「オーストラリアのコロナウイルスの状況はどうなっているの?」、「そもそもオーストラリア留学に今はいけるの?」……そんな悩みや不安を抱えている方もいらっしゃることでしょう。
2022年12月15日時点では、オーストラリアへの留学は可能です。
とはいえ、コロナウイルスに関する情報は氾濫しており、分かりにくいというのが正直な本音。
そこで本記事では、オーストラリアの最新コロナ情報(2022年12月15日時点)とオーストラリア留学の入国・帰国の流れを分かりやすく解説していきます。
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このページの目次
オーストラリア留学のコロナ最新情報(2022年12月15日時点)
2021年12月15日より、ワクチン完全接種済みの日本人は学生ビザ・ワーキングホリデービザ・観光ビザでのオーストラリア入国が認められ、2022年2月21日には約2年ぶりに全ての国のワクチン完全接種者の入国が認められました。
2022年4月18日以降からはワクチン接種完了者は入国前のPCR検査が必要なくなり、2022年7月6日以降からは以前まで必要だったワクチン接種証明書の提出が必要なくなりました。
そして2022年9月9日以降、オーストラリア行きのフライトでのマスク着用は義務ではなくなり、オーストラリアへの渡航はコロナ前の状態に戻りつつあります。
オーストラリア国内のコロナ感染状況(2022年12月15日時点)
新規感染者数 | 4,209人 |
感染者数 | 10,874,967人 |
死亡者数 | 16,512人 |
ワクチン接種数 | 64,155,076 |
16歳以上の初回接種率 | 97.3% |
16歳以上の2回目接種率 | 95.9% |
オーストラリアの2022年12月15日時点でのコロナウィルス新規感染者数は4,209人と日本に比べはるかに低い数字ではあるものの、未だにコロナウィルスの感染は発生しています(日本は2,850万人ほど)。
また、オーストラリアに住んでいる人のワクチン接種率は他国と比べても高い割合にあり、多くの人が第二接種まで済ませています。
※ 参照元:Vaccination numbers and statistics | Australian Government Department of Health and Aged Care
※ 参照元:COVID-19 Data Explorer – Our World in Data
オーストラリア留学の渡航条件
2021年12月15日以降、日本人の学生ビザ・ワーキングホリデービザ・観光ビザでのオーストラリア入国が認められています。
また、2022年7月6日からオーストラリア出入国の伴う渡航手続きが大きく変更され、様々な制限がなくなりました。変更内容については、以下をご覧ください。
ワクチン接種証明書類等の提示 | 必要なし |
Digital Passenger Declarationの記入 ※ | 必要なし |
Maritime Travel Declarationの記入 ※ | 必要なし |
Travel Exemption(渡航規制適用除外措置) ※ | 必要なし |
Maritime Travel Declaration(MTD:海上渡航申告書)とは、オーストラリア政府が同国へ航海する者に提出を義務付けていた申告書のこと。DPTの海上渡航版と捉えるとよい。
Travel Exemption(渡航規制適用除外措置)とは、オーストラリアのワクチン接種要件を満たしていない渡航者がオーストラリア政府に申請を行い、渡航規制を除外してもらわなければならなかった仕組みのこと。現在では、この除外措置を受けずとも入国することができる。
※ 参照元:Australian Government Department of Home Affairs「オーストラリア出入国についての情報」
※ 参照元:Australian Government Department of Home Affairs「デジタル渡航者申告」
※ 参照元:Australian Government Department of Home Affairs「海上渡航申告書」
※ 参照元:Australian Government Department of Home Affairs「オーストラリアへの入国」
ビザの発給状況
現在、オーストラリアでは大きく分けて学生ビザ・観光ビザ・ワーキングホリデービザの3つが発行されています。
ビザ名 | ビザに関する詳細 |
---|---|
