「ケンブリッジ留学にはいくらくらい費用がかかるのか?」……イギリス・ケンブリッジに留学を検討している方なら、誰しもが気になる情報です。
海外留学でもっとも懸念されるといっても過言ではない、留学費用の問題。
そこで記事では、ケンブリッジ留学にかかる費用を期間別に解説し、そしてその内訳や費用を抑えるポイントをお伝えします。
↓ケンブリッジ留学の語学学校に関する情報は以下をチェック↓
このページの目次
ケンブリッジに1カ月留学でかかる費用は「50~80万円ほど」!
ケンブリッジ留学にかかる費用を期間別に以下表にまとめてみました。
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 |
---|---|---|---|
約50~80万円 | 約120~200万円 | 約230~380万円 | 約440~740万円 |
こちらの表を見てお分かりの通り、ケンブリッジ留学にかかる費用は約50~80万円となります。
アメリカ・オーストラリア・カナダとの留学費の比較
では、英語留学先としてケンブリッジと同等に人気の高いアメリカ・オーストラリア・カナダの費用はどうなのでしょうか。
以下にケンブリッジとそのほか3か国との留学費(目安)の違いを期間別に整理してみました。
留学の期間 | ケンブリッジ | アメリカ | オーストラリア | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約50~80万円 | 約60~70万円 | 約40~50万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約120~200万円 | 約140~160万円 | 約70~100万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約230~380万円 | 約280~320万円 | 約130~200万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約440~740万円 | 約560~640万円 | 約300~400万円 | 約320~400万円 |
上記の費用はあくまで目安ではありますが、ケンブリッジ(イギリス)とアメリカはオーストラリアやカナダと比べると一段費用が高いことがわかります。
海外留学は同じ語学学校へ通い続ける場合、長期間授業を受ければ受けるほど「割引キャンペーン」が適用されるケースが主流です。
そのため、週あたりの学費は長期留学であるほどお得なのですが、それでも最低300万円はかかることを頭に入れておく必要があります(オーストラリア留学の1年間の目安費用)。
※ 上記の金額には、学費だけでなく渡航時にかかる諸々の費用や生活費・滞在費も含んでいます
【1カ月】ケンブリッジ留学の費用内訳
ケンブリッジ留学の1カ月でかかる費用は、約50~80万円です。
その細かな内訳を以下にまとめてみました。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約20~25万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(1カ月) | 約1~2万円 |
生活費 | 約10~15万円 |
滞在費 | 約8~15万円 |
上記項目の「滞在費」とは、いわゆる家賃のことです。ケンブリッジ留学ではホームステイかシェアハウス(寮も含む)の家賃になります。
「生活費」とは、日々の食費や交通費、そのほか日用品の購入費などです。
【3カ月】ケンブリッジ留学の費用内訳
ケンブリッジ留学の3カ月でかかる費用は、約120~200万円です。
その細かな内訳を以下にまとめてみました。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約50~85万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(3カ月) | 約3~6万円 |
生活費 | 約30~45万円 |
滞在費 | 約24~45万円 |
【6カ月】ケンブリッジ留学の費用内訳
ケンブリッジ留学の6カ月でかかる費用は、約230~380万円です。
その細かな内訳を以下にまとめてみました。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約100~170万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(6カ月) | 約6~12万円 |
生活費 | 約60~90万円 |
滞在費 | 約48~90万円 |
ケンブリッジ留学が6カ月目ともなると、日々の食費(生活費)や月々の家賃(滞在費)の差が合計の出費の差に大きく現れてきます。
特に細かい点ですが、高頻度で外食する人と小まめに自炊する人とでは、月の食費に大きな差が出てきます。節制の意識はなくさないよう気をつけましょう。
【1年間】ケンブリッジ留学の費用内訳
ケンブリッジ留学の1年間でかかる費用は、約440~740万円です。
その細かな内訳を以下にまとめてみました。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
入学金・学費 | 約200~340万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約2~8万円 |
