一年を通して温暖な気候のアメリカ・サンフランシスコ。
名門スタンフォード大学やシリコンバレーがあることから、ビジネスを学びたい人や起業を考えている人が集まるため、サンフランシスコ留学を夢見ている人も多いことでしょう。
しかし、英語留学する前に誰しも気になるのが、留学先の治安についてです。
記事ではサンフランシスコへの留学を検討している方に向けて、サンフランシスコの治安情報をまとめました。
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このページの目次
サンフランシスコの治安について
サンフランシスコは、アメリカ西海岸にあるカリフォルニア州の北部に位置し、地中海性気候のため比較的温暖で、”住みやすい街”としてアメリカ国内でも人気があります。
2021年サンフランシスコでは年間5万件・犯罪率5.75%、東京では年間7.5万件・犯罪率0.53%の犯罪が発生しました。
単純な比較はできませんが、東京都と比べるとサンフランシスコでは約10倍もの犯罪が起きています。
地域やエリアにもよりますが、スリや置き引きなどの軽犯罪や、車上荒らしや薬物中毒者とのトラブルなどの犯罪が多いことが現状です。
自分が留学をする都市では、どのような事件や犯罪が多いのか事前に認識し、あらかじめ対策を考えておくことが重要です。
※ 参考元:San Francisco Police Department Crime Dashboard
サンフランシスコで治安の良いエリア
『NeighborhoodScout』の情報によると、サンフランシスコで治安が良いとされているのは、下記の地域です。
- シークリフ地区
- アウターサンセット地区
- エクセルシオール地区
FBI(米連邦捜査局)の犯罪データ内の犯罪率が低い地域が比較的安全といえますが、どの地域にも足を踏み入れてはならない危険な場所が存在するということを忘れてはいけません。
サンフランシスコは比較的治安の良い都市なので大丈夫だと油断することなく、危険な場所はどこにでも存在するということを、忘れずに生活をしましょう!
※ 参考元:NeighborhoodScout Safest San Francisco neighborhoods
どのエリアの治安が悪いのか
サンフランシスコで治安の悪い地域の一例として、下記の地域があげられます。
- テンダーロイン地区
- サウス・オブ・マーケット(通称:SOMA)地区
- ウエスタン・アディション地区
在サンフランシスコ日本国総領事館の資料によると、フィッシャーマンズワーフやゴールデン ゲートブリッジ等の観光地を主として窃盗事件(車上狙い、スリなど) が多発しています。
また、ナイトクラブ周辺ではギャング間の抗争に起因する発砲事件や、銃器使用の強盗等凶悪犯罪が発生しています。
留学時には事前に危険な地域をしっかりと把握し、現地に到着してからもホストファミリーやクラスメイトなどに、他に危険な地域がないか確認をするといいでしょう。
サンフランシスコの犯罪率
実際にFBIが公表をしている主要犯罪と、警察庁が公表している全刑法犯の認知件数をもとに、2021年のデータを比較しました。
- サンフランシスコ:50,610件(人口:88万人・犯罪率5.75%)
- 東京都:75,288件(人口:1,400万人・犯罪率0.53%)
このように数字で表すと、サンフランシスコでの犯罪件数が多いことがよくわかります。
サンフランシスコはアメリカ国内の主要都市の中では、比較的安全な都市だと言われていますが、他の都市と同様に殺人や銃器を使用した凶悪事件が日常的に発生しています。
普段から「自分の身は自分で守る」ということを念頭に入れて、事件や犯罪が身近で起こり得る可能性を考えながら生活するようにしましょう。
トラブル事例
ここからは、留学生や観光客がよく巻き込まれるトラブル事例について、ご紹介します。
スリ・置引き
日本人が最も巻き込まれやすい犯罪の一つです。
フェスやクラブ等の人が集まる場所に行った際、ジャケットやズボンのポケットに入れていた貴重品を気付かない間に、盗まれてしまったという話をよく耳にします。
貴重品は必ずチャックの付いている洋服やバックなどに入れ、肌身離さず持ち歩くよう心掛けましょう。
車上荒らし
サンフランシスコでは、車上荒らしによる被害が社会問題となっています。
