マルタ共和国(以下、マルタ)は、南ヨーロッパにある島国でイタリアのシチリア半島から93kmほど南に位置する場所にあります。
「マルタ島」「ゴゾ島」「コミノ島」の3つの諸島から成り、1964年にイギリスから独立し、現在はEU(欧州連合)に加盟している共和制国家です。
そんな地中海に浮かぶリゾート地として有名なマルタは、近年、英語留学先としても人気を集めています。
「留学羅針盤」では、英語留学先を検討している方に向けてマルタの留学情報をまとめてお届けしています!
このページの目次
マルタの基本情報について
マルタは南ヨーロッパに浮かぶ3つの諸島から成る小さな国です。国土の面積は316平方キロメートルであり、日本の淡路島の約半分という点からもその小ささが伺い知れます。
1年を通して温暖な気候であり、周囲を美しい海に囲まれているマルタでは、日本では味わえない開放的な南ヨーロッパの空気を感じることができます。
街全体で歴史的に価値のある建物を残しているため、世界遺産の古代遺跡をはじめ、写真映え(インスタ映え)するスポットに溢れている国でもあります。
そんなマルタの基本的な情報を以下に整理してみました!
国名 | マルタ共和国(Republic of Malta) |
---|---|
首都 | バレッタ |
面積 | 316平方キロメートル(淡路島の半分) |
人口 | 約52万人(2021年) |
公用語 | マルタ語及び英語が公用語 |
通貨 | ユーロ |
時差 | -7時間 |
宗教 | カトリック |
電源プラグ | A型 |
マルタ留学に必要な費用について
では、マルタ留学にはいくらかかるのでしょうか?
マルタは近年、英語留学先として世界的にジワジワと人気が高まっているエリアです。
一般的には、カナダやオーストラリア・アメリカ、少し費用を抑えてフィリピン……などが英語留学先として一番に頭に浮かぶことと思いますが、これからはマルタも候補に入れるべきかもしれませんね。
以下に、1カ月・3カ月・6カ月・12カ月の期間別でマルタ留学に必要な費用をまとめてみました。
留学期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|
一般的な費用 | 約25〜50万円 | 約50〜90万円 | 約100〜150万円 | 約200〜250万円 |
マルタ留学は一般的な価格帯でも、1カ月で約25~50万円ほどかかります。
同じヨーロッパの英語留学先として候補にあがるイギリスと比べると、マルタ留学は費用を抑えることができます。
以下はイギリス留学との費用の比較です!
留学の期間 | マルタ | イギリス |
---|---|---|
1カ月 | 約25~50万円 | 約50~80万円 |
3カ月 | 約50~90万円 | 約120~200万円 |
6カ月 | 約100~150万円 | 約230~380万円 |
1年間 | 約200~250万円 | 約440~740万円 |
▶ 【期間別】イギリス留学の費用を徹底解説!節約術もご紹介!
さらに「リーズナブルな語学学校を選ぶ」、「コースを調整して無駄な費用をカットする」などの工夫を行なえば、上記の表以上に留学費用を抑えることが可能でしょう。
さらに以下に、英語留学先として人気の高いアメリカ・オーストラリア・カナダとの留学費の違いをまとめてみました。
留学の期間 | マルタ | アメリカ | オーストラリア | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約25~50万円 | 約60〜70万円 | 約40~50万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約50~90万円 | 約140〜160万円 | 約70~100万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約100~150万円 | 約280〜320万円 | 約130~200万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約200~250万円 | 約560〜640万円 | 約300~400万円 | 約320~400万円 |
より詳しい留学費に関する情報は、以下ページにまとめておりますので、気になる方はご覧ください!
マルタの留学エージェントについて
マルタ留学の準備をスムーズに進めていくには、信頼のおける留学エージェントに相談しサポートしてもらうのが良いでしょう。でも、どのエージェントが信頼できるのか……なかなか分かりづらいですよね。
そこで、「留学羅針盤」が選定したマルタ留学でおすすめのエージェントを以下5つご紹介します。
エージェント名 | サービスの特徴 |
---|---|
スクールウィズ | 海外留学の総合エージェントとして幅広くサポート。公式サイトには世界16か国・約3,000校のリアルな口コミが掲載されている |
ISS留学ライフ | 受験指導で知られるZ会ホールディングスが100%株主のエージェント。観光庁から認可もあり |
マルタ留学ドットコム | マルタ留学を専門的に扱うエージェント。年50回のマルタ留学勉強会も開催 |
マルタナビドットコム | マルタ留学を専門的に扱うエージェント。マルタ在住のカウンセラーが留学プランを提案 |
マルタ留学センター | 「J-CROSS」からも認証を受けているエージェント。帰国後も見据えたキャリアカウンセリングが定評 |
以下ページではそんなマルタ留学のおすすめエージェントを詳しく解説しています!気になるエージェントがあればぜひご相談してみてくださいね!
