ボストンには、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など、世界トップレベルの大学が集まっています。学術都市として栄えている背景から、世界中から留学生が集まってくる街です。
日本からも、ボストンへの留学を希望する方は多くいます。しかし、気になるのはボストン留学でかかる費用。
アメリカは日本よりも物価が高い国ですが、ボストン留学では、どのくらいの費用を用意しておけば良いのでしょうか?
この記事では、ボストン留学に必要な費用の目安や細かい内訳についてご紹介します。費用の節約方法についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください!
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このページの目次
ボストン留学の費用目安
ボストン留学にはどのくらいの費用が必要になるのか、期間別の目安費用を見てみましょう。
ボストン留学の期間 | 費用の目安 |
---|---|
1カ月 | 約60~70万円 |
3カ月 | 約140~160万円 |
半年 | 約280~320万円 |
1年間 | 約560~640万円 |
ボストン留学で1か月に必要となる費用は、60~70万円前後。アメリカは日本よりも物価が高いため、余裕のある生活をしようとすれば、決して安くはない金額が必要になります。
しかし留学期間が長くなれば、街で安価な店を見つけたり、節約方法のコツを学んでいくものです。目安として上記の費用がかかりますが、留学期間が長くなるほど、より賢いお金の使い方ができるようになるでしょう。
ボストン留学の内訳別費用の目安
先ほど、ボストン留学に必要な費用は1か月50万円前後とお伝えしました。そこで、50万円の内訳についても以下に整理してみました。
費用の内訳 | 費用の目安 |
---|---|
入学金・学費 | 約20万円 |
航空券代(往復) | 約10~15万円 |
パスポート・ビザ申請費 | 約7万円 |
健康診断料 | 約3万円 |
海外留学保険料(1カ月分) | 約2万円 |
滞在費(家賃) | 約10~20万円 |
生活費 | 約15万円 |
ボストンには語学学校が多いですが、ひとつの目安として毎月20万円ほどがかかると捉えておきましょう。「海外保険料」や「航空券代(往復)」は、どの会社のサービスを選ぶかによって費用に2倍近く差が出ることも少なくありません。
一方で「パスポート・ビザ申請費」や「健康診断料」にはそもそも費用に差はありませんので、節約することは難しいです。
アメリカに渡航する前段階では、どの語学学校を選ぶか、どの時期のどの条件(直行便かトランジットか)の航空券を購入するかが費用の大小を左右します。
そして、実際にアメリカで生活することになった段階では、滞在方法は学生寮かルームシェアかホームステイか、自炊をどれだけするか、休日にどれだけ遊びにお金を使うかが費用の大小を左右します。
アメリカの物価は日本の2倍と考えてもよいほど高いので、日本で生活している時のように外食や遊びに出てしまうとすぐにお金がなくなってしまう恐れがあることに注意してください。
オーストラリア・カナダ・フィリピンとの留学費の比較
ボストン留学に必要な費用である、月60~70万円という金額は、他の国への留学と比べてどれほど高いのでしょうか。
下記に、アメリカと他3か国の留学費用を表にしてまとめました。
留学の期間 | ボストン | フィリピン | オーストラリア | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約60~70万円 | 約15〜30万円 | 約40~50万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約140~160万円 | 約35〜70万円 | 約80~100万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約280~320万円 | 約60〜130万円 | 約160~200万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約560~640万円 | 約125〜250万円 | 約320~400万円 | 約320~400万円 |
アメリカはその他の国より、留学にかかる費用が頭ひとつ抜けて高いのがわかります。なかでもフィリピンとの差は大きく、アメリカは倍以上の金額です。
ボストンは歴史が古く、有名大学が密集しており、どこかノスタルジーも感じられる素敵な街です。しかし留学費用の高さが気になる方は、他の安価な国への留学を視野に入れるのも、ひとつの方法といえるでしょう。
「アメリカ留学ほどはお金をかけられない……」という方に向けて、おすすめなのが若者に人気のフィリピン留学です。こちらの記事に内訳を細かく記載しておりますので、よろしければこちらもチェックしてみてください!
