カナダの祝日まとめ

監修者

監修者末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。

カナダでは、日本と同じように、ほぼ毎月祝日があります。
一方で、ゴールデンウィークやシルバーウィークのような、公的な長期休暇はありません(しいて言うならクリスマス休暇など、慣習としての長期休暇はあります)。
この記事では、日本と異なるカナダの祝日制度について解説します。

カナダの祝日は州ごとに異なる

カナダの祝日は、国全体で定められているものと、各州ごとに特有のものが存在します。

たとえば、全国的に祝われる「カナダデー」は7月1日に設定されており、国の誕生を祝う日として知られています。

しかし、その他にも各州独自の祝日があり、州によっては日付や祝日の名前が異なることも珍しくありません。例えば、ケベック州では「サンジャンバティストデー」が6月24日に、アルバータ州では「ファミリーデー」が2月の第3月曜日に設けられています。これらの祝日は、その州の文化や歴史に根ざしたものであり、地域ごとのアイデンティティを反映していると言えるでしょう。

カナダに住む人々や訪れる旅行者にとって、これらの祝日は地域の風土を知る貴重な機会となります。

カナダの祝日一覧

国民の祝日としては、新年の1月1日を始め、7月1日のカナダデー、11月11日のリメンブランスデーなどがあります。これらはカナダ全土で祝われる日ですが、州によっては独自の祝日を設けている場合もあります。

例えば、2月の第3月曜日は、ファミリーデーとしてアルバータ州やオンタリオ州などで祝日となっていますが、ケベック州では「ジュール・ラメットの日」として別の意味合いを持っています。また、8月の第1月曜日は、多くの州でシビックホリデーとして祝日になっていますが、この日の正式な名称や祝日としての意味は州によって異なります。カナダの祝日は、その多様性において、国の広がりと文化の多様性を反映していると言えるでしょう。

カナダのクリスマス休暇

カナダでは、クリスマス休暇が実質的な長期休暇として広く認識されています。多くの企業や学校は、12月24日のクリスマスイブから新年の1月2日まで休業することが一般的です。この期間は家族や友人と過ごす時間とされ、国内外への旅行や、家でのパーティーなどが盛んに行われます。特に、クリスマスデー(12月25日)とボクシングデー(12月26日)は、全国的に祝日となっており、多くの人々が休暇を楽しんでいます。

ただし、公式な長期休暇として法律で定められているわけではなく、休暇を取るかどうかは企業や個人の裁量に委ねられている点が日本のシステムとは異なります。それでも、この時期はカナダの冬の風物詩として、国民にとって大切な休息の機会となっています。

カナダにはお正月がない

カナダには、日本のように新年を祝う「お正月」がありません。1月1日は「New Year’s Day」として祝われるものの、日本のお正月のように、家族が集まって過ごす長い休暇という文化は存在しません

多くのカナダ人にとって、この日は単に新年の始まりを告げる公的な休日であり、多くの場合、元日だけが休みです。そのため、日本のように正月休みを利用して旅行に出かけたり、特別な行事を行うという習慣は少ないのです。ただし、家族や友人とパーティを開いたり、新年の抱負を語り合うなど、新年を祝うさまざまな方法はあります。

カナダにはゴールデンティークがない

カナダには、日本のゴールデンウィークに相当する長期休暇が存在しません。日本では4月末から5月初めにかけて、複数の祝日が集中することで、企業や学校が長期休暇を取る慣習がありますが、カナダではこのような公的な長期休暇は設けられていません。

カナダの労働者は、年間を通じて個々に取得する有給休暇を利用して、自分の都合に合わせて休日を設定することが一般的です。ただし、クリスマスやイースターなど、特定の祝日の周辺では、多くの企業や機関が休業となり、事実上の長期休暇となることもあります。それでも、ゴールデンウィークのように国を挙げての長期休暇は存在しないため、カナダでの生活では、日本のような大型連休の文化は体験できません。

カナダの夏休みは長い

カナダの夏休みは、日本の学生たちが体験する夏休みとは異なり、特に長期間にわたります。

一般的に、学校は6月末から9月初旬までの約2ヶ月間閉鎖され、この期間は子どもたちにとって大きな休息の機会となります。この長い休みは、家族で旅行に出かけたり、様々なアクティビティに参加したりする絶好のチャンスです。また、カナダの多くの家庭では、夏休みを利用して子どもたちをサマーキャンプに送り込むことも一般的です。サマーキャンプは、自然の中で様々なスキルを学び、新しい友達を作る貴重な経験となります。このように、カナダでは夏休みが子どもたちの成長に重要な役割を果たしており、教育的な意味合いも強いのです。

カナダの祝日まとめ

カナダの祝日は、国民の多様性と広大な地域性を反映して、州によって異なる特色を持っています。この記事を通じて、カナダの祝日の概要を掴んでいただけたでしょう。

州ごとに異なる祝日の存在は、カナダの文化的な多様性を象徴しており、それぞれの地域が大切にしている価値観を反映しています。クリスマス休暇や夏休みなど、日本にはない独自の休暇制度も見られますが、ゴールデンウィークやお正月のような長期連休は存在しません。それぞれの祝日が持つ意味や背景を知ることで、カナダの文化や社会に対する理解を深めることができるでしょう。