Wiseの送金方法を徹底解説!注意点・使い方ガイド【2025年最新】

監修者

監修者末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。

Wise(ワイズ/旧TransferWise)は、手数料が安く、使いやすい海外送金サービスとして多くの人々に利用されています。

本記事では、Wiseの送金方法・使い方を詳しく紹介し、その仕組みや利用のメリット、注意点についても解説します。

記事を読んでWiseを使えば、お得・安全に海外送金ができ、お金の心配を減らし留学生活を送れるでしょう。

Wiseにすぐ登録したい場合は以下からできます。

また、カナダ留学で使えるクレジットカードを探している人は、こちらの記事もおすすめです。

海外送金のWise(ワイズ)とは?

そもそも、Wise(ワイズ)がどんなサービスかわからない人のために、サービスの概要や使うメリット、安全性などをまとめます。

Wiseのサービス

すでに知っているという場合は、「Wise(ワイズ)の送金方法【会員登録】」に進んでください!

サービスの概要

Wiseは、従来の銀行送金とは一線を画す海外送金サービスで、速くて低コストの送金を実現しています。

通常の国際送金は、世界中の銀行をつなぐ「SWIFT」と呼ばれるネットワークを利用しています。この仕組みでは、送金銀行からコルレス銀行(中継銀行)を経由し、最終的に受取銀行に送金されます。しかし、この方法では多くの銀行を経由するため、手数料が高額で送金に時間がかかります

通常の海外送金

そこで登場したのがWise(旧トランスファーワイズ)です。

Wiseは、送金人が自国のWise口座に送金し、Wiseが受取人の国の口座に送金する国内送金方式を採用しています。これにより、手数料と送金時間が削減されます。

下の図は、日本からアメリカの銀行口座に送金する場合の例です。

Wiseの海外送金の仕組み
例:日本からアメリカへ海外送金

中継銀行をはさまない分、安価でスピーディーに送金できます。

送金できる国の詳細は、Wiseの公式サイトをご確認ください。

Wiseを使うメリット

Wiseを使うメリットと考えられることは以下の3つです。

  1. 手数料が安い
  2. オンラインで簡単に送金できる
  3. 日本語対応のカスタマーサポート

1. 手数料が安い

Wiseの最大のメリットともいえるのが、手数料の安さです。Wiseでは、一般的な銀行の海外送金のように、高額な手数料や隠れたコストがかかりません。

Wiseの調査によれば、日本の金融機関などと比較して、平均して7倍ほど安く海外送金できます。

入金方法によって手数料がかわるのも特徴で、自分にとって最適な方法で送金が実現できるでしょう。

2. オンラインで簡単に送金できる

Wiseのメリットは、会員登録や本人確認を済ませてしまえば、オンライン(ウェブサイトやスマホアプリ)から簡単に送金手続きができることです。

銀行のように営業時間に窓口に行く必要がないので、とても便利ですよね。

日本の口座から留学資金を送金したり、学費を学校に送金したい場合などにWiseを活用している人が多いですよ。

3. 日本語対応のカスタマーサポート

Wiseの最後のメリットは、日本語対応のカスタマーサポートがあることです。

Wiseはイギリスの会社ですが、カスタマーサポートはもちろん、ウェブサイトやブログなどは日本語でも読めます。

英語にまだ自信がない人でも、安心して使えますね。

安全性

Wiseって便利そうだけど安全性はどうかな?」と心配する人もいるかもしれません。

ワイズ・ジャパン株式会社は関東財務局から資金移動業者として認可を受けており、送金時に振り込んだお金は履行保証金として法務局に保全されているため、万が一の場合でも保証されます

Wiseは世界中で1300万人以上の利用者に支持され、毎月の送金額は約1兆3,000億円(80億ポンド)に達している信頼のおけるサービスです(2022年12月現在)。

海外送金のほかマルチカレンシー口座も利用可能!

Wiseは海外送金サービスだけの会社ではありません!

