アメリカ・イギリスに続き、世界第3位の留学大国・オーストラリア。
「オーストラリアの英語は訛りがある」という声もある中、人気の留学先として選ばれる理由はどこにあるのでしょうか?
記事ではオーストラリア留学がおすすめな理由・メリット、デメリットをお伝えしています。後半では人気都市ランキングと各都市の特徴を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
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このページの目次
オーストラリア留学がおすすめな理由・メリット
オーストラリア留学がおすすめな理由・メリットは、以下のようなものがあります。
- 政府主導で留学生の受け入れを推進している
- 学生ビザで就労できる
- 銃が規制されている
政府主導で留学生の受け入れを推進している
オーストラリアは留学を一つの産業と位置付けていて、国を挙げてさまざまな施策や教育の質の向上に取り組んでいることをご存じですか?
オーストラリア政府は、留学生の受け入れと保護を目的とした法律、義務制度「ESOS法」「CRICOS制度」や認定制度「NEAS」で、留学生の受け入れ体制や、サポート体制を整えています。
留学生の権利を保護する法律「ESOS法」
ESOS法は、留学生の権利を保護する内容が盛り込まれた法律で、以下のような内容が取り決められています。
- 留学生を受け入れる教育機関はオーストラリア政府によって監視されている
- 留学生は学費の保証が受けられる(教育機関が教育を提供できなかった場合は、払い戻しを受ける権利が保証されている)
- 留学生は教育機関より提供される情報やサービス内容を知る権利がある
3番目の「情報やサービス内容」とは具体的に以下を指します。
- 生活支援のためのサポートサービスの利用方法
- 留学生担当者の連絡先
- コースの単位取得ができるかどうか
- 入学が延期・保留・取り消しになる条件とその場合の期間について
- 留学生がコースで十分な成果を出すための条件と成績が満たない場合に利用できるサポート内容
- コースの出席情報が記録されているかどうか
- 苦情や抗議がある場合の手続き方法
ESOS法があることで、留学生は一定以上の環境の提供が保証され、安心して留学できます。
※ 参照元:オーストラリアの教育サービス法 ESOS(Education Services for Overseas Students)について | オーストラリア留学エージェントのラララオーストラリア
留学生受け入れ校認定制度「CRICOS制度」
オーストラリアには語学学校などの留学生受け入れ教育機関を対象とした認定制度「CRICOS制度」があり、語学学校が留学生を受け入れるためには、オーストラリア政府の認定を受けることが義務付けられています。
認定には審査があり、以下の内容を細かく審査されます。
- 教育・授業内容
- 経営状況
- 運営状況など
CRICOSに登録した教育機関には、学生ビザ取得に必要となる入学許可証の発行権利が与えられます。
つまり学生ビザを取得したい人は、CRICOSに認定されている語学学校に行かないと、ビザがおりない仕組みになっているのです。
高水準の語学学校を認定する制度「NEAS」
オーストラリア政府による英語教育機関の認定制度として、NEASという制度があります。
この制度は、高い教育水準を維持する目的で設立された制度で、厳しい基準をクリアした選ばれた学校のみが認定されます。審査の内容には、以下のようなものがあります。
- 教育内容
- 施設・設備などの環境
- 定員
- 教材
- 教師資格など
認定校ではオリエンテーションやカウンセラーによる学習・生活相談などのサポート制度も保証されているので、語学学校の中でも質が高いサービスが受けられます。
※ 参照元:オーストラリアの政府認定制度 NEAS(National ELICOS Accreditation Scheme)について | オーストラリア留学エージェントのラララオーストラリア
学生ビザで就労できる
オーストラリアでは、一定条件内であれば学生ビザで就労できる点が魅力です。
オーストラリア以外の英語圏の国では、留学生が働くには学生ビザの他に就労ビザの申請が必要ですが、オーストラリア政府が発給する学生ビザには、就労許可(ワークパーミッション)が付与されているため、就労ビザの申請は不要となっています。
就労に関する条件は、政府認定のコースを週20時間以上受講すれば、週20時間まで働けるという内容です。
アルバイトしながら留学生活を送りたい留学生にとって、オーストラリアは最適な留学先と言えるでしょう。