観光ビザ | 90日以内の滞在であれば、ETA(Electronic Travel Authority)と呼ばれる電子ビザを取得すれば問題ありません。 オンラインで30秒ほどの申請登録で簡単に手続きが済みます。 また、滞在中は90日以内までの就学が可能です。ただし、アルバイトは禁止されています |
学生ビザ | 語学学校や専門学校・TAFE・大学などのオーストラリアの教育機関に3ヶ月以上就学する方に発行されるビザです。 政府認定校のコースをフルタイム(週20時間以上)で受講することが条件とされており、一般的な学生ビザでは週20時間までのアルバイトが認められています。 また、学生ビザはその他に80%以上の出席率を満たさなければならないという条件が課されており、条件を達成していれば学生ビザの延長も可能になります |
ワーキングホリデービザ | 18歳から30歳までの間で、12ヶ月間オーストラリアで一般的な観光ビザよりも長く滞在でき、フルタイムで働いたり最長17週間 語学学校に通うことのできるビザです。 ただ、同じ雇用主のもとで6ヶ月以上働くことが出来ないといった条件もあるので注意が必要です。 |
※ 参照元:Student Visa Australia (Subclass 500) – Study & Migration In Australia
※ 参照元:What is a working holiday – Tourism Australia
オーストラリア留学の入国・帰国の流れ
新型コロナウイルスの影響を受け、オーストラリアの出入国に関する手続きがコロナ以前からは変更されている点があります。情報は煩雑になり、オーストラリアへの出入国の流れで不安を抱いている方もいらっしゃることでしょう。
そこで以下では、そんな不安を払拭するために、オーストラリアの出入国の流れを分かりやすく順番に説明していきます。
【入国時】ビザ申請
オーストラリアはビザがなければ入国できません。ただ、申請するビザの種類は、滞在日数・パスポート、および渡航目的によって異なります。
遷移先のページの案内に沿って手続きを行えば、約30秒ほどで申請を完了させることができます。
学生ビザの場合は、留学する語学学校に申し込みを行なったうえでまず「入学許可証(CoE:Confirmation of Enrolment)」を発行してもらいます。
次にオーストラリア政府の以下サイトより、「ImmiAccount」を作成し申請書類の作成と必要書類のアップロードを行ない、ビザ申請料金を支払うことで手続きは完了となります。発給が無事完了すると、発給を伝える通知がメールで届きます。
以下は大まかな学生ビザの申請の流れです。
- ImmiAccountを作成し、ログインする
- 「New Application」を選択し、リストから「Student Visa (500)」を選択する
- 規約を読み、「同意」をクリックする
- 申請書への入力を行なう
- 必要書類をアップロードする
- 最後にビザ申請料金を支払う
ワーキングホリデービザの場合も、学生ビザと同じようにオーストラリア政府の以下サイトより、「ImmiAccount」を作成してから手続きを行ないます。
以下は大まかなワーキングホリデービザの申請の流れです。
- ImmiAccountを作成し、ログインする
- 「New Application」を選択し、リストから「Work & Holiday」>「First Working Holiday Visa (417)」を選択する
- 規約を読み、「同意」をクリックする
- 申請書への入力を行なう
- 必要書類をアップロードする
- 最後にビザ申請料金を支払う
全体を通しての注意点としては、ビザ申請がオンラインでのみしか受け付けていないという点があげられます。郵送や窓口でのビザ申請は受け付けていないことを事前に把握しておきましょう。
【入国時】PCR検査の陰性証明
かつては出国72時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要でしたが、2022年7月6日以降の入国制限の緩和に伴い、入国前のPCR検査は不要になりました。
※ 参照元:COVID-19-related border restrictions lifted | Smartraveller
【入国時】ワクチン接種証明
かつてはワクチン接種をしていなければ入国できませんでしたが、2022年7月6日以降の入国制限の緩和により、PCR検査の陰性証明書の提示の不要と共にワクチン接種証明の提示も不要となりました。
※ 参照元:COVID-19-related border restrictions lifted | Smartraveller
【入国時】現地の空港でのPCR検査