マルチカレンシー口座という機能があり、これによって世界中の通貨を一つのアカウントで管理できてしまいます。

この口座を利用すれば、世界の50以上の通貨を保持し、為替レートの変動リスクを最小限にしながら、海外送金や受け取り、他の外貨への両替などができますよ。

Wise(ワイズ)の送金方法【会員登録】

Wiseを使い海外送金するためには、まず会員登録が必要です。ここでは、Wise会員登録方法を説明します。

Wise会員登録

すでにWiseの会員登録が終わっている場合は、次の項「Wise(ワイズ)の送金方法【画像付き】」へお進みください。

※情報は2025年2月時点のものです。登録・送金手順やウェブサイトの見た目などは予告なく変更されることがあります。

本人確認に必要なもの(登録後すぐ送金する場合は用意)

会員登録をする前に、必要なものを確認しましょう。準備が必要なものは、日本在住海外在住かによって変わります。

これらは、会員登録後に送金を行う際の「本人確認」のステップで使います。

初回の送金をせず会員登録だけ終えたい場合、これらの書類はまだ用意しなくて大丈夫です。

日本在住者は次のものを準備します。

必要なもの説明
日本の顔写真つき身分証明書マイナンバーカード、日本の運転免許証、2020年2月以前に発行されたパスポート、在留カード
マイナンバーが確認できる書類(マイナンバーカード以外で本人確認を行う場合)マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、6か月以内に発行されたマイナンバー記載の住民票
カメラつきのスマートフォン
紙とペン

※マイナンバーカードがあれば、「日本の顔写真つき身分証明書」と「マイナンバーが確認できる書類」の両方を兼ねることができるのでおすすめです。

海外在住者は次の書類を準備します。

必要なもの説明
顔写真つき身分証明書パスポート、運転免許証など
現在の海外住所が確認できる書類・公共料金の請求書:電気、ガス、電話(携帯電話の請求書は不可)
・銀行もしくはクレジットカードの取引明細書
・税金の通知書
・運転免許証(住所と有効期限が記載されているもの)
・他金融機関や政府機関発行の書類
・車両検査証

会員登録のステップ

Wiseの公式サイトの情報をもとに、会員登録のステップをまとめます。

  1. 公式ページで会員登録をクリック
  2. メールアドレスを入力
  3. 開設するアカウントの種類を選ぶ(個人/法人)
  4. 住んでいる国を選ぶ
  5. 携帯電話番号を登録し認証をする
  6. パスワード設定

1. 公式ページで会員登録をクリック

まずWiseの公式ページにアクセスし、会員登録ボタンを押してください。

Wise会員登録ボタン

2. メールアドレスを入力

メールアドレスを入力します。Google、フェイスブック、Appleアカウントを使うことも可能です。

3. 開設するアカウントの種類を選ぶ(個人/法人)

個人アカウントか、法人アカウントを選びます。

自分の留学資金の送金に使うなら、個人を選べばOKです。後から別のアカウントを追加することも可能です。

4. 住んでいる国を選ぶ

現在住んでいる国を選びます。日本国外に住んでいたとしても、日本円での送金はできるので、正しい居住国を選んでください。

5. 携帯電話番号を登録し認証をする

携帯電話番号を登録します。その番号にSMS認証コードが送られるので、そのコードをWiseの登録画面で入力してください。

6. パスワード設定

任意のパスワードを設定し、Wiseの会員登録は完了です。

Wise(ワイズ)の送金方法・使い方【画像付き】

会員登録が終わったらWise海外送金できるようになるので、ここからは具体的な使い方を説明します。

Wiseで海外送金

日本の銀行から海外送金する場合を想定して説明します。

海外送金は、大きくわけて以下の5ステップで完了します。

  1. 受取人を選ぶか新規追加
  2. 送金額・通貨を決定
  3. 入金方法を選ぶ
  4. 【重要】本人確認の手続き(初回のみ)
  5. Wiseへの入金方法を選び入金

