オーストラリアは日本の約20倍の面積を持ち、豊かな自然に囲まれ、たくさんの移民が暮らす国です。
イギリス英語から発展した独自のオーストラリア英語(オージーイングリッシュ)や約5万年の歴史を持つアボリジニ文化に触れられる、そんなオーストラリアへの留学を検討してみてはいかがでしょうか?
「留学羅針盤」では、オーストラリア留学に必要な費用や治安情報・学校の選び方・留学にオススメの都市情報などをまとめています。
このページの目次
オーストラリアの基本情報について
オーストラリアは、インド洋と太平洋に囲まれた南半球に位置し、オーストラリアの大陸本土とタスマニアをはじめとする多くの小島から形成される国です。南半球にあるため、季節は北半球の日本とは真逆のサイクルです。(日本が夏の時期には冬、日本が冬の時期には夏となる)
国土の大きさは日本の約20倍。一方、人口は国土の割には少なく約2,500万人となっています。
以下に、オーストラリアの基本的な情報を整理してみました!
国名 | オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia) |
---|---|
首都 | キャンベラ |
面積 | 769万2,024平方キロメートル |
人口 | 約2,575万人 |
公用語 | 英語 |
通貨 | オーストラリアドル |
時差 | 日本と約1時間の差※1 |
宗教 | 宗教キリスト教52%、無宗教30%(出典:2016年国勢調査) |
電源プラグ | Oタイプ(海外ではIタイプと呼ばれます) |
※1:時差に関しては、オーストラリア国内で3つの時間帯がある。そして、日本から東海岸では+1時間、中央部で+30分、西部で-1時間の時差がある
オーストラリア人の国民性
オーストラリア人は(現地ではオージーと呼ばれる)陽気な性格の人が多く、あまり細かいことを気にしない傾向が強いと言われています。
- 親切
- 陽気
- おおらか
- 時間にルーズ
- 自己主張ははっきりする
- プライベートを重視
- アルコール消費量が多い
- ユーモアセンスがイギリスに近い※1
※1:オーストラリアはイギリスとの強い繋がりがあり、ユーモアのセンスもイギリスに近いとされています。例えば、「自分の失敗話をネタにする」などがその代表です
オーストラリア留学に必要な費用について
では、オーストラリア留学にはいくらかかるのでしょうか?
以下に、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の期間別でオーストラリアの語学留学に必要な費用をまとめてみました。
留学期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|
一般的な費用 | 約40〜50万円 | 約70〜100万円 | 約130~200万円 | 約300~400万円 |
オーストラリア留学では一般的な価格帯でも、1カ月で約40~50万円ほどかかります。
上記表の費用には、「入学金・学費」「航空券代」「パスポート・ビザ申請費」「海外旅行保険」に加え、現地での生活費も含まれています。
ワーキングホリデービザで留学すれば、同一雇用主のもとであれば最大6カ月間、就労することが可能。とはいえ、資金には余裕をもって留学しないと、現地での生活で苦労する可能性がありますので注意してくださいね。
さらに以下に、英語留学先として人気の高いフィリピン・アメリカ・カナダとの留学費の違いをまとめてみました。
留学の期間 | オーストラリア | フィリピン | アメリカ | カナダ |
---|---|---|---|---|
1カ月 | 約40~50万円 | 約15〜30万円 | 約60〜70万円 | 約40~50万円 |
3カ月 | 約70~100万円 | 約35〜70万円 | 約140〜160万円 | 約80~100万円 |
6カ月 | 約130~200万円 | 約60〜130万円 | 約280〜320万円 | 約160~200万円 |
1年間 | 約300~400万円 | 約125〜250万円 | 約560〜640万円 | 約320~400万円 |
より詳しい留学費に関する情報は、以下ページにまとめておりますので、気になる方はご覧ください!
オーストラリアの物価・収入・医療費について
オーストラリアの物価・収入・医療などの生活情報をご紹介いたします。
オーストラリアの物価情報
オーストラリアの物価は全体的に高いです。
その理由は広大な土地があるにも関わらず、人口が少ないので
- 商品を輸送する輸送費が高い
- 売り手間での価格競争が少ない
- 人件費にかかるコストが高い
などの理由があげられるためです。
都市よって物価が異なり、一般的に都会(シドニー、メルボルン)は高く、郊外(ウーロンゴンやタウンシヴィル)が安いです。以下は、オーストラリア・シドニーの食品の物価情報をまとめた表です。
品目 | 物価 (1ドル = 93円) |
---|---|
牛肉 300g | $30(2790円) |
豚肉 スライス 600g | $10(930円) |
鳥むね肉 300g | $4(372円) |
牛乳 1L | $1.25(116.25円) |
卵 12個入り | $3.7(344.1円) |
お米(長野産)5kg | $48(4464円) |
乾麺 270g | $3.7(344.1円) |
キャベツ・レタス 1/2個 | $3.5(325.5円) |
トマト 200g | $3.5(325.5円) |
いちご 250g | $3(279円) |
※ 参照元:日本貿易振興機構(ジェトロ)「海外マーケティング基礎情報」
オーストラリアの収入情報
では、オーストラリアで働くとどれほどの収入が期待できるのでしょうか?