▶ フィリピンの留学費用はいくら? 留学期間別の学費やそのほか生活費等の内訳
ボストン留学の出発前にかかる費用の内訳
ボストン留学にかかる費用は、現地についてから支払うものばかりではありません。
出国前に用意をしなくてはならない金額がどのくらいなのか、把握しておきましょう。
入学金・学費
ボストンの語学学校の多くは、入学金が必要となります。
入学金の金額は、1〜2万円程度です。
学費は、1か月約20万円を見ておきましょう。授業のコース内容やレッスンのコマ数、学校の設備の充実度などで学費は変わってきます。また、大学附属の語学学校は学費が高い傾向にあります。
支払い期日は入学金・学費合わせて「学期開始の1か月前まで」と設定している学校が多い傾向です。
「ギリギリになって費用を支払っていないことに気づいた!」といった事態にならないよう、留学を決めたら早めに支払いを済ませておきましょう。
航空券代
ボストンまでの航空券代は、10〜15万円となる場合が多いです。
渡航時期や航空会社によって金額は変動するため、費用を抑えたい方は、安いシーズン・フライトを探すと良いでしょう。
パスポート・ビザ申請費
ボストン留学をするにあたって、パスポートの発行が必要です。1万1,000〜1万6,000円のパスポート代を用意しておきましょう。
金額に差が出る理由は、パスポートの有効期間の長さによるもの。5年有効なら1万1,000円、10年有効なら1万6,000円となります。
また、ビザの申請費用は2万円ほどが必要です。さらにビザの申請のために、学生・交流訪問者情報システム(SEVIS)への登録が義務付けられています。SEVISへの登録料は4万円、つまりビザ申請には合計6万円かかります。
ただしこの金額は、留学期間が91日以上、もしくは週18時間以上の授業を受ける場合のみです。90日以内、週18時間未満の授業時間で留学を終える予定の学生は、ビザの発行は必要ありません。
かわりに、ESTAと呼ばれる電子渡航認証システムへの登録が求められます。ESTAの登録料は1,500円ほどです。
健康診断料
日本で健康診断を受けてからでないと、ボストン留学はできません。
健康診断費用は、3万円前後。健康診断で受診する内容は、学校で定められているケースもあります。診断内容によって金額は変わるため、事前に確認をしておきましょう。
また、診断書は英語での作成が求められます。近くの病院では英語診断書の用意ができなかったり、対応してくれたとしても時間がかかったりすることもあります。
健康診断を受ける時期は、余裕を持って早めに設定をした方が安心です。
海外旅行保険
ボストンに留学をする際は、海外旅行保険への加入を忘れずに済ませておきましょう。
海外旅行保険の費用は、1年で20万円ほど見ておくと安心です。
ボストンを含め、アメリカは医療費が日本に比べてとても高額。さらに頻繁に控訴が起こるため、小さなトラブルが発端となり痛い出費に繋がる可能性も、ゼロではありません。
そのため、病院では現金での立て替えをしなくて済む「キャッシュレス支払いができる」タイプ、さらに揉め事の際に学生を助けてくれる「個人賠償を付帯」した商品を選ぶと良いでしょう。
現地生活でかかる費用の内訳
続いては、ボストン留学後、現地でかかる費用の内訳について見てみましょう。
節約できる部分が多いため、あらかじめ目安を知ることで、費用を抑える施策が見つかるかもしれません。
ビザ延長費
ビザの延長に必要な金額は2万円ほどと、申請料と変わりません。
ただし、ビザの延長手続きはアメリカ国内ではできず、一度出国をしなくてはなりません。そのため、他国行きの航空券代も必要になります。
ビザの延長は、ビザの期限が切れる前に申請をしても問題はありません。夏休みなど日本に里帰りをしたタイミングで延長手続きを行えば、航空券代の節約になります。
アメリカ付近の航空券代が安い他国で手続きをしても良いですが、発行に必要なやり取りはすべて英語です。
まだ英語を勉強中で自信がない方は、日本で手続きをしたほうが安心といえます。
光熱費
ボストンで普通に暮らしてかかる光熱費は、月に1万円ほど。寮であれば、宿泊代に含まれていることがあります。
ボストンは日本よりも涼しく、暑がりでなければ、夏はエアコンなしでも生活が可能です。また、冬も建物全体を1つの機器で温める全館空調を採用している場合が多いため、個別に暖房費用が発生することは珍しいといえるでしょう。
