ボストンに留学した人の多くは、なにかしらの「失敗」経験をしています。
ボストンをはじめ海外留学経験では、自身の語学力不足や現地の文化の違いに戸惑うこともありますが、それらの全てを「成長の機会」と捉えるポジティブマインドが大切です。
とはいえ、事前に避けられる失敗は避けたいもの。そこで記事では、ボストン留学でよくある失敗例を6つご紹介。あわせて失敗を避けるためのポイントも解説します!
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このページの目次
海外留学における失敗とは?
冒頭でも述べましたが、どんな人でも留学中にひとつやふたつの失敗は必ずします。そして、起きた瞬間はネガティブな印象の失敗も長期的な視点で見れば、成長のための重要な経験であることは間違いありません。
そのため、捉え方によっては海外留学における失敗はないとも言えるのですが、ここでは「留学生活が思い描いていたものと違った!」「目標として成果が得られなかった!」というケースを留学の失敗と考え、話を進めていきます。
ボストンに留学する前に起きがちな失敗
では早速、ボストン留学でよくある失敗をご紹介したいと思います。
まず以下にご紹介するのは、ボストンに渡航する前の留学準備中に起きがちな失敗例です。海外留学は準備の段階から成功を左右しますので、注意点を見落とさず丁寧に準備や心構えを行なう必要があります。
ボストン留学前によくある失敗例は以下の3つです。
- ボストン留学の目的意識が明確ではない
- ボストンに留学すれば自然と英語力が伸びると思っている
- 留学の目的に対して留学期間が短すぎる
それでは、見ていきましょう!
ボストン留学の目的意識が明確ではない
意外と多くの留学生がやってしまうのが、明確な目的意識を持たずにボストン留学してしまうということです。
「そんなことはないだろう」と思った方も多いかもしれませんが、漠然と「TOEFLで●点を取る」「IELTSで●点を取って大学受験の準備をする」など、一見すると具体的なようでいて、その過程(プロセス)の短期的な目標が描けていないケースがよく見受けられます。
また、そもそも設定している目標自体が本質的ではない場合や身の丈にあっておらず現実的ではない場合などもよく見られます。
目標設定に課題があるのは、留学の目的について「Why(なぜなのか?」を深掘れていないためか、ボストン留学についての情報収集不足という点が考えられます。
自分ひとりでは良い目標設定が難しいと感じられる場合は、相談・利用は無料ですので、ボストン専門の留学エージェントに一度相談してみるとよいでしょう。
ボストンに留学すれば自然と英語力が伸びると思っている
「アメリカに留学すれば自然と英語力は伸びるだろう」と思っている人は多いですが、実際にはそれだけでは英語力が伸びる保証はありません。
語学学校に入学すると、日本人と同じクラスになり、意識しないと日本人同士で集まり、日本語を使う時間が増えてしまうこともあります。
そしてなにより、英語力を向上させるには、とにかく多くの時間をインプット・アウトプットにあてなければならず、英語ネイティブの環境に身を置けば勝手に英語力が伸びるほど、第二言語習得は甘くはありません。
また、日常会話程度であれば、現地のアメリカ人や講師との会話でカラダを通して身に付けることができるかもしれません。
しかし、言葉やコミュニケーションのTPOにあわせて英語を巧みに操ることができるようになるには、辛抱強く継続的な英語学習が絶対に欠かせません。
この点を勘違いしてボストン留学し、「思った以上に英語力が伸びなかった」と的外れな後悔をしないよう気をつけましょう。
留学の目的に対して留学期間が短すぎる
英語留学の期間が短すぎると、英語力の向上には限界があります。
英語学習は、語彙力の増強、文法の理解、スピーキングやリスニングスキルの向上など、さまざまな要素を組み合わせたものです。
それらをすべて向上させるためには、時間がかかります。
留学期間が短い場合、持っている語彙や文法の知識を使って会話ができるようになることはありますが、新しい語彙や文法を多く身につけることは難しく、スピーキングやリスニングのスキルを飛躍的に向上させることはできません。
つまり、見違えるほど英語力を向上させるには、最低でも半年から1年の語学学校への留学が必須。かつ、アメリカの大学への進学も検討しているのであれば、より長期間、覚悟を決めて留学する必要があるでしょう。
しかし当然ですが、ボストンへの留学期間が長くなればなるほど、留学費もかさんでしまいます。ですから、ボストンへ留学する人は強い覚悟と決意をもって留学しなければ、中途半端な結果になりかねないことを認識しておきましょう。
ボストンの現地生活で起きがちな失敗
次にボストンに渡った後の現地生活で起きがちな失敗について解説していきます。
ボストン留学の現地生活でよくある失敗は、以下の3つです。
- 家計の管理を怠り、留学資金が尽きてしまう
- ボストン生活に浮かれ、日々の自習をサボってしまう
- 授業の時間以外は引きこもりがちになり、友人と交流しない
それでは、見ていきましょう!