マルタに留学するメリット・おすすめポイント
現在、マルタには約7万人もの学生が英語留学していると報告されています(うち、17歳以下のジュニア留学生の割合は約4万人)。
国籍別の学生比率は、1位がイタリア人で27%、その次にドイツ人が11%、フランス人が10%、ロシア人が6%……であり、なんと日本人は全体のたった4%ほど。
しかし、最近ではメディア露出の効果もあってか、日本人でマルタに留学する人が右肩あがりに増えてきています。
では、マルタ留学はどんな点が魅力的(メリット)なのでしょうか? 以下に整理してみました。
地中海の自然と世界遺産に囲まれて学習できる
マルタの魅力はなんといっても地中海の真ん中に浮かび、温暖で青い海が広がる開放的な環境です。
歴史的に価値のある世界遺産や見どころのスポットも多くあります。
- 街全体が世界遺産の「ヴァレッタ地区」
- 聖ヨハネ大聖堂
- 騎士団長の宮殿
- アッパー・バラッカ・ガーデン
- カーマライト協会
- パレス広場
- ポルトマソ・マリーナ
- スピノーラベイ
- ネコ公園
- バスチオン広場
- ドヴェイラ湾・ブルーホール
- タ・ピーヌ教会
- ジュガンディーヤ神殿
このように、国土は小さいものの街のいたるところが目を見張る美しさで、つい写真に収めたくなる“映えるスポット”が目白押しです。
英語に集中するときは集中し、街を楽しむときには思いっきり楽しむ……そんなメリハリのある留学生活を送れることでしょう。
ヨーロッパの学生と親しくなれる
先ほどもお伝えしたように、マルタに留学する人はイタリア・ドイツ・フランス・ロシアなどヨーロッパ出身の人が多い傾向にあります。
日本人でいうと、例えば格安で行くことができる点で若者に人気の「フィリピン留学」では、人気が故に現地には日本人が多く、結局、日本人同士で集まって行動してしまいがちです。
しかし、マルタ留学では日本人が多くはないため、海外留学の醍醐味である他国の学生と交流を深めやすく、友人との交流を通じても英語力を高める機会を作ることができるでしょう。
マルタ人はのんびりした性格でストレスを感じにくい
マルタ人の国民性は「フレンドリーでとてもマイペース」と言われています。
温暖な地中海の空気や気候が影響しているのか、街全体に優雅でのんびりとした雰囲気が漂っています。
慣れ親しんだ日本とは違い、異国での生活は本人が自覚している以上にカラダにストレスを溜め込んでしまいがちです。
特に留学して間もない時期や少し生活感を掴めた時に、どっと疲れや暮らしにくさを感じてしまうと、その後の留学生活の充実度を下げてしまうでしょう。
しかしながらマルタでは、時間の流れが緩やかなため、街を散策しながら一息ついて、気持ちをリフレッシュさせながら毎日の英語学習に打ち込むことができます。
マルタ留学のおすすめの語学学校
マルタ留学では、たくさんの語学学校が存在します。多くの学校の中から、「留学羅針盤」がおすすめする語学学校を以下にピックアップしてみました。
学校名をクリック(またはタップ)すると、学校の詳細を説明しているページに飛びますので、気になる方はそちらもご覧ください!
- IH Malta
- EC
- Easy School of Languages
- Instituteof English Language Studies
- Sprachcaffe
- Clubclass English Language School
- Maltalingua English Language School
- Ace English
- European School of English
- inlingua Malta
マルタ留学は「意味ない」という声について
インターネット上にはしばしば「海外留学は意味ない!」という声が散見されます。それは、マルタ留学においても同じ。
そこで、「マルタ留学は意味ないのか?」「そもそも海外留学における意味とは?」「マルタ留学の良い口コミ、悪い口コミ」を以下ページでまとめてみました。
マルタ留学のよくある失敗パターン
期待に胸を躍らせている留学前にはあまり想像しないかもしれませんが、海外留学には失敗がつきものです。
“思い描いた理想の留学生活が待っている”……と思ったら大間違い。理想と現実のギャップに落胆し、帰国後に留学を後悔する人も少なくはないでしょう。
英語留学でよく見られる失敗例には、以下のようなものがあります。
- 留学すれば英語力は勝手に上がると勘違いしている
- 語学学校選びをいい加減にしている
- 英語の基礎学習・基礎理解が疎かである
- 英語学習の明確な目標が定まっていない
- 日本から直行便がないので予想以上に出費がかさみ疲労がたまる
- 日本人らしいシャイさが出て、積極的に英会話ができない
- 理解が浅いまま、授業をやり過ごしてしまう
- 日本人とばかりつるんで課題に取り組んでしまう
- 語彙力を増やす努力をしていない
- 治安の良さに慢心してスリ等のトラブルにあう
- 魅力的な街に浮かれ、英語の自習が疎かになってしまう
- 家計のやりくりに計画性がなく、資金が尽きてしまう
これらのよくある留学の失敗例について、以下のページで詳しく解説しています!