オーストラリア政府によると2022年8月の最低賃金は、$21.38(約1,980円)です。実際の職種別の時給はいくらくらいなのでしょうか。
オーストラリア版のIndeedを使い、2022年8月現在の主な職種の平均時給を調べてみました。
職種 | 平均時給額 (1オーストラリア$ = 93円) |
---|---|
ウェイター/ウェイトレス | $28.52(2652.3円) |
キッチンメンバー | $27.94(2598.4円) |
バリスタ | $28.20(2622.6円) |
皿洗い | $28.34(2635.6円) |
清掃員 | $29.13(2709.0円) |
プログラマー | $46.29(4304.9円) |
建設労働 | $30.87(2870.9円) |
オーストラリアの医療情報
留学生やワーキングホリデーで渡航する人は、海外旅行保険に加入しておきましょう。また、学生ビザを申請をする留学生は必ずOSHC(Overseas Student Health Cover)という学生保険に加入する必要があります。
しかし、外務省によると衛生状況・風土病・特殊な感染症などに特別注意を要する必要はないとのことなので安心してくださいね。
強いて言うならば、気候の変化が激しく、乾燥していることから、夏(12月~2月)は熱中症や脱水、冬(6月~8月)は風邪に注意が必要。特に、オーストラリア首都特別地域である「キャンベラ」は乾燥しているため、皮膚の疾病が多い傾向にあります。
なお、オーストラリアで医療サービスを受けるにはGP(General Practioner/総合診療医)の受診が必要です。日本ですでに専門性の高い診断を受けていたとしても、現地でのGPに受診しなければなりません。
オーストラリアの留学エージェントについて
留学生活を実りある経験にするためには、自分にあった語学学校選びが欠かせません。
一人で学校選びを行なうのも悪くはありませんが、やはり留学のプロにサポートしてもらったほうが効率がよいでしょう。以下は、オーストラリア留学に対応している主な留学エージェントです。
エージェント名 | サービスの特徴 |
---|---|
スクールウィズ | 国内最大級の規模のエージェント |
スマ留 | 圧倒的な安さと高いサポート力 |
EF | 世界最大規模の語学学校も運営するエージェント |
オーストラリア留学センター | オーストラリア専門で各都市に現地オフィスを展開 |
iae留学ネット | 「STM Star Awards」で過去4度の優秀賞を受賞 |
夢カナ留学 | 実質0円で留学可能なプランを用意 |
留学タイムズ | 世界45カ国、5000校以上の語学学校・教育機関と提携 |
成功する留学 | 35年以上の実績でアジアNo.1の称号を5回受賞 |
ISS留学ライフ | オーストラリアやカナダなど英語圏の留学支援に強い |
YAC Agency | お客様満足度98.4%のオーストラリア専門エージェント |
これらのオーストラリア留学のおすすめエージェントについて、以下ページで詳しく解説しています。絞り込んだ10のエージェントの特徴や強み、そしてネット上の口コミもまとめてご紹介。
海外留学はうまくエージェントを活用することが、留学の質や効率アップにつながります。ぜひ、一度目を通されてみてくださいね!
オーストラリアに留学するメリット・おすすめポイント
では、他の国とは違う、オーストラリア留学ならではのおすすめポイント・メリットはどのような点なのでしょうか?
「留学羅針盤」が考えるメリットは以下の3点です。
留学生の受け入れ体制が整っている
オーストラリアでは、留学を一つの産業として捉えており、留学生の受け入れや保護を目的としたさまざまな制度が整っています。
例えば、留学生の権利保護を担う「ESOS法」や留学生受け入れ校認定制度の「CRICOS制度」、高水準の語学学校を認定する「NEAS」などがその代表です。
国をあげて留学生が安心して勉強に集中できる環境を整えてくれているのは、非常に助かりますね!
