アメリカ留学のよくある失敗エピソード5選。先輩たちの失敗から学び、留学の満足度を上げよう!

us-dollars

異文化社会に飛び込んで生活をする経験は、新たな発見や学びを手に入れる貴重な機会になるでしょう。一方でその機会を上手く活かせず、まとまった費用と時間を投資してアメリカ留学をしたにもかかわらず何の学びも得られない留学生も多くいます。

アメリカ留学の成功と失敗を分けるのは一体なんなのでしょうか?

記事では、アメリカ留学経験者のよくある失敗エピソードをご紹介します。アメリカ留学を計画中の方や、なんとしても満足いく留学にしたいという方は、ぜひご一読ください。

↓アメリカ留学の費用に関する情報は以下をチェック↓

usa-newyork

アメリカ留学でよくある失敗エピソード5選

アメリカ留学の目的は人それぞれです。にもかかわらず、多くの留学生が共通して後悔するポイントがあるのです。

似たような失敗を避けられるよう、アメリカ留学でよくあるエピソードをチェックしてみましょう。

「アメリカに留学すれば英語が喋れるようになる」と思い込んでいる

日本人の英語力は比較的似通っています。そのため、アメリカ留学で語学学校に入学すると、日本人が同じクラスに集中することがよくあります。

クラスに母国語が通じる人がいると仲良くなりやすく、そうなると必然的に語学学習の時間外に日本語を使う時間が増えて、生活の中で英語を使う機会が少なくなってしまいます。

では大学や大学院留学であれば英語力が伸びるか、というとそうでもありません。もちろん日々の授業そのものが難しいため、修了のための英語学習は避けられません。

しかしこの場合の語学習得は、あくまで大学や大学院へ留学するためのステップのため、強制力に欠けるというのが実状です。

語学学校の外で出会うアメリカ人との交流に、英語力アップの光明を見出す人もいるかもしれません。アメリカ人は愛想がよいので、顔見知りになったら向こうから挨拶をしてくれることもしばしばです。

しかし、ある程度の人間関係を築いて共通の話題を作らなければ、たわいもない会話すらできないというのは想像に難くないでしょう。

大学で同じ授業を受ける、同じ職場で働くといった機会を持ちづらい語学留学生は、残念ながらそもそも深い会話に発展せず終わってしまうことがほとんどなのです。

日本での勉強不足で英語の基礎学習に時間がとられる

先ほどご紹介したような理由で、アメリカ留学をしても英語をあまり使わずに生活できてしまうことはお分かりいただけたかと思います。

したがって、アメリカ留学前にある程度の基礎英語力をつけておかないと、わざわざアメリカの語学学校に行ってまで日本でできる英語学習をした、ということになりかねないのです。

日本にいる間に、文法や語彙力の強化、スピーキングやリスニングもできる限り訓練しておきましょう。少なくとも簡単な日常会話ができる程度にはしておきたいところです。

留学中は自己紹介をする機会も多いでしょうから、自分の趣味、仕事、専攻、家族のことや日本についてもある程度英語で話せるよう準備しておくと心強いですね。そうすると、自分の努力次第で挨拶+αの会話を展開できるようになります。

現地の人と会話をするきっかけは、行きつけのお店をつくって店員さんや常連さんに顔を覚えてもらう、フリマアプリを利用して現地の人から家電や家具を買ってみる、現地で人気のスポーツチームのグッズを身に着けるなど、自分の工夫次第でいくらでも作ることができます。

アメリカ留学をすると決めたら、現地の語学学校に身も心も預けるのではなく、日本にいる間からしっかり準備して前のめりで学ぶ姿勢を持ちたいものです。

※ 参照元:初級者にお勧め!現地の人と会話する「きっかけ」を作る方法3選 | THE RYUGAKU [ザ・留学]

日本人とばかり行動してしまう

語学学校のクラスは、入学前の語学力テストの結果をもとに決められるのが一般的です。

日本人は中級クラスに集中する傾向があるため、せっかくアメリカに留学したのに、語学学校で顔を合わせるのは日本人ばかりというパターンも少なくありません。日本人の割合が少ない語学学校でもこういったことはよくあります。

このような状況で、日本人留学生同士が仲良くなるのは自然なことです。

しかし、放課後や週末も日本人とばかり交流したり、居住地域の情報や銀行口座開設の方法に至るまで日本人留学生に教えてもらうことが当たり前になると、もはや日本の生活と変わりません。

語学学校のグループセッションでつい日本語を使ってしまったり、提出課題が出された場合は日本人同士で集まって対策したという留学生もいるようです。

アメリカ留学は安い買い物ではありません。

アメリカは日本よりも物価が高く、日々の生活費もコストパフォーマンスが悪くなりがちです。

こういった環境に自ら身を置くからには、目的意識をしっかり持って、ときには自分の目標や信念を周囲の日本人留学生に伝えながら、自らの行動を律する必要があるでしょう。

留学の目的意識や目標までの道のりが描けていない

mountaineering-route

ここまでご紹介してきたように、「アメリカ留学をすれば英語が話せるようになる」というのは大きな誤解です。

多くの日本人が持つ中級程度の英語力があれば、アメリカの小学校低学年の子ども程度の会話はできるでしょう。

さらにある程度の経験と判断能力を持っていれば、身振り手振りで意思疎通もできるでしょうから、英語力をそれ以上向上させずとも、比較的簡単に不自由を感じない生活ができてしまうのです。

