監修者末永 真一
カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。
カナダ留学で一番心配なことといえば、「費用が足りるかどうか」ではないでしょうか?
それによって、自分が行きたい時期に留学に行けるのか、節約をする必要があるかなどが決まるからです。
そこで今回は、カナダ留学の費用がいくらかかるかを解説します。
費用がギリギリの人のため、費用をおさえるコツも紹介するので、参考にしてくださいね。
このページの目次
カナダ留学にかかる費用はいくら?
カナダ留学にかかる費用はいくらか発表します。語学学校に通った場合の費用を試算しました。
(1カナダドル=101円で計算)
結論からいうと、かかる費用は1ヶ月で約39万円〜、1年で約320万円〜です。
内訳には以下の金額が含まれています。
項目 | 1ヶ月 | 1年 |
---|---|---|
学費(語学学校) | 12万円〜16万円 | 144万円〜192万円 |
航空券代(往復) | 10万円〜20万円 | |
保険代 | 5,000円〜3万円 | 6万円〜36万円 |
ビザ(学生ビザ) | 24,000円 | |
パスポート発行 | 11,000円〜16,000円 | |
滞在費 | 8万円〜15万円 | 96万円〜180万円 |
生活費 | 5万円〜8万円 | 60万円〜96万円 |
これから、各項目について詳しく説明しますね。
学費
語学学校は、1週間で300ドル〜400ドルが相場です。
通常は、通学期間が長い方が、週あたりの授業料は安くなります。
※入学金、教材費は別途かかる
ちなみに大学の学費相場は以下のとおりです。
- オンタリオ州:約45,000ドル(約455万円)
- ブリティッシュコロンビア州:約33,000ドル(約333万円)
引用:Canadian and international tuition fees by level of study (current dollars)
大学の学費は専攻科目によっても変わります。多くの場合、理系科目の方が高いです。
航空券代
航空券の相場は10万円〜20万円ほどです。直行便かどうかや購入時期によっても金額は変動します。
ビクトリアなど、都市によっては日本からの直行便がないのでご注意を。
保険代
保険には大きく分けて、日本の保険と現地の保険の2種類があります。
基本的に、日本の保険の方が高額ですが、補償が充実しているというメリットがあります。
現地の保険は、月5,000円ほどから入れるお得なプランがあるのがメリットですが、補償は医療などに限定されています。
ビザ
ビザの種類により費用は変わりますが、ここでは申請者が多い以下のビザの費用を紹介します。
- 学生ビザ:235ドル(内訳:ビザ申請150ドル、バイオメトリクス85ドル※)
- ワーキングホリデービザ:341ドル(内訳:プログラム参加費156ドル、ワークビザ申請料100ドル、バイオメトリクス85ドル※)
※バイオメトリクスは、ビザ申請で必須な手続きのひとつです。
パスポート
パスポートを持っていない場合は、新規に発行する費用もかかります。
金額は、パスポートの有効期限によって異なります。
- 有効期限が5年の場合:11,000円
- 有効期限が10年の場合:16,000円
この他に、パスポート用の写真撮影代や戸籍謄本などの取得の費用もかかりますよ。
(参考:パスポートの申請から受領まで)
滞在費
費用は、暮らす家のタイプにより変わります。費用をおさえるならシェアハウスがおすすめです。
水道光熱費やインターネット利用料は家賃に含まれていることもありますが、別で支払うこともあるので大家さんに確認しましょう。
家賃の相場は以下のとおりです。
- ホームステイ:月10万円〜15万円
- シェアハウス:月8万円〜12万円
- 学生寮:月9万円〜15万円
また、ホームステイや学生寮の場合、部屋を手配する手数料もかかります(約2万円〜4万円)。
生活費
生活費には、食費、消耗品費、携帯代、交通費などが含まれています。
食費については、カナダは日本より物価が高いため、自炊をしても日本よりもお金がかかる可能性が高いです。
交通費については、トロントやバンクーバーなどの主要都市であれば月額定期券が使えます。
大学や公立カレッジに通っている場合、通常より安くなるので学生証を携帯しておきましょう。
カナダ留学で費用をおさえるコツ
次に、カナダ留学で費用をおさえるコツも解説します。
留学エージェントの割引を使う
語学学校やカレッジなどに行くなら、留学エージェントを通して学校に申し込むと、通常価格よりも授業料が安くなる場合があります。
詳しくは、カナダの留学を扱うエージェントに問い合わせてみましょう。
奨学金に申し込む
学校に行くなら、日本や海外政府・民間団体などが提供する奨学金も探してみましょう。
年齢や留学のタイプなどによって応募できる奨学金は異なります。
返済不要の奨学金が多く、その分競争率が高いので、正しい書類を用意し締め切り厳守で応募しましょう。(募集は留学開始の約1年前に締め切られるものもあります)
日本学生支援機構の「海外留学奨学金検索サイト」を活用して奨学金を探すのもおすすめです!
格安航空券や乗り継ぎ便を使う
飛行機は格安航空券や乗り継ぎ便を使えば、安く渡航することができます。
航空券の値段比較サイトで検索したり、格安航空券を手配してくれる旅行会社や留学エージェントを探すなどして、お得な航空券をゲットしましょう。
ただし、乗り継ぎ時間がとても短いものや、乗り継ぎ回数が多い航空券もあることに注意してください。
特に乗り継ぎは最低でも2時間以上あった方が良いです。
私は乗り継ぎが1時間半くらいの航空券を買って、飛行機に乗り遅れそうになった経験があります……。
外食を減らす
カナダは、外食が高く日本と比べて1.5倍〜2倍くらいかかってしまいます。
また、チップ(15%〜が相場)も払います。
そのため、外食の頻度を減らすだけでも、大きな節約になりますよ。
学割を活用する
カナダでは、学生を対象とした割引を行っている機関があります。
例えば、公共交通機関や美術館や博物館、飲食店などです。
学割を使うには学生証が必要になるので、とりあえず携帯しておくと良いですよ。
現地でアルバイトをする
現地でアルバイトをして生活費を稼ぐのも有効な方法です。
州により異なりますが、最低賃金は日本より高いですし、レストランなどで働けばチップももらえます。
- トロント 15.50ドル
- バンクーバー・ビクトリア 15.65ドル
ただし、語学学校に学生ビザで通っている期間は就労ができないので注意してくださいね。
まとめ
今回はカナダ留学の費用・費用をおさえるコツについて解説しました。
最後に費用を確認しておきましょう。
語学留学の費用(1カナダドル=101円で計算)
- 1ヶ月:約39万円〜
- 1年:約320万円〜
お金が足りそうな場合は、カナダ留学を扱うエージェントに具体的な留学相談をしてみましょう。
まだお金が足りないな……という人は、日本で資金を稼ぎつつ、英語学習をして機会に備えましょう!
英語力が身についていれば、語学学校に通う期間を減らせるので、渡航してからの留学費用が安くおさえられますよ。