健康診断料 | 約0.5~1万円 |
海外留学保険料(6カ月) | 約14~27万円 |
生活費 | 約120~180万円 |
滞在費 | 約96~180万円 |
冒頭でも少し触れましたが、語学学校は長期で通えば通うほど「長期間割引キャンペーン」が適用される場合が一般的です。
同じ学校の同じコースの場合、短期(1カ月未満)で終了するケースと長期(1年間)通い続けるケースとでは、差はありますが50~80万円ほど”週あたりの費用”に差が出るそうです。
もし、長期留学をお望みであれば同じ語学学校に通い続けるほうが、お金の面ではお得ということです。
ケンブリッジ留学の費用の内訳
ここからは、先ほど表でご説明した費用項目をもう少し詳しく解説していきたいと思います。
ケンブリッジ留学にかかる費用には、どのような項目(内訳)があるのでしょうか。以下にご紹介する内訳は、ほかの国・都市への英語留学でもおおよそ同じですので、ぜひ参考にしてみてください。
ケンブリッジ留学の出発前にかかる費用の内訳
語学学校への入学金
ケンブリッジ留学に限った話ではありませんが、語学学校に入学する際には「入学金」を事前に支払うのが通例です。
入学金の費用は各語学学校によって異なりますが、およそ1~2万円であることが一般的です。
学校名 | コース名・期間 | 入学金 |
---|---|---|
Kaplan | 「集中英語コース」で8週間の授業 | £130(約20,800円) |
StGiles International | 「General English Group」で週20レッスンのコース | £80(約13,000円) |
上記は語学学校「Kaplan」と「StGiles International」の入学金です。参考価格としてご覧ください。
語学学校への学費
語学学校の学費は、月20万円強が相場です。費用は月ごとではなく、週ごとにコースを選択します。
参考として、ケンブリッジにも校舎のある世界的な語学学校「EC」の「ジェネラル英語」コースの学費を以下にまとめてみました。
コース名 | 1週単位 | 10週単位 | 23週単位 |
---|---|---|---|
ジェネラル英語 | £399(約63,000円) | £3,291(約52万2,000円) | £6,428(約102万円) |
※ 1£ = 158円
また、先ほども触れましたが、同じ語学学校に通うのであれば長期間通い続けたほうが週あたりの費用が安くなります。
ケンブリッジに長期間留学することを決めているのであれば、経済的な面から考えると同じ学校に通い続けたほうがお得です。
航空券代
航空券代は渡航シーズンによって、価格が大きく変動しますが、エコノミークラスであれば直行便で往復約14~15万円になります。
もし、乗り継ぎ便(トランジット)でも問題ないのであれば、往復8~9万円で購入することも可能です。
ゴールデンウィークや年末年始などのハイシーズンはもちろんですが、日別でも細かく航空券代は変動しますので、日頃から価格に目を通し、安い時期を狙って購入することがポイントです。
パスポート申請費
パスポートをお持ちでない方、もしくは更新が必要な方は新たに申請を行なう必要があります。
パスポートの申請費は一律で、10年間有効なもので手数料込み16,000円。都道府県証紙が2,000円、収入印紙が14,000円という内訳です。
イギリスに渡航する場合は、パスポートの有効期限は「帰国時まで有効であること」が必須条件です。パスポートが無効とならないよう、前もって確認しておきましょう。
ビザ申請費
ケンブリッジへの留学が6カ月未満の場合、ビザなしで入国し授業を受けることができます。6カ月を超える場合は学生ビザが必要となります。
学生ビザは、「Student Visa」と「Short-term Study Visa」の2つに分かれます。「Student Visa」は高等教育である大学や専門学校などに留学する際に求められるビザです。
「Short-term Study Visa」は、6~11カ月間の語学学校への入学に求められるビザです。
留学エージェントへの手続代行費
ケンブリッジ留学に際し、留学エージェントを利用する場合、基本的には留学生は無料※で利用することができます。
しかし、いくつかのオプションサービスを利用するとオプション料が発生し、有料となるケースもあります。そのため、サービスの費用については事前に確認しておきましょう。
※ 留学エージェントは語学学校から成約料をいただくビジネスモデルであるため
海外旅行保険費
海外では国民皆保険制度のある日本とは違い、医療費等が高額になってしまう恐れがあります。そのため、ケンブリッジに渡る際には、海外旅行保険に加入する必要があるか検討すべきです。
留学が3カ月未満(90日未満)の比較的短期間であった場合は、手持ちのクレジットカードの付帯保険が適用されます。しかし、「治療・救援費が100万円程度しかつかない」などの制限が各カードごとに設けられていますので、いずれにしても渡航前に確認が必要です。
民間の海外旅行保険に加入する場合は、3カ月のプランで約3~6万円ほど、6カ月のプランで約6~12万円となります。1年間のプランの場合は、約14~27万円です。
健康診断料
入学する語学学校によっては、事前に健康診断を義務付けているケースがあります。健康診断にかかる費用の目安は、1人およそ5,000~10,000円です。
ケンブリッジ留学の現地生活にかかる費用の内訳
滞在費