このステージからの語学力アップは根気が必要です。今あなたが日本語を流ちょうに話せるのも、幼いころから繰り返し拙い日本語で会話をして、いろいろな文章を見聞きし、語彙力を増やし、勉強を続けてきた積み重ねの結果です。

英語習得もこれと同じく、毎日コツコツと、意欲を持って自ら学習を進める必要があります。

情熱を絶やさず英語学習に取り組むためには、留学前にいかに明確に目的意識を持てるか、目指したい姿を具体的にイメージできるかが大切です。

まず目標を設定し、目標から逆算してできるだけ細かいマイルストーンを設定しましょう。

そうすると、留学期間中に適宜振り返りをしながら着実に進めることができます。目指すべきゴールを日々意識することで、かけた費用と時間に見合った留学体験を得られるはずです。

下調べを丁寧にせず、エージェントの誘い文句に乗ってしまう

アメリカ留学をしたいと考えたとき、予算や行きたい地域を決めた後は、留学エージェントに相談するという人が多いでしょう。

エージェントは頼れる存在に思えますが、一方で利用にあたって注意したい点もあります。

留学エージェントの中には、提携している学校だけ紹介したり、留学生を入学させることで得られる紹介料が高い学校を強く勧めてくるといったような、悪質な会社も存在します。

細かい説明がないまま契約を勧められないか、自分のニーズに寄り添った学校やプランを提案をしてくれるか、しっかりチェックしましょう。

「3か月間の留学で英語力が飛躍的にアップ」といった極端なキャッチフレーズを使うエージェントにも要注意です。

日本人に多い中級程度の英語力から学習をスタートする場合は特に、小さなステップアップを日々繰り返し、少しずつ英語を扱えるようになるのが一般的です。

短期間で英語力が向上したと感じる人がいるとしたら、そもそもの英語力が低く、アメリカ留学によって簡単な英語での日常会話ができるようになって自信がついた、といったパターンがほとんどでしょう。

語学学校のどんなコースで学ぶかについても、自分の意志をしっかり持って選びましょう。語学学校には多くの学習コースが用意されています。

コースが始まってから「授業が易しすぎる・難しすぎる」「興味がないビジネス英語の時間が多い」といったギャップに気づいてしまうと、コース変更をするにも手間がかかり、現地で過ごす貴重な時間がむやみに過ぎてしまいます。

留学エージェントだけでなく語学学校とコースも、自分の希望に合うかどうか慎重に確認して決定したいですね。

アメリカ留学の生活上の失敗例

学習に関わる側面だけでなく、アメリカ留学では生活上の失敗もつきものです。

慣れない環境での生活でホームシックになる。車がないため気になる観光スポットに行けない。現地の食事が口に合わず、高いお金を支払ってまで日本食を食べてしまう……。

例を上げ始めるときりがないですが、そのなかでもあなたが最も避けたいのは住居に関するトラブルではないでしょうか。

アパート暮らしをする場合、物件がある地域の治安が悪くないか調べておきましょう。

そんなことは当たり前だと思われたかもしれませんが、物件紹介会社の中には、治安の悪いエリアの物件をエリア名を変えて紹介する業者もあるのです。気に入った物件を見つけたら、業者の話を鵜呑みにせず、自分でその地域の治安を確認するようにしましょう。

また、アメリカの物件に入居・転居する場合は、デポジット(保証金)が必要ということにも注意が必要です。デポジットとは、日本でいうところの敷金のようなもので、入居前に支払いが求められます。

もしこれを支払った後に周辺地域の治安の悪さに気づいて入居を取りやめたとしたら、返金に応じてもらえないか、返金に時間や手間がかかる可能性が高いです。

物件だけでなく周辺の治安もしっかり調べ、納得したうえでデポジットの支払いに進みましょう。

その他にも、入居までに修理しておくと伝えられた設備が退去時まで壊れたままだったということもよくあります。

日本と同じサービス水準は期待せず、アメリカ生活の一般常識を理解したうえで、納得のいく住まいを選んでくださいね。

先人たちの失敗エピソードには、アメリカ留学を成功に導くヒントが満載

よくある失敗エピソードを知って、身につまされる気持ちになった人も多いのではないでしょうか。

もしあなたがまだアメリカ留学に飛び立っていないならば、この記事で紹介したよくある失敗を避けられるよう、ぜひ今からでも対策することをおすすめします。

せっかくアメリカ留学に行くのですから、あらかじめ日本にいる間にできる限りの準備をして、ぜひ現地では困難も含めて有意義な時間を過ごしていただければと思います。