家計の管理を怠り、留学資金が尽きてしまう
アメリカ・ボストンは、主要な英語留学先のなかでも留学費用の高い都市です。以下はフィリピン・オーストラリア・カナダと期間別の留学費を比較したものです。
留学の期間 | ボストン | フィリピン | オーストラリア | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約60~70万円 | 約15〜30万円 | 約40~50万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約140~160万円 | 約35〜70万円 | 約80~100万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約280~320万円 | 約60〜130万円 | 約160~200万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約560~640万円 | 約125〜250万円 | 約320~400万円 | 約320~400万円 |
途上国であり格安を売りにしているフィリピンを除いても、ボストン留学の費用の高さがひと際目立っています。
留学費のうち、語学学校の授業料や航空券代は渡航前に固定で発生する費用です。しかし、現地の日々の生活費や月々の滞在費(家賃)は、節約を心がけるか否かで出費に大きく差が生まれます。
留学中にお金の管理を怠ると留学全体の満足度を下げ、ボストン留学の失敗に繋がりかねません。
また、お金の管理を怠ると、留学中に予算が足りなくなり、せっかく留学先で楽しむことができるアクティビティや旅行などを制限せざる得ないかもしれません。
ボストンに留学する際には、事前に余裕をもって予算を作っておき、日々の家計管理を怠らないようにしてください。
ボストン生活に浮かれ、日々の自習をサボってしまう
ボストン留学で英語力を伸ばすには、座学的な自習と積極的なアウトプットを繰り返し、量をこなしていく必要があります。
しかし、日本とは違うボストンの環境でつい浮かれてしまい、街なかの観光やナイトライフで時間を浪費してしまっては本末転倒です。
このように、自習時間が確保できなかったことで英語力が伸びなかったという失敗も多く見られます。
留学先でしかできない体験も大切ですが、留学の本来の目的である英語力の向上を忘れてはいけません。
留学中のオフのアクティビティは、日々の英語学習に支障がない範囲でメリハリをつけて両立しましょう。
授業の時間以外は引きこもりがちになり、友人と交流しない
多様な人種が集まっているクラスに馴染めず、授業の日以外は自宅にこもってしまうという失敗もよく耳にします。または、「ホームシック」のような状態になり、語学学校生活を楽しめないというようなケースです。
これらの理由には、以下があげられます。
- 滞在先が学校から遠く、通学するのが億劫になってしまった
- 留学当初の新鮮な気持ちが薄れ、学習意欲を保てなくなった
- クラスで一緒に過ごす仲間を作ることができなかった
そのほかにも、日本と留学先の環境や文化の違いによるストレス、思うように英語力が伸びないことへの不安、などが想定されます。
まだ授業に参加するのであれば良いですが、最悪の場合、学校にも通わなくなり、家で長時間YouTubeやNetflixを視聴したり、スマホゲームばかりをして引きこもってしまう方もいらっしゃいます。
閉塞的なネガティブな状態になる前に、自分で自分の状態に気づき、早めに無理のないバランスを取り戻すことが大切です。
ボストン留学の失敗を回避するためのポイント
ここまで、ボストン留学でよくある失敗例をご紹介してきました。
では、これらの失敗を避けるにはどのようなポイントを具体的に意識していけばよいのでしょうか。
ボストン留学の失敗を避けるために意識したいポイントは、以下の3つです。
- 常に目的意識をもって現地で行動すること
- ルームシェアで滞在費を抑え、自炊で食費を抑える
- オープンマインドでクラスメイトや現地の人の輪に入ること
それでは、見ていきましょう!