※情報は2025年2月時点のものです。登録・送金手順やウェブサイトの見た目などは予告なく変更されることがあります。

1. 受取人を選ぶか新規追加

最初に、Wiseのウェブサイトまたはアプリにログインし、ホームの「送金する」ボタンを押します。

そこからまずは、「お金を受け取る人」を選んでください。

登録済みの受取人がいる場合はその中から選ぶことができますが、いない場合は受取人の「新規登録」をします。

受取人の選択画面

受取人は自分の口座、自分以外、法人・団体などから選べます。

受取人を新規登録をする場合、以下の情報が必要になる可能性があります。

  • 口座名義
  • 銀行番号(機関番号)
  • 口座番号
  • 口座種別

また送金する国により、次の情報が必要なこともあります。

  • イギリス:ソートコード
  • アメリカ:ABAルーティングナンバー
  • カナダ:トランジットナンバー
  • その他の国:IBAN

※受取人の口座情報がわからない場合、相手のメールアドレス情報を元に送金することも可能です。

2. 送金額・通貨を決定

次に、送金する金額と通貨を入力し決定します。

Wise送金額入力の画面

相手の受取額を入力すると、日本円でいくら送金すべきか自動換算されるので便利です(下図の②を先に入力する)

3. 入金方法を選ぶ

Wiseを使って海外送金するには、入金が必要です。

入金方法には、銀行振込やクレジットカードなど、オプションがあります。

それぞれの入金方法の手数料・送金にかかる時間は異なるので、よく確認してください。

通常は、銀行口座からの入金が最も安いと言われています。

4. 【重要】本人確認の手続き(初回のみ)

初回の送金であれば、本人確認の手続きが行われます(2回目以降は省略)。

先にご紹介した「本人確認に必要なもの」を用意してください。あとは、指示に従い書類をアップロードします。

本人確認書類や写真の確認には数営業日を要します。 また、Wiseで本人確認書類のチェックが開始されるのは「入金確認後」です。送金手続きおよび入金が終わっていないと、本人確認書類のチェックがスタートしないのでご注意ください!

5. 送金内容の確認後、入金

送金金額や送金先に間違いがないか確認したら、Wiseの日本口座への入金を行います。

Wiseの日本口座とは?

Wise社が所有する日本の銀行口座のこと。日本からWiseを使って海外送金する場合に、入金が必須

Wiseは国内での銀行間の送金を活用した仕組みです。そのためまず「自分の日本の銀行口座→Wiseの日本の銀行口座」への入金が必要なのです。

それが済んだら、「Wiseが海外に持つWiseの銀行口座→受取人の口座」に入金されます(この手続きは、Wiseが行うため、自分で操作する必要はありません)。

入金方法は「銀行振込」か「デビットカード」から選びます。どちらも手数料がかかりますが、銀行振込のほうが安い場合が多いです。

Wiseの日本口座への入金が済んだ時点で、手続きは終わりです。あとは、受取人の口座に着金するのを待ちましょう。

Wise(ワイズ)で海外送金する際の注意点

Wise(ワイズ)には利用上の注意点もあるので、主なものを解説します。

  1. 日本の口座がオンラインバンキングに対応しているか確認
  2. 2段階認証の設定を済ませておく(アプリにする)
  3. Wiseはオンラインサービス(店舗はない)
  4. 追加手数料が発生する可能性あり

1. 日本の口座がオンラインバンキングに対応しているか確認

海外渡航後に「自分の日本の口座から、海外の口座へ送金する場合」の注意点です。

日本の口座が、オンラインバンキングに対応していないと、送金手続きがリモートでできません。

希望の口座から送金できなかったり、家族などに頼む必要が出てくるかもしれないので、渡航前に銀行に確認しておきましょう。

オンラインバンキングに対応していても、設定に時間を要する金融機関もあるので、早めにチェックすることをおすすめします。

2. 2段階認証の設定を済ませておく(アプリにする)

アカウントを作ったら、2段階認証の設定を「Wiseアプリ」に変えておくことをおすすめします。

アプリ以外のメジャーな認証方法には「テキスト(SMS)」があり、携帯電話に認証コードが送られてきて、そのコードでログインします。

しかし、海外にきて携帯電話番号が変わると、この認証コードが受信できずログインできなくなってしまうのです。

認証方法をアプリに変えておけば、メールアドレス・パスワードを入力するだけでログインできます。アプリ認証のほうがセキュリティも高いです。

3. Wiseはオンラインサービス(店舗はない)

Wiseはオンラインの海外送金サービスなので、実店舗はありません。窓口に行って問い合わせをしたい人は別の方法を探す必要があります。

しかし、先に説明したように、Wiseには日本語で問い合わせができるカスタマーサポートもあるので、そこまで心配しなくていいかもしれません。

4. 追加手数料が発生する可能性あり

送金する国や通貨によっては、追加の手数料が発生する場合があります。

Wise(ワイズ)のよくある質問

Wise(ワイズ)で海外送金する際によくある質問をまとめます。

Wise海外送金に関するよくある質問

留学生からも多く寄せられる質問なので、参考にしてください!

