ケンブリッジ留学は治安が心配? 国の治安と防犯について解説

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ケンブリッジ大学をはじめ多くの大学が集まり、歴史的建造物や自然が多いケンブリッジは、学術都市として有名です。

学生が多いことから、学生が過ごしやすい環境にあるケンブリッジへの留学を検討されている方も多いと思います。

そんなケンブリッジへの留学を検討する際、まず気になるのは現地の治安ですよね。

治安情報は海外留学生にとって、欠かさず押さえて押さえておきたい情報です。ケンブリッジ留学時に役立つケンブリッジの治安情報やトラブル事例・その対処法をまとめました。

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ケンブリッジの治安について

イギリス警察の報告しているイギリス国内の犯罪率データ※によると2021年度のケンブリッジの犯罪率は10.28%と国内でも低く、比較的安全に過ごすことができます。

ただし、外務省が発表している安全対策基礎データによると、イングランドおよびウェールズにおける2021年の犯罪総数は約600万件と報告されており、これは日本の2021年の刑法犯総数の10.6倍になります。

国内での犯罪率が少ないとはいえ、油断をしているとトラブルに巻き込まれてしまう可能性は十分にあります。

※ 参照元:POLICE.UK「Crime in Cambridge compared with crime in similar areas」

ケンブリッジの治安が良い理由

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ケンブリッジは他都市と比べて裕福な地域であり、学生の多い街であるため、留学生にとっても安心して過ごすことができる環境が整っています。

どのエリアの治安が悪いのか

イギリス国内の中では比較的治安の良いケンブリッジですが、もちろん警戒が必要なエリアは複数存在します。以下に示したエリアを訪れる際は特に注意してください。

セント・アンドリューズ・ストリート

セントアンドリュースストリートは、ケンブリッジの中心地にある主要なストリートです。

周辺はさまざまな歴史的建造物が並ぶ商業街となっており、観光地として大変人気があります。人気観光地として多くの人が集まるため、観光客を狙ったスリや窃盗の被害が多く報告されています。

リージェント・ストリート

パーカーズピースという大きな広場に面しているリージェントストリートは、通り沿いにたくさんの飲食店やショップが出店しています。

こちらも観光地として人気の場所となっているため、スリや窃盗の被害が多く報告されています。

ケンブリッジの犯罪率

実際の犯罪率からマルタの治安について確認していきます。

イギリス警察の報告しているイギリス国内の犯罪率データ※によると2021年度のケンブリッジの犯罪率は10.28%でした。こちらの犯罪率は、報告されている1,000人あたりの罪の犯罪数で算出しています。

  • ケンブリッジの犯罪率: 10.28%
  • ウェストミンスターの犯罪率:19.8%

イギリスの首都ロンドンがあるウェストミンスターの犯罪率は19.8%となっており、比較すると約10%低くなっています。

また、同サイトによると、ケンブリッジで報告されている犯罪の内訳で最も多く報告されている犯罪は暴行および性犯罪で、その次に反社会的行動とスリ・盗難が多く報告されています。

※ 参照元:POLICE.UK「Crime in Cambridge compared with crime in similar areas」

トラブル事例

では、実際に報告されているトラブル事例を見てみましょう。

暴行

暴行に関連するトラブルは、夜間に一人で出歩いているときや、ナイトクラブに遊びに行っているときに巻き込まれる可能性が高くなります。

特にナイトクラブやパブでは、お酒が絡んだトラブルや痴漢被害が報告されているため、細心の注意を払う必要があります。

空き巣・強盗

ケンブリッジはアンティーク調の古い建物も多く、セキュリティ対策が行われていない建物などもあり、空き巣や強盗の被害届が多く報告されています。

オートロックのない建物や地上階の部屋は特に狙われやすいので十分に注意する必要があります。

スリ・ひったくり

ケンブリッジは世界中から人が集まる人気観光地であるため、観光客を狙ったスリやひったくりの被害が増加傾向にあります。

ショッピングモールやレストランなど人が多く集まる場所にいるときや人との距離が近くなりやすい公共交通機関利用時に被害に遭ったケースが多く報告されています。

トラブル時の対処法

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実際にトラブルに巻き込まれてしまった際には、警察または大使館に連絡をとってください。

非常事態の場合は、警察や消防・救急に非常ダイヤル「999」に連絡することですべてにつながります。

また、事前にRelay UKが提供している緊急SMSサービスへ電話番号を登録しておくことで、999へテキストメッセージを送信することも可能になります。

犯罪の目撃者になった場合や緊急ではない場合は、ダイアル101から警察へ報告することができます。

留学先でいつ、どこでトラブルに巻き込まれるかわかりません。トラブルを未然に防ぐのは、前もったケースの想定と準備です。決して留学先で浮かれることなく、地に足をつけて必要情報を整理しておきましょう。

危機管理 予防のためにどうすれば良いか

では、具体的に各トラブルに対してどのように対処すればよいのでしょうか。事前にとることができる対策をまとめました。

「もしも」の時を想定して、行動のイメージを頭に描いておくことがリスクや被害を最小限に抑えてくれます。それでは、見ていきましょう。

暴行への対策

暴行や恐喝などの犯罪は、人目のつかないところで被害にあう可能性が高いため、トラブルに巻き込まれるリスクを下げるためにも夜間の外出や一人での行動は控えましょう。

夜間の外出が必要になった際は、人通りの多い道を選ぶことや、集団で行動することを心がけることでトラブルに巻き込まれやすい状況を回避しましょう。

空き巣・強盗への対策

ケンブリッジの大学や語学学校が管理している学生寮に滞在するのであれば、比較的セキュリティは安心できるかと思います。

しかし、実際に住む場所を目視で確認して、心配や懸念があるならば、学校の職員に相談されることをおすすめします。

自分で賃貸を借りる場合は、注意が必要です。地上階の部屋やオートロックのない住居は、セキュリティ点に不安要素があります。

特に女性留学生の場合は、多少費用がかさんでも最低限の対策はとっておくことを推奨します。

スリ・ひったくりへの対策

携帯や財布などどこにしまっているのか見えないように心がけましょう。どこに入れているか見える状況を作ってしまうとスリやひったくりの標的になる可能性が高まります。

また、机に置きっぱなしにして一瞬で盗まれてしまったという被害報告もあるので、必ず荷物からは目を離さないようにしてください。

決して油断せず安全対策を徹底しましょう

ケンブリッジは世界有数の学術都市。世界中から集まった優秀な学生たちと交流できる機会は、人生に得難い価値を与えてくれるでしょう。しかし、そんな充実した留学生活があるのも、治安上のトラブルがなくてこそ。

記事でご紹介したように、海外留学時のトラブルは事前に情報を確認し対策を練っておくことで大部分を防ぐことができます。

留学先でつい気持ちがゆるんで、リスクある行動をとってしまわないように、気は引き締めて過ごすようにしましょう。