ホワイトホースってどんな町?観光地や生活事情、気候や時差など

監修者

監修者末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002|カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。現在までサポートしてきた留学生数は1万人以上。カナダ留学情報を発信するX(Twitter)アカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万以上。

カナダは国土が広く、様々な都市があります。
この記事ではその中でもホワイトホースについてまとめました。

ホワイトホースはどんな町?

ホワイトホースはカナダのユーコン準州に位置する小さな町で、その名前は近くを流れるホワイトホース川から名付けられました。この町は、カナダの大自然を象徴するような壮大な景色と、豊かな歴史が魅力です。人口は約25,000人とカナダの中では小規模ですが、ユーコン準州の政治、文化の中心地としても知られています。

町の中心部は、歴史的な建物が立ち並ぶ一方で、モダンなカフェやショップも点在し、古き良き時代と現代が融合した独特の雰囲気を持っています。また、アウトドア活動が盛んで、夏はハイキングやカヌー、冬はスキーやオーロラ観光が楽しめるため、年間を通じて多くの観光客で賑わいます。

ホワイトホースは「北の門」とも呼ばれ、アラスカへの玄関口としても機能しています。この地域独特の野生動物や、夏には夜通し続く白夜、冬には幻想的なオーロラが見られるなど、自然の奇跡を間近に体験できる点も、この町の大きな魅力の一つです。

ホワイトホースの観光地は?

ホワイトホースはカナダのユーコン準州に位置する小さな町ですが、その自然の美しさと歴史的な魅力で多くの観光客を惹きつけています。町の名前は、近くのホワイトホースラピッズの急流が白い馬のたてがみに似ていることから名付けられました。

観光のハイライトとしては、まずホワイトホースラピッズ自体の壮大な景色があります。また、歴史的なSSクルーエンスターン蒸気船は、ユーコン川を航行していた1900年代初頭の船で、現在は博物館として公開されており、その時代の生活を垣間見ることができます。

さらに、ホワイトホースはオーロラ観測の絶好の地としても知られています。冬季には世界中から観光客がこの自然の光のショーを目撃するために訪れます。町の外れにあるマイルズキャニオンはハイキングや写真撮影に最適な場所で、夏にはカヌーやカヤックで川を下ることもできます。

文化的な見どころとしては、ホワイトホース文化センターがあり、ユーコンの先住民族の芸術や工芸品を展示しています。このセンターでは、地元のアーティストによる作品が展示されており、ユーコンの文化を深く理解することができます。

ホワイトホースはその小さな町ながらも、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。自然の美しさ、歴史的な背景、そして文化的な豊かさが融合したこの地は、一度は訪れる価値のある場所です。

ホワイトホースの生活事情など

ホワイトホースは、自然に囲まれた環境であるため、アウトドア活動が豊富にあります。夏はハイキングやカヌー、冬はスキーやスノーシューが楽しめます。また、地元のコミュニティは非常に親しみやすく、新しい住民や訪問者を暖かく迎え入れてくれます。

経済的には、ホワイトホースは観光業に加えて、鉱業や公共事業が主な産業です。これにより、比較的安定した雇用機会があり、小さなビジネスも活発に運営されています。教育機関も充実しており、幼稚園から大学までの教育が受けられます。ユーコン大学は地域社会にとって重要な役割を果たしており、多くの学生がここで学んでいます。

生活コストについては、ホワイトホースはカナダの他の大都市と比較しても比較的リーズナブルです。住宅価格は上昇傾向にありますが、生活必需品の価格はそれほど高くないため、生活しやすい環境が整っています。ただし、一部の輸入品や特定のサービスには高額なコストがかかることもあります。

医療サービスに関しては、ホワイトホースはユーコン準州の中心地として、地域の主要な医療施設が集まっています。病院やクリニックは充実しており、基本的な医療ニーズに対応可能です。また、特別な医療が必要な場合は、バンクーバーなどの大都市へのアクセスも比較的容易です。

このように、ホワイトホースは自然豊かで、経済的にも安定し、生活の質が高い町と言えます。小さなコミュニティでの温かな人間関係が魅力の一つであり、多くの人々がここでの生活を楽しんでいます。

ホワイトホースの歴史

この地域はもともと先住民族の狩猟地であり、19世紀にはヨーロッパからの探検家や毛皮商人が訪れるようになりました。特に1896年にクロンダイク・ゴールドラッシュが起こると、ホワイトホースは重要な交通のハブとして急速に発展しました。このゴールドラッシュは数千人の冒険家たちをこの地に引き寄せ、彼らは黄金を求めて過酷な条件の中、ユーコン川を北上しました。

ホワイトホースの名前の由来は、ユーコン川の急流が白い馬のたてがみのように見えることから名付けられました。この町はゴールドラッシュの終焉後も、その地理的な利点から鉄道の町としてさらに発展。1942年にはアラスカ・ハイウェイの建設が始まり、ホワイトホースはアラスカへの重要な経路上の中心地となりました。

20世紀を通じて、ホワイトホースは商業、交通、行政の中心としての役割を強化し、今日ではユーコン準州の首都として、また観光地としても人々を引きつけています。その豊かな歴史と自然の美しさが、多くの訪問者にとって魅力的な目的地となっているのです。

ホワイトホースの気候

ホワイトホースの気候は、カナダの他の地域と比較しても特異な特徴を持っています。この町はユーコン準州の南部に位置し、亜寒帯気候に分類されますが、冬は非常に寒く、夏は比較的温暖です。冬季には気温がマイナス30度以下になることも珍しくなく、雪が多く降り積もります。しかし、夏は日中の気温が20度を超える日もあり、夜間は涼しくなるため過ごしやすいです。

ホワイトホースの気候の大きな特徴の一つに、極端な日照時間の変化があります。冬期は日照時間が非常に短く、12月では日の出が午前10時頃、日の入りが午後3時頃となることもあります。一方、夏期は白夜現象を体験でき、6月には日の出が午前3時頃、日の入りが午後11時頃となり、ほぼ終日明るい状態が続きます。

このような気候条件は、観光や生活において独特の体験を提供します。冬はスキーやスノーボード、オーロラ観測といった冬季特有のアクティビティが楽しめ、夏はハイキングや釣り、野生動物の観察といったアウトドア活動に最適です。しかし、極端な気候は生活において特別な準備を必要とするため、住民は季節に応じた対策を講じています。

日本からホワイトホースへのアクセス

日本からホワイトホースへのアクセスは、いくつかのステップを経る必要があります。まず、日本からカナダへの直行便を利用して、バンクーバーまたはカルガリーなどの主要都市に到着します。その後、国内線を利用してホワイトホースのエリク・ニールセン・ホワイトホース国際空港へと向かいます。バンクーバーからホワイトホースまでは、直行便で約2時間半のフライトです。

また、季節によっては観光客向けのチャーター便が設けられることもありますが、通常は定期便を利用することになります。ホワイトホースへのアクセスは比較的容易ですが、冬季は天候によるフライトの遅延やキャンセルが発生することもあるため、旅行計画を立てる際には余裕を持ってスケジュールを組むことが推奨されます。

このように、日本からホワイトホースへはいくつかの移動手段を組み合わせることでアクセス可能です。ユーコン準州の自然を満喫するためには、少しの努力と計画が必要ですが、その価値は十分にあります。