銃が規制されている
語学留学で国を選ぶ際に、治安の良し悪しの中でも銃規制について気になる人が多いと思います。
オーストラリアは1996年に起こった銃撃事件、ポート・アーサー事件をきっかけに、厳しい銃規制が敷かれました。
当時の首相は、銃の所持を規制するだけに留まらず、すでに銃を所持している人から銃を買い取ることでオーストラリアの一般家庭から銃を回収する策を取りました。
徹底した規制策を実施した甲斐あって、銃規制後は銃に関する事件はほとんどなくなり、殺人事件をはじめとする事件が減少。オーストラリアの治安は劇的に改善したと言われています。
オーストラリアの治安について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
※ 参照元:Vision of Humanity | Destination for Peace
オーストラリア留学のデメリット
オーストラリア留学のデメリットをみていきましょう。
- オーストラリア英語はイギリス英語やアメリカ英語とは少し違う部分がある
- 日本人が多く、日本語を話す機会が多い
オーストラリア英語はイギリス英語やアメリカ英語とは少し違う部分がある
「オーストラリアの英語は訛っている」と言われることがあるのは、オーストラリアではイギリス英語をベースにオーストラリア特有の発音が混ざった「オージーイングリッシュ」と呼ばれる英語が使われているからです。
オージーイングリッシュの最大の特徴は2つ。
- aは「アイ」と発音される(イギリス英語では「エイ)」
- 独自に短縮した単語を使う
aを「アイ」と発音する具体的な例をみていきましょう。
単語 | オーストラリア英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
today | トゥダイ | トゥデイ |
mate | マイト | メイト |
name | ナイム | ネイム |
face | ファウイス | フェイス |
bait | バイト | ベイト |
aを「アイ」と発音することで、簡単な単語でも聞き取りができなくなってしまいますよね。初めはこの点に苦戦しそうです。
続いて、よくある短縮系の具体例をご紹介します。オーストラリア英語では、独自に短縮した単語が多く使われています。
アメリカ英語の単語 | オーストラリア英語で使われる短縮語 |
---|---|
McDonald’s | Maccas(マッカーズ) |
university | uni(ユニ) |
breakfast | brekkie(ブレッキー) |
BBQ | barbie(バービー) |
mosquito | mossie(モジー) |
biscuit | biccy(ビッキー) |
chocolate | choccy(チョッキー) |
Kindergarten | kindy(キンディー) |
afternoon | arvo(アーヴォー) |
ambulance | ambo(アンボ) |
cup of tea | cappa(カッパ) |
kangaroo | roo(ルー) |
いかがですか?なんのことかわからない単語がほとんどです。オーストラリアで生活するためにはこれらオーストラリア独特の短縮英語を覚える必要があります。
以上ご紹介したような発音や単語の違いが「オーストラリアの英語は訛っている」と言われる所以(ゆえん)です。オーストラリアに留学する際は、このような言葉の違いがあることを事前に知っておくといいでしょう。
日本人が多く、日本語を話す機会が多い
オーストラリアは日本人に人気の国で、留学生、観光客、ビジネス滞在など、さまざまな理由で多くの日本人が滞在しています。
オーストラリア政府は2019年の1年間で12,702人の日本人に学生ビザを発行しました。語学学校の日本人比率は10〜15%程度の語学学校が多く、中には日本人比率が20%以上の学校もあります。
語学学校や滞在先、バイト先に日本人がいると、ついつい日本語を話してしまうのは当然のことです。日本人同士仲良くなることも自然です。
日本人が身近にいることは安心感につながりますが、英語力を高める目的を考えるとデメリットです。日本語を話す時間が長くなればなるほど、わざわざ留学した意味が薄れてしまいます。
オーストラリアの主要都市は特に日本人が多いので、オーストラリア留学で日本人が少ない環境を望むなら、パースやケアンズなどを検討するといいでしょう。
オーストラリアの人気都市ランキング
オーストラリアではどの都市が人気なのでしょうか。ランキング形式でご紹介します!
