ留学を実際に経験した留学生の声ですね。海外での実践的な学びと現地での就労を経験した留学生の声をまとめました!

  • 現地企業のマーケティング部門でインターンシップ。実際のキャンペーン企画や市場調査に携わることができ、日本の学校では得られない貴重な経験を積むことができました。
  • ITコープ留学経験しました。最新の技術に触れながらプロジェクト管理や開発の現場を経験し、将来のキャリアに直結するスキルを身につけることができたとおもいます。
  • 留学中に築いた人脈が、帰国後のキャリアを考える上で、大きな支えになりました。コープ留学中に出会ったクラスメイトや同僚のおかげで、本当の意味で価値観を広げることができ、留学前には気付いてもいなかったチャンスを掴むことができました。

実際にコープ留学を経験した人の体験談は、具体的なイメージを持つための貴重な情報源です。彼らの成功体験だけでなく、困難を乗り越えた話や留学中に感じた文化の違いなど、リアルな声を聞くことで、留学への理解を深めることができるでしょう。