車から離れる際は、必ず貴重品を持ち歩き、車内には外から見える範囲に物を置かないようにしましょう。
また、「車上荒らし注意(PREVENT A THEFT/REMOVE VALUABLES/LOCK YOUR CAR)」の標識がある場所は、車上荒らしが頻発しているエリアなため、可能な限り人目の多い場所や照明の明るい場所を選ぶと良いでしょう。
アジア人に対するヘイトクライム
新型コロナウイルスの感染拡大後、アジア人に対するヘイトクライムが問題となっています。
サンフランシスコ市警察によると、2021年アジア系の人々に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)の件数は567%増加しました。
犯罪発生率の高い地区を訪れたり、深夜の一人歩き等の危険を招きやすい行動は可能な限り避け、不審な場所や人物を感じた場合には速やかにその場から離れる等、自身の安全を守る行動をしましょう。
トラブル時の対処法
留学生活で普段から気を付けていても、犯罪等のトラブルに巻き込まれてしまう可能性はあります。
留学中にトラブルに巻き込まれると、頼れる家族や友人も近くにおらず、不安に思うかもしれません。
事前にどのようなトラブルが発生する可能性が高いのか、想定をしておくことで、実際にトラブル等に巻き込まれてしまった際にも落ち着いて対応することができますよ。
それでは具体的なトラブル事例について、一緒に考えていきましょう。
<トラブル一例>
- 風邪を引いてしまった、体調を崩してしまった
- 交通事故に遭ってしまった
- 財布、携帯などの貴重品を落としてしまった
- 犯罪トラブルに巻き込まれてしまった
- 対人関係のトラブル
一般的なトラブルとしては、このような例があげられます。
それでは次に、具体的な対処方法についてご紹介します。
緊急時の連絡先(警察・消防・救急車)
緊急時に連絡をする警察・消防・救急車は、アメリカではすべて「911」です。
緊急時に英語がうまく話せなくて不安に思う方もいるかもしれませんが、「ジャパニーズ・プリーズ」と伝えれば、日本語通訳サービスを介しての通話が可能です。
また、在サンフランシスコ日本国総領事館の連絡先もあわせて、事前に登録をしておくと良いでしょう。
- 在サンフランシスコ日本国総領事館 の電話番号:415-780-6000
友人・ルームメイト・ホストファミリー
まずは気持ちを落ち着かせるために、自身の状況を友人やルームメイト・ホストファミリーなど、身近にいる人に相談をしてみましょう。
次に自分が何をすべきか、一緒に考えてくれるはずです。
留学エージェント
営業時間内で連絡が取れるようなら、留学エージェントに連絡をしてみましょう。
ただし、早朝や夜間などの営業時間外は、繋がらない時間帯もあるので注意をしてくださいね。
学校の先生やサポートスタッフ
学校の先生やサポートスタッフに連絡をしてみるのも、一つの方法でしょう。
夜間のコースを開講している学校も多いので、留学エージェントよりも長い時間連絡が取れるケースもあります。
たびレジを登録
留学する際には、外務省から留学先の最新情報を日本語で配信してくれる「たびレジ」に登録しておきましょう。
登録をしておくことで、現地で事件・事故に巻き込まれた際にも、素早く支援をしてくれます。
現在は、コロナ等の渡航状況等も最新情報として配信をしてくれるので、渡航時は必ず登録しておくことをおすすめします。
また、アメリカの医療制度はとても高額で、日本では無料の救急車でも、サンフランシスコで救急搬送されると、約20万円ほど搬送料金が掛かります。
そのため、サンフランシスコへ留学する際には、必ず保険に加入するようにしましょう。
事前に安全対策しておけば、サンフランシスコ留学は怖くない
サンフランシスコはアメリカ国内の中では、比較的治安が良いと言われていますが、上記でご紹介したように多くの日本人留学生が事件・トラブル等に巻き込まれているのも事実です。
しかし、前もってサンフランシスコで多い犯罪やトラブルを想定して準備しておくことで、実際の犯罪リスクを減らすことができるはずです。
サンフランシスコ留学はどんな人にとっても、今後の分岐点にもなり得る大切な期間となるはず。
そんなサンフランシスコ留学を充実した体験にするために、現地での安全対策はしっかり行ってくださいね。