  1. Wiseは銀行?
  2. Wiseはなぜ安いの?
  3. 着金には何日かかるの?
  4. 送金できない!
  5. 送金額の上限はある?

Wiseは銀行?

Wiseは銀行ではありません。銀行のように、顧客の資金を貸し出すことはなく、代わりに、「セーフガーディング」という仕組みにより資金を保護しています。

セーフガーディングは、事業運営のための資金とは別に顧客の資金を保有し、必要な時にいつでも利用できるようにする仕組みのことです。利用者の資金を安全に保持するために、サービス提供国の規制当局の厳格な規制に従っています。

Wiseはなぜ安いの?

Wiseは独自の送金システムを採用し、銀行のSWIFTとは異なる仕組みで国際送金を行うからです。

SWIFT

世界中の銀行同士がお金や情報を安全にやり取りするための仕組み。送金時は、送金元の銀行と受取人の銀行の間に、中継銀行(コルレス銀行ともいう)を経由する。

銀行であれば、いくつもの中継銀行を経由して日本から海外に資金を送付し、銀行ごとに手数料が発生するため割高になります。

一方Wiseでは世界各地にある自社の銀行を経由して送金を行うので、手数料を格安にセーブできるのです。

Wiseの海外送金の仕組み
例:日本からアメリカへ海外送金

また、Wiseでは常に実際の為替レートを使用しているため、思わぬ「隠れコスト」が発生することもありません。

着金には何日かかるの?

通常、受取人の口座への到着には1営業日かかりますが、両替が必要な場合は最大で2営業日かかることがあります。

正確なことは、送金時に着金予測時間が表示されるので、それを参考にしてください。

送金できない!

送金できない理由は複数ありますが、よくある原因は「入金していない」ことです。

Wiseでは、送金したい金額を入力しただけでは送金できません。まずは入金されているか確認しましょう。

日本から送金する場合は、日本の自分の銀行口座から、Wiseの日本口座に入金します。

自分の銀行口座からの銀行振込デビットカードを使用して入金できますが、現金や第三者からの入金、クレジットカードでの入金はできないので注意してください。

またWiseで送金手続きを作成した後は、2週間以内に入金を行う必要があります。もし2週間以内に入金が行われない場合、送金は自動的にキャンセルされることにもご注意ください。

「入金していない」以外で送金できない理由は以下のようなものがあります。

  • 追加情報を入れていない(送金内容によってはメールで追加情報が求められる)
  • 受取人の口座情報が間違っている
  • Wiseで送金手続きを作成していない

送金額の上限はある?

日本円の送金の場合、Wiseでの送金の上限は次のとおりです。

Wiseを「日本国内の住所」で登録した場合は、送金額の上限は2通りあります。

送金方法送金額の上限
Wiseアカウントの残高から送金100万円
銀行口座やカードを使って送金(Wise以外の入金方法で送金)1億5000万円

Wiseを「海外の住所」で登録した場合、いずれの入金方法でも、送金額の上限は1億5000万円です。

Wise(ワイズ)の使い方や送金方法は簡単!試して損なし!

今回は、Wise(ワイズ)サービスや、登録方法送金方法・使い方よくある質問などをまとめました。

Wiseで海外送金するステップを再掲します。

  1. 受取人を選ぶか新規追加
  2. 送金額・通貨を決定
  3. 入金方法を選ぶ
  4. 【重要】本人確認の手続き(初回のみ)
  5. Wiseへの入金方法を選び入金

Wiseは安全・格安に海外送金をしたい留学生なら試して損はないサービスです!

特に気をつけるのは初回送金時の本人確認くらいなので、まずアカウントを作成して、使い方に慣れておきましょう。