ここでいう滞在費とは、月々の家賃のことです。ケンブリッジ留学での滞在方法は「ホームステイ」か「ルームシェア(寮も含む)」の2種類です。
ホームステイの場合は、語学学校やエージェントが承認したホストファミリーを紹介してくれるケースが多いです。1カ月の家賃は約10~15万円ほどが相場であり、個室と朝晩の食事が提供されます。
ルームシェアの場合は、数名で部屋をシェアするかたちになるので、1カ月の家賃は約7~10万円ほどに安くなります。ただ、朝晩の食事はついていません。※
個室が設けられているルームシェアの場合は、1カ月の家賃は約12万円ほどです。
※ 語学学校が運営する寮の場合は、朝晩の食事がついているケースもあります。詳しくは各学校ごとの情報をご確認ください
生活費
生活費とは、日々の食費や語学学校への交通費・そのほか日用品の購入費などです。
食費に関しては、外食をすると日本の約2~3倍はかかってしまいます。うまくバランスを取ることが重要ですが、食費を節約したいのであれば、最寄りのスーパーで食材を購入し自炊することが大切です。
交通費は滞在場所が語学学校からどれだけ離れているかによって変動します。語学学校が都心にある場合、滞在場所が郊外のほうが家賃は低くなりますが、その一方で交通費はかさんでしまいます。
あくまで目安ですがバスの場合、片道で£1.5~2.5(約238~400円)、1日乗り放題券は£4.1(約650円)ほどとなります。
光熱費
ホームステイの場合、光熱費は家賃に含まれているのが一般的です。ルームシェアで光熱費が家賃とは別の場合は、ルームメイトで折半します。
教材費
語学学校の授業で使用する教材は、コースを選択した時点でまとめて購入するケースと学習の進捗度にあわせて購入するケースがあります。あくまで目安ですが、1年間の留学で約3万円ほどがかかります。
ケンブリッジ留学の費用を安く抑える方法
では最後に、ケンブリッジ留学の費用を安く抑えるための方法(ポイント)をお伝えします。
以下でご紹介するポイントは、なにもケンブリッジ留学だけに限った話ではありません。他の国・都市への英語留学時にも当てはまる内容ですので、他の国・都市に留学する際にも活かしてみてください。
※ なお、留学先の語学学校・コースは変更できないという前提のもと、以下のポイントを記載しております
賢くエージェントを利用し、安い時期の航空券を購入する
まず、利用を検討したいのがケンブリッジ留学に精通している留学エージェントです。
先ほどもお伝えしたように、留学生側は留学エージェントを基本的に無料で利用することができます。だからこそ、専門家の視点からの有力な情報やアドバイスをまず先に収集されることを推奨します。
ここでは、航空券代の話をメインにしていますが、そのほかの費用に関する有益な情報や語学学校のリアルな評判、現地生活のアドバイスを受けることができるでしょう。
日本からケンブリッジへの直行便はないため、ロンドンへの便を手配する必要があります。航空券はハイシーズンとオフシーズンで約3倍ほども価格に差があるため、よほどの理由がない限り、価格の安い時期に渡航したほうがお得です。
あくまで参考までですが、以下は航空券の価格の推移確認や購入ができる「Skyscanner」で見た2023年1月の東京発・ロンドン行きの航空券の価格です(往路のみ)
渡航日 | 航空券代(2022年12月時点) |
---|---|
1月3日(火) | 112,339円 |
1月23日(月) | 57,088円 |
このように日別でも航空券代は異なるため、安い時期を狙って購入することが大切なのです。
外食を極力控え、自炊を習慣にする
ケンブリッジ留学に必然的にかかる固定的な費用を除くと、日々の「食費」は個人差が大きくあらわれる部分です。
先ほども触れたように、外食が多くなってしまうと、ただでさえ日本より外食費の高いケンブリッジですから、当然食費はかさんでしまいます。
一方、スーパーなどで購入できる食材はさほど日本と物価に差はありません。だからこそ、留学費を抑えるためには王道ではありますが、”自炊を習慣”にして食費を低くすることが大切なのです。
そのうえ、栄養面を考えても外食で安く済ませようとすると、どうしてもファストフードが多くなってしまうかと思います。
体調面を整えるためにも、栄養バランスを自分でコントロールできる自炊は、習慣として身に付けておきたいですね。
ルームシェアに滞在し、月々の家賃を抑える
「食費」と同じく、日々積み重なっていく出費が「滞在費(家賃)」です。
ケンブリッジ留学ではホームステイかルームシェアの二択から選ぶことのなりますが、留学費の節約を考えるのであればルームシェア一択でしょう。
ルームシェアとホームステイを比較すると、月4~5万円ほどの費用削減が期待できます。仮に半年間、留学したとすると24~30万円も節約できる計算になります。
海外のルームメイトと一緒に暮らすことで、異文化への理解度も高まると思います。英語力だけでない国際感覚を身に付けるためにもルームシェアはおすすめです。
細かく家計を管理し、留学費に余裕を作ろう
記事では、イギリス・ケンブリッジに留学する際の期間別の費用や細かな内訳、費用を抑えるポイントを解説してきました。
ご紹介したように留学費は細かな内訳に分解できますが、基本的には一つひとつを把握し、使用額を管理しておく姿勢が大切です。
「今どれだけ使っているのか」「残高はどれくらいなのか」を正確に把握しておけば、先々の生活の調整や目標設定がしやすくなるはずです。ぜひ、ご自身のケンブリッジ留学に活かされてみてくださいね!