常に目的意識をもって現地で行動すること
ボストン留学生活では、誘惑に流されてしまわないために、英語学習の目標を常に頭に掲げ、「なんのためにやるのか」という目的意識をもって行動することを心がけましょう。
留学の目標管理は、「SMART」のフレームワークを意識しながら、留学期間全体・1カ月・1週間と細かく分解し、進捗度や達成度を確認していきましょう。
- Specific(特定的):どのような結果を達成したいのか明確に定義する
- Measurable(測定可能な):目標の達成度合をどのように測定するか定義する
- Attainable(達成可能な):目標が達成可能かどうかを確認する
- Relevant(関連性):目標が組織や個人の戦略と関連しているかを確認する
- Time-bound(期限付き):目標の達成期限を設定する
留学期間中はこうして定めた目標を常に意識しながら、まずは達成に意識を集中させて毎日を過ごします。
そして、目標に対して余裕ができてきたら、ボストンでしか体験できないアクティビティや現地の友人との交流などにも時間を割きましょう。
具体的・定量的に目標を管理しておくことで、現状の把握を正確にでき、不要な不安に襲われることも減るかと思います。
ルームシェアで滞在費を抑え、自炊で食費を抑える
ボストン留学で多くの人が気になるのが、現地の生活費についてです。お金に関する問題は、留学生活でよくあげられる失敗ですね。
ボストン留学の現地生活の出費を抑えるには、まずルームシェアに住むのがおすすめ。ホームステイする場合と比べて、月4~5万円ほど節約でき、月7~10万円ほどで滞在することができます。
ルームメイトと同部屋ですが、異国の友人を作る良い機会だと思って、ポジティブに利用しましょう。
また、食費についても見直しが必要です。ボストンで外食をすると、ランチでも2,000~3,000円は平気でかかってしまいます。そのため、スーパーで食材を買って、自炊を習慣にすることが大切です。
毎日は難しくても余裕がある日に自炊をすることで、食費は日本にいるときとさほど変わらない程度に抑えることができます。
以下のような家計簿アプリを利用して、どれくらいのお金を日々使っているか把握できるようにしておくのもおすすめです。
サービス名 | サービス詳細 |
---|---|
スマート家計簿『スマー簿』 | 『マネーフォワード』と共同開発したNTT docomoの家計簿アプリ 1,500以上の金融機関・サービスと連携可能! |
『おかねのコンパス』 | 株式会社TTデジタル・プラットフォームが運営する家計簿アプリ 口座連携数は無料で無制限。広告もいっさいない点がユーザーに優しい |
『マネーフォワードME』 | 利用者は1,500万人を超える国内で人気の家計簿アプリ 国内の利用者数はNo.1。レシートの読み取り機能あり |
『Moneytree』 | 国内2,472社のサービスと連携可能、無料で50口座との連携も可能 シンプルで見やすいUIで、家計状況をクリアに可視化してくれる |
『Zaim』 | 900万ダウンロードを超える人気家計簿アプリ。連携可能数は無制限。無料版にもレシート読み取り機能あり |
オープンマインドでクラスメイトや現地の人の輪に入ること
留学生活の充実には、学校のクラスメイトと良好な友人関係を築くことが大切です。
あなただけでなく、クラスメイトもはじめは緊張しているはずですから、気構えずにオープンマインドでコミュニケーションをとってみましょう。
クラスメイトと距離を縮めるためにも、以下のようなコミュニケーションを積極的に行ないましょう。
語学学校のアクティビティやイベントに参加する | 学生間の交流を促すために学校主催でさまざまなイベントが催されます。 都合が合うのであれば、積極的に参加してコミュニケーションを図りましょう |
グループワークで力をあわせて課題に取り組む | 授業内で授業後の課題でグループワークが必要なケースがあります。 日本人同士で集まるのではなく、日本人以外の学生と連携しながらグループワークに取り組みましょう |
他の学校の留学生も交えたパーティーに参加する | 学校外でもボストンの留学生を対象にしたイベントやパーティーが開催されています。 学校のクラスメイトを誘って、学校の外にも友人・知人の輪を広げてみましょう |
SNSをフォローしあい、メッセージでやりとりする | 「WhatsApp」や「Twitter」「Instagram」のアカウントを交換し、スマホでメッセージできる状態をつくりましょう。 そして、留学生活の話題や休日の遊びの誘いなどを積極的に行なってみましょう |
日本人はシャイな傾向がありますが、海外の留学生は誰しも基本的にフレンドリーな特徴があります。
オープンマインドで明るくコミュニケーションを取りさえすれば、きっとすぐに友達になれるはずです。笑顔を忘れずにコミュニケーションしてみてくださいね!
失敗しても前も向いてボストン留学生活を走り切ろう!
記事では、ボストン留学生活でよくある失敗例とそれらを回避するためのポイントを解説してきました。
ボストン留学は多くの人にとって夢のような経験ですが、誰しもがひとつやふたつの失敗することがあります。
留学先での失敗は、記事でご紹介したように事前の準備で防げるものもありますが、それでも身に降りかかることがあるでしょう。
その時は、”この失敗を糧にまた成長できる!”とポジティブに捉え、前向きにボストン留学生活を走り切ってくださいね! ささやかながら応援しております!