マルタの治安情報について
海外留学生活で気を付けなければならないのが、犯罪やトラブルです。
マルタは国際的な比較データによると、犯罪率は全体平均より低く、女性一人でも安心して過ごせる国といえます。
しかし、「パーチャビル」や「マルサシュロック」「アルバートタウン」は、スリや窃盗、売春によるトラブルなどが報告数がマルタ国内では多いので注意が必要です。
以下ページにマルタの治安情報とトラブル時の対処法をまとめていますので、気になる方はチェックしてください!
セントジュリアンに絞った治安情報は以下ページにまとめています!
そして、スリーマに絞った治安情報は以下ページにまとめています!こちらもあわせてご覧ください!
マルタ留学に必要な持ち物について
海外留学の準備で頭を悩ませるのが、留学に持っていく持ち物です。マルタ留学では、どのような持ち物を持っていけばよいのでしょうか?
「留学羅針盤」では、マルタ生活で必要な持ち物をカテゴリー別に整理しまとめました。
以下ページで詳しくご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!
マルタに留学する友人へのプレゼントについて
近いうちにマルタに留学する友人・知人がいた場合、どのようなプレゼントを贈ると喜ばれるのでしょうか?
海外への渡航で持ち運べるモノには制限がありますので、せっかく贈るのであれば相手に喜ばれるプレゼントを贈りたいものですね。
以下ページでは、周囲にマルタ留学する友人・知人がいる方に向けて、マルタ留学生へのプレゼント選びのポイント・注意点をまとめています!
マルタの天候・気候情報について
マルタは地中海性気候と呼ばれる気候であり、夏の最高気温は30℃ほど、冬の最低気温は10℃ほどとなります。
4月~10月は乾季となり雨があまり降らず、11月~3月は雨期となり雨がよく降ります。
マルタはリゾート地ですから、海水浴を楽しむためにも乾季にあたる4月~9月に訪れたいところです。
マルタ留学を計画する際には、この夏の時期にあわせて留学スケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
マルタの最新コロナ情報について
ヨーロッパの一角であるマルタにも、周辺の国々と同じように新型コロナウイルスの脅威は広まりました。
しかし、比較的早期から感染拡大を防止する策を進めていったため、現在では他のヨーロッパ諸国と比べると高いワクチン接種率に達しています。
2022年10月1日時点では、学生ビザは発給されており、日本からの入国に際ししてコロナ関連の条件は全て撤廃され、特に制限を受けることなく入国できるようになりました。
そんなマルタの最新コロナ情報と出入国の流れ、現地の語学学校の再開状況について以下ページで詳しく解説しております!
マルタ以外でおすすめの留学先
マルタ以外でおすすめの留学先も知っておきたいという人はいませんか?
一つおすすめできるのは「カナダ留学」です。
英語圏の代表的な留学先の一つで、癖の少なめな英語が習得できるのが魅力です。また、マルタとは異なりワーキングホリデーやコープ(Co-op)で就労もできるため、海外で英語を使って働いてみたいという人には特におすすめできます。
おすすめのプログラムは以下のとおりです。
プログラム/ビザ | 概要 |
---|---|
ワーキングホリデー | カナダで働いたり、学校にいけるビザ。1年間滞在可能。18歳以上〜31歳未満まで申請できる。 |
ROワーキングホリデー(セカンドワーキングホリデー) | カナダで働いたり、学校にいけるカナダ独自のビザ。1年間滞在可能。18歳以上〜36歳未満まで申請できる。ワーホリの使えない31歳以上の人や、カナダのワーホリ参加済みの人も申請可能。 |
コープ(Co-op) | カレッジでの専門的な勉強と、インターンシップ(就労体験)ができるカナダ独自の制度。専攻により半年〜2年ほど滞在可能。 |