フィリピンでは、日本と同じように、ほぼ毎月祝日があります。
一方で、ゴールデンウィークやシルバーウィークのような、公的な長期休暇はありません
(しいて言うならクリスマス休暇など、慣習としての長期休暇はあります)。
この記事では、日本と異なるフィリピンの祝日制度について解説します。
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フィリピンの祝日は州ごとに異なる
フィリピンでは、祝日が州ごとに異なるため、全国で統一された祝日カレンダーは存在しません。この地域ごとの差異は、フィリピンの多様な文化と歴史が色濃く反映されている点です。
例えば、マニラのナショナル・キャピタル・リージョンでは、国の独立記念日や労働者の日などの全国的な祝日が広く祝われますが、他の地域ではそれに加えて地元独自の祭りや記念日が祝日とされることがあります。
これにより、フィリピン各地で祝日の数や種類が異なり、地域によっては独自の祝日が設けられていることも珍しくありません。このような地域ごとの祝日の違いは、フィリピンを旅行する際にも注意が必要です。地元の祝日によっては、公共の交通機関が運休することもあるため、事前にその地域の祝日カレンダーを確認することが重要です。
フィリピンの祝日一覧
フィリピンでは、公式な祝日が多く、それぞれの州によって異なる日が祝日とされています。
例えば、1月1日の新年の日は全国的に祝われますが、地域によっては特有の祝日も存在します。2月には人権デー、4月には聖木曜日と聖金曜日、5月には労働者の日、6月には独立記念日があります。また、8月には英雄の日、11月にはアリントンの日、12月にはクリスマスとリサールデーが祝われます。これらの祝日は、フィリピンの文化や歴史に深く根ざしており、国民にとって重要な意味を持っています。
フィリピンのクリスマス休暇
フィリピンではクリスマス休暇が特に長く、多くの人々がこの期間を家族や友人と過ごします。12月24日のクリスマスイブから始まり、1月1日の新年まで、公式な休日ではない日も含めて多くの企業や学校が休業することが一般的です。
この時期は、フィリピンの文化や伝統が色濃く反映される時期でもあり、各地でミサやパレード、家庭での豊かな食事が行われます。特に、ノチェ・ブエナ(クリスマスイブの夜の家族の食事)は、フィリピンのクリスマスを象徴する重要なイベントです。この長い休暇は、フィリピン人にとって年間で最も大切な時間の一つとされています。
フィリピンにはお正月がない
日本では1月1日を新年の祝日として盛大に祝いますが、フィリピンではこの日は特別な日として定められていません。フィリピンの人々は新年を祝う文化はありますが、それは日本のお正月とは異なり、西洋式のカウントダウンや家族と過ごす時間に重点を置いたものです。
この違いは、フィリピンの文化や歴史の中で形成された独自の祝日の概念によるものです。フィリピンでは、家族や友人と一緒に新年を迎えることはありますが、公的な休日としては認められていないため、多くの人々は通常通りの日として過ごすことも少なくありません。
フィリピンにはゴールデンティークがない
フィリピンには、日本のゴールデンウィークに相当する長期休暇が存在しません。フィリピンの労働環境は、多くの場合、年間を通じて比較的均一な労働日数が設定されており、特定の期間に集中して休暇を取る文化は根付いていません。
ただし、クリスマスやイースターなどの宗教的な祝日には、多くの人々が数日間休暇を取ることが一般的です。これらの休暇は、家族や友人との時間を大切にするためのものであり、国全体が一斉に長期休暇を楽しむわけではありません。フィリピンの祝日は、その多くが宗教的な背景を持つため、休日の過ごし方も地域によって異なります。
フィリピンの祝日まとめ
フィリピンの祝日は多岐にわたり、その多くがカトリックの影響を受けています。例えば、イースターの祝日やクリスマス休暇など、宗教的な背景を持つ日々が国民の休日として広く認識されています。
しかし、フィリピンには日本のゴールデンウィークやシルバーウィークのような、法定による連続した休日は存在しません。代わりに、フィリピン各地で独自の祝日が設けられており、地域によって祝日の日付や種類が異なることが一般的です。このようにフィリピンの祝日は、その地域の文化や歴史、宗教に深く根ざしたものとなっており、フィリピンの多様性を色濃く反映しています。