バギオ留学は治安が心配? 国と治安と防犯について解説

baguio

有名大学や語学学校が集まっていることから教育の質が高く、フィリピンの教育都市といわれているバギオ。

平日の外出禁止や英語以外の言語禁止・強制自習等、徹底的に勉強できる環境が揃っており、意識の高い学生が多く集まるため、バギオ留学を夢見ている人も多いことでしょう。

しかし、英語留学前に誰しもが気になることがあります…それが、バギオの治安です。

「バギオは留学生にとって安全な国なのか」そんな留学希望者が気になるバギオの治安情報について、まとめました。

↓バギオ留学の費用に関する情報は以下をチェック↓

baguio-housing

バギオの治安について

バギオはフィリピン最大の島・ルソン島北部の中心都市で、首都マニラから車で約6時間ほどの場所にあります。

標高1,500mにあるバギオは、1年を通して非常に涼しい気候のため、富裕層や政治家・有力者たちの避暑地とされており、財政が安定しているので治安が保たれています。

このことからもバギオは、フィリピン国内では留学生にとって比較的安全で治安の良い都市と考えられます。

しかし、フィリピン国家警察が出している犯罪データによると、2020年バギオでは年間1,655件(犯罪率 0.45%)の犯罪が発生。

一方、東京都では年間8.27万件(犯罪率 0.59%)の犯罪件数が報告されています。

事件や犯罪の傾向は地域やエリアによっても異なりますが、ぼったくりやスリなどの軽犯罪や、車上荒らしなどの犯罪が増えています。

このような被害に遭わないようにするためにも、留学先ではどのような事件や犯罪が多いのか、事前に認識して対策を考えておくことがとても大切です。

※ 参考元:PHILIOOINE NATIONAL POLICE「Crime Stat」

バギオで治安の良いエリア

baguio-market

「REALS Corporation」の情報によると、バギオで治安が良いとされているのは、下記の地域です。

  • Leonila Hill 周辺
  • General Luna 周辺
  • Trancoville 周辺
  • Session Road 周辺
  • Burnham Hill 周辺

フィリピン国家警察が公表している犯罪データをもとに、犯罪率が低い地域が比較的安全だと考えられます。

ただし、足を踏み入れてはならない危険な場所が、“どこの地域にも存在する“ということを忘れないようにしましょう。

「自分の留学先は治安が良い地域なので大丈夫だ」と油断することなく、危険な場所はどこにでもあるということを、忘れずに生活することが大切です。

※ 参考元:REALS Corporation 3 BEST PLACES IN BAGUIO CITY TO LIVE

気をつけるべきエリア

バギオで犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアは、下記の地域です。

  • Loakan Airport
  • Burnham Park 周辺
  • Nevada square 周辺

バギオは財政が安定しているため汚職が少なく、山に囲まれているので人口や観光客も少ないため、犯罪に巻き込まれる可能性が比較的低いことから「日本より安全」だといわれることもあります。

しかし日本と同様に、空港やフェスティバル会場・歓楽街等、多くの人が行き来する場所では特に注意が必要です。

留学する際には危険な地域をしっかりと事前に把握しておき、現地到着後も念のため語学学校の先生やクラスメイトなどに、他に危険な地域などはないか確認をしておくといいでしょう。

バギオの犯罪率

実際にフィリピン国家警察が公表している主要犯罪と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2020年のデータを比較しました。

  • バギオ:1,655件(人口:36.6万人・犯罪率0.45%)
  • 東京都:82,764件(人口:1,400万人・犯罪率0.59%)

東京都よりも犯罪率が低いため、安心した人もいるかもしれませんが、日本で暮らしている感覚でバギオへ行くと、危険な事件や犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高まります。

近年フィリピン全体の犯罪率は減少傾向ですが、他の都市と同様に殺人や銃器を使用した凶悪事件が発生しているのも事実です。

そのため、事件や犯罪が身近で起こり得る可能性を考えながら、「自分の身は自分で守る」ということを念頭に入れて、留学生活を送るよう心掛けましょう。

トラブル事例

ここからは、留学生や観光客が現地で巻き込まれやすいトラブルについて、具体的にご紹介します。

タクシーのぼったくり

空港からホテルへ移動する際、留学生や観光客を狙って不当な料金を請求するタクシーやバスの運転手がいるので注意が必要です。

タクシーに乗る際には、必ずメーターが動いているか確認をするようにしましょう。

スリ・置引き

お財布や携帯などの貴重品を上着やズボンの後ろポケットに入れたまま、ショッピングモールやフェスティバルなど人の多い場所に行った際に、盗難に遭ってしまったという話をよく耳にします。