学生ビザを使って働くことができる
オーストラリアでは、所定の条件を満たせば学生であっても就労することができます。
他の英語圏の国では、現地で働くには就労ビザの申請が必要であることと比べると、留学生が現地で収入を得ながらオーストラリアはとても魅力です。
留学前に資金面が少し不安な人にとっては、働きながら留学できるオーストラリアはおすすめです。
銃規制が進んでおり、日本人が安心できる
日本人が海外留学で気になる治安状況。具体的にはアメリカに代表される「銃の問題」は意識しておくべきトピックですが、オーストラリアでは厳しい銃規制が敷かれているため、銃について心配する必要はありません。
これは、1996年に起きたポート・アーサー事件という銃撃事件をきっかけに厳しくなっていきました。
特に日本人にとっては銃への向き合い方は馴染みのない問題のため、規制が厳しいオーストラリアでは安心して過ごすことができるでしょう。
オーストラリア留学のおすすめの語学学校
オーストラリア留学では、たくさんの語学学校が存在します。多くの学校の中から、「留学羅針盤」がおすすめする語学学校を以下にピックアップしてみました。
学校名をクリック(またはタップ)すると、学校の詳細を説明しているページに飛びますので、気になる方はそちらもご覧ください!
学校名 | 対応地域(エリア) |
---|---|
ILSC | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 |
LSI | ブリスベン留学 |
OHC | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 |
IH | シドニー留学 メルボルン留学 |
Kaplan | シドニー留学 ブリスベン留学 メルボルン留学 パース留学 |
CCEB | ブリスベン留学 |
Charter | シドニー留学 |
Milestones English Academy | メルボルン留学 |
Impact English College | ブリスベン留学 メルボルン留学 |
BROWNS English Language School | ブリスベン留学 |
Shafston International College | ブリスベン留学 |
Milner International College | パース留学 |
Langports | シドニー留学 ブリスベン留学 |
Pacific English Study | ブリスベン留学 |
YouSTUDY International College | ブリスベン留学 |
Phoenix Academy | パース留学 |
EF | シドニー留学 パース留学 ブリスベン留学 |
オーストラリア留学のよくある失敗パターン
念願の留学に胸を躍らせていた渡航前と違い、いざ現地に行ってみると「思ってたのと違う」留学生生活が待っているかも。
せっかくお金も時間もかけてオーストラリア留学するわけですから、帰国後に「失敗した!!」なんて思いたくないですよね。
英語留学のよくある失敗は、「渡航前の勉強不足」や「現地で積極的に授業に参加できなかった」「遊びに浮かれて勉強に身が入らなかった」などが代表的なパターンです。
以下のページでより詳しい失敗談をまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください!
オーストラリアの治安情報について
オーストラリアは先進国から見ても治安がとても良いことで有名です。しかし、そうはいっても日本より安全な国はないので、気は引き締めて生活しましょう。
以下に、語学留学などで日本人の渡航が多い主な英語圏の先進国5か国に絞って、世界銀行が公表している「人口10万人当たりの殺人事件の被害者数」のデータをまとめてみました。
先進5カ国 | 人口10万人当たりの殺人事件の被害者数 |
---|---|
オーストラリア | 0.9人 |
アメリカ | 6.5人 |
ニュージーランド | 2.6人 |
カナダ | 2.0人 |
イギリス | 1.1人 |
※ ちなみに日本は0.3人
上記の5か国の中では、オーストラリアの数値が最も低いことが分かりますね。
日本と比べると高いですが、これは各国の治安が悪いというよりは、日本が取り立てて安全といった方がいいでしょう。
以下ページでは、そんなオーストラリアの治安情報やトラブル時の対処法をまとめています。ぜひ、こちらもご覧ください!
オーストラリア留学に必要な持ち物について
海外留学の準備で頭を悩ませるのが、留学に持っていく持ち物です。オーストラリア留学では、どのような持ち物を持っていけばよいのでしょうか?
「留学羅針盤」では、オーストラリア生活で必要な持ち物をカテゴリー別に整理しまとめました。
以下ページで詳しくご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!
オーストラリアの天候・気候情報について
オーストラリアは国土が広く熱帯性から温帯性まで変化に富み、都市によってまったく違った気候風土を持っています。
オーストラリアの季節は北半球とは反対のサイクルになります。 つまり日本が夏の時期はオーストラリアでは冬真っ只中、といった感じです。
12月から2月が夏、3月から5月が秋、6月から8月が冬、9月から11月が春となります。
どの地域でも年間を通して日差しや紫外線が強いので、サングラスや帽子、日焼け止めクリームは必ず携帯しましょう。
また、冷房が効きすぎている建物の中や、地域によっては朝晩の寒暖差が激しいので、夏でも体温調節が可能な薄手の上着は用意しておきたいですね。
そんなオーストラリアの天候・気候情報とシーズン(季節)別の適した服装について、以下ページで詳しく解説しております!