お風呂も日本のように湯船に浸かることは少なく、水道・ガス代の負担も少ないです。季節によっては、光熱費が1万円以下になることも、十分ありえます。
寮デポジット
寮デポジットとは、入寮の際に支払う「敷金」のことです。金額は2〜5万円が一般的。
敷金であるため、入居時と退去時で部屋に変化がなければ、返ってきます。
しかし日本と同じように、次の入居者のために、汚れていなくてもクリーニングが入る場合がほとんどです。
そのため全額返金は難しい、と考えておきましょう。
教材費
ボストン留学で使用するテキストは、1冊2,000〜5,000円ほどです。年間で5〜10冊は必要となります。
教材費は学費に含まれておらず、現地で支払う場合が多いです。それを知らずにボストンに来て、思わぬ急な出費に驚いてしまう学生も少なくありません。
また新品のテキスト以外に古本の用意や、教科書の貸し出しサービスを実施している語学学校もあります。節約をしたい場合は、ぜひ活用をしてみてください。
生活費
ボストンでの生活費として、毎月15万円ほどを用意しておきましょう。
ボストンは日本よりも物価が高く、外食費もお店によっては高価な場合が多いです。日本の感覚で食べたり遊んだりすれば、予算オーバーをしてしまうこともあるでしょう。
また、アメリカにはチップ制度があります。チップ代は、全体にかかった金額の15〜20%を支払うのが一般的。外で食べたり遊んだりすれば、伝票やメニュー表に書かれている値段以上の出費が必要になることを、心得ておきましょう。
ボストン留学の費用を抑えるポイント
航空券代・生活費・学費の3つは、必要となる金額に差が出る場合が多いです。
3つの節約ポイントを知り、ボストン留学費用を抑えましょう。
航空券代を抑える
航空券代を抑えるには、渡航の時期・航空会社が重要なポイントです。
ボストンへの航空券代は、時期によって金額が変動します。お正月やクリスマス、夏休みのシーズンに比べて、オフシーズンは半分〜7割ほどの値段です。
ボストン行きのオフシーズンは、10〜11月と2月の寒い時期。希望する学校の入学日と日程が合う場合は、秋から冬を狙って渡航をすると良いでしょう。
航空会社の選択も、航空券代の節約には重要です。安価な航空会社は座席の広さや食事・サービスの質などが低下しますが、大手に比べて金額が半分以下になることも。
乗り継ぎ便が多い場合も安くなるため、航空券代を節約したい方は積極的に活用をしましょう。
生活費を抑える
物価の高いボストンですが、自炊をすれば生活費を抑えられます。
ボストンをはじめとするアメリカは、日本に比べて食べ物のスケールが大きいです。たとえば、日本のLサイズのコーラがボストンではSサイズ、といったこともあります。
食材も同様で、ひとつひとつの金額は高いものの、1度購入をすれば数食分になるでしょう。上手に使えば、1食の単価を安くできます。
ただし、日本の食材は日本で買うよりも3倍近い値段になるため、注意が必要です。節約をしたければ、みそや醤油など日本で慣れ親しんだものよりも、現地の食材を上手に使った料理を覚えたほうが良いでしょう。
学費を抑える
ボストンの語学学校は、学校の規模や設備の充実度によって学費が異なります。安価で済ませたい場合は、小さなスクールを選んだり学校の設備にこだわりを持ったりしないのも、ひとつの手です。
また、授業のコマ数を減らし、マンツーマンレッスンを少なくすれば、学費も下がります。「英語をしっかり勉強したいけれど費用も抑えたい」という方は、放課後に現地の人たちと触れ合える機会を見つけると良いでしょう。
たとえば、学校が用意する趣味クラブに加入をしたり、先生や学校スタッフとおしゃべりを楽しんだり。ニュースや図書館の本で、英語を学ぶこともできます。
お金をかけずに英語を覚える方法はたくさんあるため、できる範囲で試してみてはいかがでしょうか。
ボストン留学にかかる目安費用から留学に必要な金額を計算しよう!
ボストン留学にかかる費用は、他国への留学に比べて高額です。しかし生活の仕方や学校・フライト選びのポイントを押さえることで、費用の節約ができます。
思い描く留学生活を予算内で送るためには、何の費用を優先すべきなのかを見極めて、金額の割り振りをしましょう。
皆さんが理想のボストン留学が送れることを、祈っています!