1位 メルボルン
メルボルンはオーストラリアの南東にある都市で、ビクトリア州の州都です。シドニーに次いで人口が多い都市ですが、古くからの建築物や文化が残っていて、落ち着いた雰囲気があります。
世界の住みやすい都市ランキングでNo. 1に選ばれるほど住みやすいと言われている都市です。
【気候】
メルボルンの気候は、「1日の中に四季がある」と言われるほど天気が変わりやすいのが特徴です。
晴れていたと思ったら急に寒くなり大雨が降るなど、急激に天気が変わることがよくあります。9月〜11月は特に気候の変動が激しいので要注意です。
1年で1番暑いのは1月と2月で、平均気温は14°C〜25°C。30°Cを超えることもあります。湿気が少なくて快適に過ごせるのが特徴です。
6月〜8月は冬に当たります。寒さが厳しく、雪が降ることや霜が降りることもあります。
【治安】
メルボルンは治安が良い都市とされています。世界の都市安全指数ランキングでは第8位にランクインしています。(東京5位、大阪17位)
【メルボルンがおすすめな人】
- 地元のイベントを楽しみたい人
- アートが好きな人
- 公共交通機関が発達している場所がいい人
メルボルンについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
※ 画像出典元:Google マップ
※ 参照元:The Economist – World News Politics Economics Business & Finance
※ 参照元:オーストラリア政府観光局 公式ウェブサイトへようこそ
2位 ブリスベン
ブリスベンは、オーストラリアで3番目に大きい都市です。クイーンズランド州の州都で、人口増加率No.1!の若者を中心に人気が高い街です。
オーストラリアの中でも様々な人で構成されているのが特徴で、先住民や海外からの移住者、さまざまな国出身の人の滞在者がブリスベンで暮らしています。
【気候】
ブリスベンは亜熱帯気候で、ほぼ1年中温暖な気候です。
12月〜2月が一番暑い時期にあたり、気温は21°C〜30°C。降水量が多く、雷や洪水が発生することもあります。
一番寒いのは6月〜8月ですが、気温は11°C〜21°Cでポカポカ晴れた日が多いのが特徴です。ブリスベンでは雪が降ることはありません。
【治安】
ブリスベンは治安を含めた総合評価で、世界の住みやすい都市140都市中10位に選ばれるほど快適に生活できる都市です。(大阪2位、東京10位)
ホームレス対策などを自治体が実施していて、治安が悪くならないように常に対策が取られています。
【ブリスベンがおすすめな人】
- 交通の便が良いところを選びたい人
- 絶対にコアラに会いたい人(コアラに会える場所が近い)
- マリンアクティビティを楽しみたい人
ブリスベンについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
※ 出典:Googleマップ
※ 参照元:The Economist – World News Politics Economics Business & Finance
※ 参照元:オーストラリア政府観光局 公式ウェブサイトへようこそ
3位 シドニー
シドニーはニューサウスウェールズ州の州都で、オーストラリアで一番人口が多い都市です。
ビジネスや文化の中心地で、オーストラリアで一番近代化が進んでいます。中心地は高層ビルが立ち並び、郊外に行くとビーチがある環境です。
【気候】
シドニーの気候は1年中温暖で、年間平均気温は18.2°Cとなっています。
6月〜7月が一番暑く、近年は酷暑になることも。2018年1月には最高気温47.3°Cを記録しました。
【治安】
シドニーは世界の都市安全指数ランキングで第4位にランクインしている安全な都市です。セーフティー戦略で市をあげて治安維持に取り組んでいるため治安が良く、安心して留学生活が送れます。
【シドニーがおすすめな人】
- 週末に日帰り旅行を楽しみたい人
- 公共交通機関が発達しているところに留学したい人
- マリンスポーツを楽しみたい人
シドニー留学について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
※ 出典:Googleマップ
※ 参照元:The Economist – World News Politics Economics Business & Finance
※ 参照元:オーストラリア政府観光局 公式ウェブサイトへようこそ
4位 パース
パースは、西海岸に位置する西オーストラリア州の州都で、オーストラリアの第4の都市です。自然と都会が共存している都市で、オーストラリアの中では比較的日本人が少ないのが特徴です。
【気候】
オーストラリアのなかで最も晴天が多い都市として有名なパース。冬でもそれほど寒くないのが特徴で、16℃を下回ることがないほどです。
また、オーストラリアの中でも雨が少ないことでも知られています。
【治安】
パースの治安は良好です。
世界的調査会社「The Economist Inteligence Unit」が毎年発表している世界の住みやすさランキングによると、パースは世界140カ国中第10位にランクインしています。
「CCTV監視システム」で24時間街を監視することで、治安を維持しています。
【パースがおすすめな人】
- 便利だけどゆったりとした環境で生活したい人
- オーストラリアの中でも日本人が比較的少ないところに留学したい人
- ザトウクジラやイルカに出会う経験をしたい人
パースについて詳しくは、以下の記事をご覧下さい。
※ 出典:Googleマップ
※ 参照元:オーストラリア政府観光局 公式ウェブサイトへようこそ
※ 参照元:Global Insights & Market Intelligence | Economist Intelligence Unit
オーストラリアは、国をあげて留学生の受け入れてくれる国
記事ではオーストラリア留学がおすすめな理由。メリット、デメリットについてご紹介しました。
法律によって留学生を保護している国は、世界でもオーストラリアだけです。語学学校の認定制度もあり、どの学校を選んでも一定以上のサービスが受けられるのも特徴です。
ぜひ、オーストラリア留学を検討してくださいね。