入国のPCR検査に関しては、多くの州で現地の空港でのPCR検査が免除になっているものの、ビクトリア州では入国時にコロナの症状がある場合は受検を推奨しています。
このように各州・地域ごとに対応が異なるため、各州・地域の最新情報にはざっと目を通しておきましょう。
※ 参照元:Rapid antigen tests for COVID-19 | NSW Government
※ 参照元:Australian Government「State and Territory Information」
【入国時】入国後の隔離
かつては入国後の海外旅行者の自宅・ホテルによる72時間の隔離や空港でのPCR検査の結果待ちの間の自己隔離などがありましたが、2022年7月6日の大きな制限緩和により隔離は撤廃されました。
ただし、日本に帰国する際は国の許可を受けたワクチンの接種回数によって対応が変わるため、注意が必要です。
【帰国時】ワクチンの3回目接種済の証明書ありの場合
日本政府指定ワクチンの3回目接種済みの証明書を所持している方は、出国72時間以内の陰性証明書の提出が不要です。しかし、質問票への回答は今まで通り必要です。
そのほか、帰国後の手続きを簡略化するために「Visit Japan Webサービス」のご利用をおすすめします。入国の手続きをオンラインで行なうことができます。
【帰国時】ワクチンの3回目接種済の証明書なしの場合
日本政府指定ワクチンの3回目接種済みの証明書を所持していない方は、引き続き出国前72時間以内の陰性証明書の提出が必要です。
それ以降は3回目接種済みの方と同じなので上記を参考ください。
先ほどもご紹介しましたが、帰国後の手続きを簡略化するために「Visit Japan Webサービス」のご利用をおすすめします。入国の手続きをオンラインで行なうことができます。
※ 参照元:在オーストラリア日本国大使館「日本に入国する際に必要な措置について」
オーストラリア留学の語学学校の再開状況
以下は、オーストラリア留学で人気の語学学校の再開状況です。全ての学校でコロナ以前と同じように授業は再開していることがわかります。
語学学校 | 留学対応エリア | 再開状況 |
---|---|---|
ILSC | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 | 再開 |
LSI | ブリスベン留学 | 再開 |
OHC | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 | 再開 |
IH | シドニー留学 メルボルン留学 | 再開 |
Kaplan | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 パース留学 | 再開 |
CCEB | ブリスベン留学 | 再開 |
Charter | シドニー留学 | 再開 |
Milestones EnglisCharter Australia | メルボルン留学 | 再開 |
Impact English College | ブリスベン留学 メルボルン留学 | 再開 |
BROWNS English Language School | ブリスベン留学 | 再開 |
Shafston International College | ブリスベン留学 | 再開 |
Milner International College | パース留学 | 再開 |
Langports | シドニー留学 ブリスベン留学 | 再開 |
Pacific English Study | ブリスベン留学 | 再開 |
YouSTUDY International College | ブリスベン留学 | 再開 |
Phoenix Academy | パース留学 | 再開 |
EF | シドニー留学 パース留学 ブリスベン留学 | 再開 |
渡航条件は次々と撤廃され、留学手続きは簡潔に
記事ではオーストラリア留学の再開状況とコロナ関連の渡航情報についてお届けしました。
いま現在、オーストラリアではコロナ前の状態に戻りつつあるものの、未だにコロナ感染者は報告されているため安心しきってはいけません。
また、各地域や州によって対応の仕方が異なっているため、自分の渡航先がどのような対応を取っているのか正確な情報の確認が必要です。
オーストラリア留学を検討する際は必ず最新情報の収集を意識して準備を進めてください!
Digital Passenger Declaration(DPT:デジタル乗客宣言)とは、オーストラリア政府が提出を義務付けていた宣言書のこと。新型コロナウイルスの感染対策として、オーストラリアに入国する旅行者に対して要求された。