貴重品は必ず、チャックの付いているカバンやリュックサックに入れる習慣を付け、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

強盗・脅迫

町外れや裏路地などで拳銃や刃物で脅され、お財布やバックなどの所持品を要求されたり、身につけていた貴金属を強奪されたりする事件が増えています。

ブランド物の衣服やアクセサリーを身に着けることは避け、普段から貴重品は最小限に控えて、少しでも周りで異変を感じたらすぐに行動ができるよう、周りの様子に気を付けて生活をするようにしましょう。

トラブル時の対処法

baguio-night

普段からどれだけ気を付けていても、留学中に犯罪やトラブル等に巻き込まれてしまう可能性はあります。

留学先で実際にトラブルに巻き込まれてしまうと、慣れない英語での対応や、家族も近くにいないため不安に思われるかもしれません。

あらかじめ、発生する可能性があるトラブルを想定しておくことで、実際にトラブルが起きてしまっても落ち着いて対応することができますよ。

具体的にどのようなトラブルが発生しうるか、一緒に考えてみましょう。

<トラブル一例>

  • 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
  • 交通事故に遭ってしまった
  • 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
  • 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
  • 対人関係のトラブル

一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。

次に具体的な対処方法について、ご紹介します。

緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)

警察・消防・救急総合の緊急連絡先は、バギオではすべて「911」です。

【警察への連絡】

地区連絡先(電話番号)
バギオ市警察署 ホットライン166
バギオ市警察署 電話番号442-1211 / 304-6997 / 442-4119

【消防への連絡】

地区連絡先(電話番号)
バギオ市消防署 ホットライン160
バギオ市消防署 電話番号442-2222 / 443-7089

【救急車への連絡】

救急車191

また、もし英語でうまく伝えられるか不安に思う方は、在フィリピン日本国総領事館と邦人援護ホットラインを事前に登録をしておくと良いでしょう。

連絡先電話番号
在フィリピン日本国総領事館032-231-7321 / 032-231-7322
邦人援護ホットライン

※ 人命に係わる緊急案件に関しては24時間体制で対応可能
82-551-5786

※ 参考元:THE CITY GOVERNMENT OF BAGUIO Baguio City Police Office Contact Information 
※ 参考元:THE CITY GOVERNMENT OF BAGUIO Baguio City Fire Station
※ 参考元:在フィリピン日本国大使館 安全の手引き

クラスメイト・ルームメイト

まずは気持ちを落ち着かせるために、自分の身に起きたことを普段から頻繁に連絡を取っている、クラスメイトやルームメイトなどに相談しましょう。

次に自分が何をすべきか、きっとアドバイスがもらえるはずです。

留学エージェント

営業時間内で連絡が取れるようなら、留学エージェントに連絡をしてみましょう。

ただし、早朝や夜間など繋がらない時間帯があるということを念頭に入れておく必要があります。

学校の先生やサポートスタッフ

留学エージェントへ連絡が繋がらない場合は、担任の先生やスタッフに連絡をしてみましょう。

先生によっては個人の連絡先を教えてくれることもあるため、早朝や夜間でも連絡が取れる可能性があります。

たびレジを登録

「たびレジ」とは、外務省に留学先を届け出しておくことで、最新の安全情報を日本語で受信できるサービスです。

万が一、現地で事件や事故に巻き込まれてしまった際も、素早く支援をしてくれます。

現在はコロナ等の最新情報も配信をしてくれるので、渡航時は登録しておくようにしましょう。

いつ風邪を引いてしまったり、事故に遭ってしまったりするかを予期することができません。

もしフィリピンで不測の事態に巻き込まれると、日本のように医療制度が整っていないので、多額な費用が掛かったり、必要な治療や補償が受けられない可能性もあります。

また、フィリピン特有の病気とされている、デング熱・ジカ熱・A型肝炎等にも注意が必要です。バギオへ留学する際には、必ず保険に加入をするようにしましょう。

事前に安全対策しておけば、バギオ留学は怖くない

「日本よりも安全」だといわれることもあるバギオですが、過去には日本人留学生が巻き込まれた犯罪や事件も起きています。

特に何も知らずに犯罪率の高いエリアへ出向くことは、とても危険な行為です。

しかし、記事でご紹介したように、事前にバギオでの犯罪やトラブルを想定しておくことで、実際の犯罪リスクを減らすことにも繋がります。

バギオ留学は皆さんにとっても、今後の人生に大きな影響を与える期間となるはず。

バギオで充実した留学生活を送るためにも、現地での安全対策は怠らないようにしてくださいね!