オーストラリアの最新コロナ情報について
次にオーストラリアのコロナの状況をご紹介します。
オーストラリア政府によると2022年7月8日よりワクチン未接種者の入国が可能になりました。現在では特に制限がなく、渡航をすることができます。
ただし、オーストラリアは連邦国家のため、各州・準州により厳密なコロナ制限が異なりますので、州ごとの情報をご確認ください。
ちなみに、シドニーやメルボルンのマスク着用者は10%~20%ほどで、マスクをしている人を見ることはごく稀です。
以下のページでは、そんなオーストラリアの最新コロナ情報をまとめています。気になる方はぜひご覧ください!
オーストラリアに留学する友人へのプレゼントについて
近くにオーストラリア留学が決まった友人・知人がいらっしゃる方は、「おめでとう」「頑張ってきてね」の気持ちを込めてプレゼントを贈りたい方も多いはず。でも、留学生へのプレゼント、何を贈ったら喜ばれるのでしょうか。
以下のページでは、オーストラリアに留学する友人・知人へ贈るプレゼント選びのポイント・注意点をまとめています!
オーストラリア留学のおすすめの都市
シドニー
洗練された文化とトレンドが融合する南半球 最大の都市
シドニーはオーストラリアの経済の中心地でもありつつ、豊かな自然に囲まれ世界中からたくさんの人が多く集まる場所です。
そのため、たくさんの語学学校や大学があり、自分の理想にあった学校が見つかりやすいでしょう。
オーストラリアの中心地なので交通の便がよく、様々な場所に訪れることができます。観光スポットも多数存在し、放課後のアクティビティが豊富なのも特徴です。
メルボルン
世界で最も住みやすい都市
ヨーロッパの歴史が残る町並みでもあり、世界で最も住みやすい都市に選ばれたこともあるコンパクトシティです。1年を通して気候は温暖でとても過ごしやすいです。
また、メルボルンではたくさんの文化を感じることができる「イタリア人街・ライゴンストリート」、ベトナム人街で賑わう「リッチモンド」、さらには「チャイナタウン」も存在します。
ビジネスからショッピング、多様なグルメ、エンターテインメントなど留学生が楽しめる場所が多く、多くの異文化交流ができるでしょう!
ブリスベン
人口増加率 国内No.1! 若者に人気な街
クイーンズランド州の南西部に位置するブリスベンは、若者を中心に人気で、近年の人口増加率No.1の街です。
The Economist Inteligenceが発表した「2021年住みやすさランキング」においても、ブリスベンは世界140もの都市の中で第10位にランクイン。日本人の留学先としても、注目度の高いエリアです!
近くには、コアラを抱っこできる「ローンバイン コアラ保護地区」があるほか、マリンスポーツやイルカウォッチを楽しめる場所も近くにあるので、週末の楽しみに事欠くことはありません。
オーストラリア留学の留学先として、一目置いておきたい場所ですね!
パース
リラックスした時間が流れる落ち着いた街
古い建物と近代的な建物が見事な調和を生み出し、1年間の70%は晴れの日という時間の流れがとてもゆっくりな街です。
市内を流れるスワリンバーでは、様々な野鳥やイルカも見ることもできるそうですよ!また、街の中心地から少し行ったところにあるキングスパークではパースの街を一望することが可能です。
海と近代的な建物とモダン様式が混ざり合う街のなかで、ゆったりと英語学習に取り組みたい人におすすめです!
オーストラリア以外でおすすめの留学先
「オーストラリア以外で留学におすすめな国も知りたい!」という人もいるでしょう。
そんな人には「カナダ留学」もおすすめですよ。
オーストラリアのように、治安のいい都市も多く、移民を多く受け入れている多様性のある国です。癖の少ない英語を学ぶことができるのも魅力ですね。
おすすめのプログラムは以下のとおりです。
プログラム/ビザ | 概要 |
---|---|
ワーキングホリデー | カナダで働いたり、学校にいけるビザ。1年間滞在可能。18歳以上〜31歳未満まで申請できる。 |
ROワーキングホリデー(セカンドワーキングホリデー) | カナダで働いたり、学校にいけるカナダ独自のビザ。1年間滞在可能。18歳以上〜36歳未満まで申請できる。ワーホリの使えない31歳以上の人や、カナダのワーホリ参加済みの人も申請可能。 |
コープ(Co-op) | カレッジでの専門的な勉強と、インターンシップ(就労体験)ができるカナダ独自の制度。専攻により半年〜2年ほど滞在可能。 |